エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

「まず条件を呑む事が対話の条件」というジャイアニズム

2008-03-19 | 世の中の出来事
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【チベット大虐殺】 温首相 「ダライが『チベット独立放棄』し、『台湾を不可分の中国領土と認める』なら、対話してもいい」痛いニュース

こんな話題がありました。

元記事はこちら

温総理:ダライとの対話の条件はチベット独立の放棄人民網日文版

3月18日付け(午後6時頃)の記事らしいので、まだ新しい新着記事でですね。
にもかかわらず「痛いニュース」のコメント欄にはもの凄い書き込みがあって、盛り上がっていました(それとも、これも炎上って言う現象の一つなのかな?)。

まあ、確かに「最初に結論ありき」でチベット独立を放棄したら対話に応じるっていうのうは、対話でも何でもないだろ?という気もしますね。「その後に何を対話するんだ?」っていう話ですが・・・

ただ、今回のこのチベットでの騒動、どこまでが真実なんだろうってのが一番気になるところですけどね。
色々なニュースを調べましたが、俺にはこの一連の騒動の、そもそもの切っ掛けがよく分かりません。
俺自身、実際に現地に行ったわけでもないし、ニュースを見て得た情報でしか判断出来ないのもありますが、ニュースを見る限りでも、中国当局側は「ダライラマ14世が騒乱を操っている」と見ているようですし、ダライラマ14世はそれを否定している模様。
「チベット自治区ラサにおいて、現体制に反対し、独立を求めた暴動が起こった」という騒動そのものは事実でも、それを主導し、扇動したのは誰か?とか、暴動まで至る背景等がいまいち良くわかりません。
そもそも、チベット人が本当に先に暴動を起こしたのかどうかも分からないし、中国当局側が先に仕掛けたものであったのかもしれませんし、そうでないかもしれませんし。

と言うわけで、一方的にどちらからを非難・批判できるだけの判断材料が揃ってないので、
「一般市民を巻き込んだ暴動や略奪はいけない」
と言うことだけは確かに言える事だとは思うけど、それ以上の事は言えない状況ですね。


ただ、一連の騒動云々はともかくとして、温首相の今回の

「まず独立放棄して、中国の一部だと言うことを認めろ。対話はその後だ」

という、この「やり方」に焦点を当てて考えてみると、これはちょっとおかしいかな?とは俺も思いました。
既に述べたけど、それは対話でも何でも無いし、一方的に条件を押しつけて、それが呑めないなら対話すら出来ないなんてのは、理不尽にも程があるってもんですね。
しかも、「認めたら対話する用意がある」と言っただけで「何かを約束する」とは一言も言ってないところがまたなんとも・・・。
さらに、「なぜここで台湾が出てくる?」とは、俺も思いました。どさくさに紛れて台湾までも一緒にって魂胆なんでしょうけど・・そんなこと言われても、ダライラマ14世氏も、困ってしまいますよね?(笑)