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上手に捨てた映画

2010-05-23 16:54:36 | 映画

「いばらの王」を見てきた。
知能指数の低い表現でまことに恐縮ですが「すげー面白かった」です。
上映時間は1時間40分なのだが、テンポのよい構成で退屈することがなかった。
監督によれば「ハリウッド映画と日本アニメの融合」ということだそうだが、たしかにこのテンポの良さはハリウッドアクション対策に通じるものがある。
終盤のどんでん返しの連続もちょっと「ワイルドシングス」を思わせるし。原作者はB級映画を作って欲しいと言っていたそうだが、そっちも達成できていると思う。
若干説明不足なところはあったけれど、長い説明で退屈するよりはこちらのほうが正解だろう。

ジャンルもターゲットも違うけど、先日見た文学少女とは段違いの完成度だった。この作品の原作漫画は未読だけれど、きっと原作から上手に捨てることができたのだと思う。なにも捨てないで作った作品は大抵失敗するし、原作付きの作品はそういうものが非常に多い。

ただ、映画で満足してしまったので文学少女の時みたいに「こんなはずじゃないだろう」と原作に手を伸ばす気がおきないというのは、自分だけのこととはいえ、ちょっと皮肉な結果と言えなくもない。

それにしても文学少女といいこの作品といい両作品のヒロインを務めている花澤香奈は絶好調ですね。


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