エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

賑やかな動きはあったけど、混乱は起きてない

2008-04-05 | 世の中の出来事
朝NHKのニュースを見ていて思ったこと。
そして「報道」に対してムカついたこと。

ガソリンの暫定税率の期限が切れて、全国各地のガソリンスタンドで値下げ競争が激化しているという内容のニュースでした。
それぞれのガソリンスタンドでは、ライバルの他店の動向を見て、値段を下げたり、下げすぎたのを戻してみたり、色々と忙しそうにしている様子を取材していました。
そして、ガソリンが値下げしたとあって、客足がそれまでよりも多くなっている事等を報道していましたが、安くなったのだから買い求める人が増えるのは、まあ当たり前の事だと思います。
そして、価格競争・・・これは、別に暫定税率の関係における、今のガソリンスタンドに限った事じゃなくて、例えば家電量販店等のライバル店同士の価格競争などを見れば、日常茶飯事で行われている事だと思います。
独占禁止法等に掛かる、幾分かの規制はありますが、ライバル店より売り上げを上げたいと思うならば、価格競争を行うことは当たり前の行為と言えると思います。

だから、そういうガソリンスタンド同士の価格競争を、そのまま「こんな感じになってます」って報道するならば、別に特にムカつくことも無かったのですが、今日の朝のニュースは、一通りその様子を報道した後画面が切り替わり、福田首相への向けた質問のシーンになり、こんなやりとりが

NHKリポーター「この混乱についてどう思われますか?」
福田首相「混乱がありましたか?」

・・・そう、俺もまさに「どこに混乱があるんだ?勝手に混乱があったなんて決めつけているんじゃねーよ」と。
すでに述べたとおり、このくらいの価格競争で「混乱」なんて言われたら、家電量販店等の他の業種で日常茶飯事でおこわなれている価格競争はなんだと言うんだ?
それに、安くなってガソリンスタンドが混雑するなら、消費者は喜びこそすれ、「混乱だ」と騒がないでしょう。
実際に質問を受けた消費者も「安くなって嬉しい」ようなことを言っていました。

そして、この質問の最も気に入らない点は

誰も「混乱が起こって大変だ」「大パニックだ」と一言も言っていないのに、最初から混乱があったと決めつけて、そういう前提で話を進めたがっている所

です。

まさにこれこそ情報操作であって、いかにも暫定税率の期限が切れた事が社会に悪影響を与えているような言い方。そこにムカつきました。
無いことを有るように、こうやって自分たちで勝手に事実を作り上げてしまうんですよね。
まあ、今に始まった事じゃないし、NHKに限った事じゃありませんけど、こういうのがあるからマスコミの言うことをイマイチ信じられなくなっちゃうんですよね。
自分たちの報道がどれだけ多大な影響力を持っているのかを、もっと重く受けとめて慎重に事実を報道してもらいたいもんだなあ・・と思いました。