エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

「後がない状況」になってから言うのは卑怯だと思う

2008-05-03 | 世の中の出来事
とりあえずこれ。
時事ネタをこのブログで取り扱うにあたっての前提事項

で、ついに上がっちゃいましたねガソリンの値段。
「暫定税率復活」ですか。もはや「暫定」でもなんでも無いんですけどね。

gooのニュース畑発の次の記事

消費者はなぜ「暫定税率復活」に反対するのか

を読んで感じたことをいくつか。

『消費者としては「ガソリン価格は安いほうがいい」のは当然のことですが、暫定税率復活の反対理由として、「価格」を挙げた方は意外にもほとんどいませんでした。圧倒的多数を占めた反対意見で挙げられたのは「国民無視」、つまり暫定税率復活の政治的な手続きだけが進んでいくことへの不満と不信、怒りでした。』

とのことですが、確かにそういう側面はありますね。。
俺も、「安いに越したことは無いし確かに安い方が良い」とは当然に思っていますが、それ以外の部分で暫定税率復活は反対ですから。

無駄遣いも確かに許せないんだけど、俺の場合はこの暫定税率でも年金問題でもそうだけど、
「実際にそれが無くなるとやっていけないような状況」
を作り上げてしまってから、それを楯にして
「そんなこと言ったって金が無いんだからしょうがないだろう!」
という、いわば「開き直り」のこの方法って本当に卑怯だと思うんですよね。
俺はその点が一番気にくわないところだし、こんなやり方は許せない。筋が通ってないし、断固反対。

元々「暫定」の名前の通り、本当に一時的にしょうがないので応急処置的に設置された税率だったはず。
と言うことは、これは当然に廃止されうることが前提のものだし、本来「無かった物」として考えなければならない物だったはず。
それを、ずるずるずるずると引っ張って、なし崩し的に「無ければならない物、これがあって当然」という物にしてしまった。
暫定で始めたものを、甘い見通しと甘い考えでそう言う風に無策で場当たり的な政策を実行してきたのは政府なのに、今度は今になって
「そんな事言ったって、金が無いんだからしょうがないだろう」
という態度。
これじゃあ、どう考えたって筋が通らないでしょう。俺そういうの大嫌い。人間でもそういう人間は大嫌いだ。

でも、確かに金が無いことにはどうしようもない、結局どっかから持ってこなければならない、だからどうしても必要になる。・・・・そこは分かる。分かるけど俺が言いたいのは
「そういう状況を作ってしまってから、それを背景にそんなことを言うのは卑怯だ」
と言うこと。
これは、このガソリンの暫定税率に限ったことではなくて、世の中の全ての事に当てはまると思うんだけど、簡単に言えば金を借りておいて返せなくなって「返したくたって無いもんはしょうがないだろう?」的なこれ。
これってさ、絶対にやっちゃあいけないことだと思うんですよね。これをやる人間は最低です。だって、そうやって言われたら泣き寝入りするしか無いんだから。
これをやる人間は俺は絶対に信用できませんし、やっぱり最低だなあと思います。
だからこそ、この手の約束事って、絶対にそんな事態にならないように特に気をつけなければならない事だと思うんです。

それを、ましてや国がこんなことやってるんですから・・・・
それに元々二重課税ってのもおかしいし、納得できないし、さらにこれを一般財源化?車を使用する人だけ負担が増えるってどう考えても不公平だし、そこも納得できない。

ほんと、ヤレヤレです。


あ、話は変わりますが
「○○は何故○○に反対するのか」
という文句って、なんだか「反対することが悪い」と責めているようなニュアンスが混じる言葉ですよね。
今回取り上げたリンク先の記事は、実際には言葉通り「理由」そのものを訪ねていただけの記事だったんですけど、タイトルだけ見ると誤解されそうなタイトルだなあと思ったと同時に、こういう言葉の使い回しは慎重に考えてから使おうと思いました。