重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

おめでとう!

2006-03-21 | つれずれ
WBC 日本優勝、おめでとう!& ありがとう! 


(△中京テレビ画面から)

米国審判による疑惑のジャッジとかいろいろあったけれど、失点率差での準決勝進出という幸運も引き寄せての今回の優勝は、本当に、本当に嬉しいですね。

今回の大会を通じて強く印象に残ったのは、いつもテレビで見るクールな彼とは全く違う、闘争心を剥き出しにし、時には涙ぐみながら熱っぽく語るイチローの姿でした。

テレビに映らない「素顔のイチロー」はもともと熱血漢だったのか、それとも今大会に賭ける特別何かの理由が彼にあったのかは知りません。

でも、勝利への執念を熱っぽく、力強く語るイチローの言葉に、たぶんチームはもとより、遠くから声援を送っている私たちも、「もしかすると日本は勝てるかもしれない」という希望と勇気を、もらったような気がします。


(△中京テレビ画面から)

やはり大事なんですよね、情熱を持つということが。
私たちの日々の生活でも同じことが言えるんだろうと、改めて感じました。

その意味でも、イチローのみならず日本チームの選手全員に、そしてチームを率いた王監督に、心から「おめでとう!」と「ありがとう!」を、もう1度言いたいですね。


始まりと、別れと…

2006-03-20 | つれずれ
わが町、愛知県西春日井郡西春町が、お隣の師勝町と合併し、今日から「北名古屋市」になりました。



いわゆる「平成の大合併」の単なる1つ。
合併したからといって、住民の生活に大きな変化があるわけではありません。
図書館や文化施設、体育館などが2つずつになって、多少便利に程度でしょうか。

「北名古屋市」という新市名には、実は賛否両論いろいろありました。
文字通り名古屋市の北に隣接していますから、「まんま」と言えばその通り。

しかも、住民に新市名を公募した結果では、「北名古屋市」は必ずしも上位に推された新市名ではなかったこともあり、どこかすっきりしないままの新市誕生になったことは少し残念な気もします。

でもまあ、これで諸々の書類に正式住所を書く時には「大字」「字」を書かなければならなかったこれまでの面倒臭さと、それに伴う内心の「田舎コンプレックス」から解放されたことは、喜ばしい限りです。
(「北名古屋市」のホームページはこちらから)


ところで……
実は今日は、私にとってもう1つ、悲しいメモリアル・デーでもありました。
会社で数十年、同僚として、時にはライバルとして一緒に仕事をしてきた友人が、正式に退職したからです。

入社もほとんど同期だった彼とは、実にいろいろな思い出の積み重ねがありました。
お互いがお互いの長所と欠点を知り、そのうえで認め合っていましたから、時には意見が対立する場面はあっても、それが原因で距離が遠くなることは決してありませんでした。
ある意味、夫婦よりも理解し合えていたかも知れない、男同士の世界でも珍しい間柄だったと思います。

そんな彼の、最後の後姿を見送るのは、とても寂しいことです。

終業ベルが鳴る直前、彼のデスクに行き、交わした言葉は「元気でな」「おう。お前もな」と、本当にたったそれだけ。
あとは、歯を食いしばりながら思いっ切り固く握手をして、別れました。

お互いに気持ちが分かっているから、それで充分。
というより、それ以上長い言葉を交わせば、我慢できず、年甲斐もなく泣き出してしまうことが、2人とも分かっていたと思います。

女性との別れとは全く異質な、じわじわと湧き出してくる寂しさと、辛さ……
男と別れて、涙をこぼしながら帰りの車のハンドルを握ったのは、私の結構長い人生の中でも、初めてです。

輪が広がっていますね。

2006-03-19 | つれずれ
急用が出来て、また浜松まで、東名で日帰り往復しました。

市内で、祭りの法被姿のグループをいくつか見かけました。
昨日と今日の2日間は「浜松よさこい祭り」だったんですね。


10年ほど前から始まっていまや全国区の知名度になった札幌「よさこいソーラン祭」に参加したグループが、地元でも始めたんだそうですね。

浜松の祭といえば、5月の連休の「浜松まつり」は知っていて、数年前には見にも行きましたが、この「浜松よさこい祭り」が今年すでに6回目を数えるまでに定着して行われているとは、知りませんでした。

今年は98組、約3000人が参加したそうです。

「よさこい」の輪が、全国に広がっているんですね。

今日は時間がなかったため、ゆっくり楽しむことは出来ませんでしたが、通りすがりに見た「よさこい」の演技は、元気があって良かったですよ。

街に元気なお囃子の声が響くのは、心がうきうきして、いいものですね。

それにしても、遠州人はどうしてこんなに「祭好き」なんでしょうか。
老若男女、みなさん法被姿が似合っているのは、着なれているからなんでしょうね、たぶん。



ところで、今日は「西春町」町民として最後の投稿になります。
愛知県西春日井郡西春町は、明日、隣の師勝町と合併し、「北名古屋市」になるからです。
これからも、よろしくです。

なんかチグハグ?

2006-03-18 | おすすめ
今月1日わが西春町(愛知県西春日井郡)内にオープンした「西春健康ドーム」を見てきました。



「生きがい」と「健康意識」を高める最適空間――だそうです。

「ドーム」と言うからには当然、円形屋根の3階建て。
なかなか立派です。ドーン!と建ってます、ほとんど田んぼの真ん中に。

館内には体育館、トレーニングルーム、軽運動室、柔県道室、健康体力相談室、子育て支援室等々があます。
そしてもう1つの「売り」が、3階にある露天風呂つき浴場「城の湯」。
大人1回400円、小中学生200円、小学生未満は無料という、早い話、町営「銭湯」ですかね。

でもねえ……。
ずいぶん立派な施設なのに、利用者が、あまり見当たりません。

清掃員や、トレーニングルームのインストラクターや、事務職員らしき人たちは館内のあちこちにいらっしゃるのに、肝心の利用者らしき姿が、なぜか、あまり見当たらないんですよね。

オープンからまだ2週間しか経っていないから、みんな知らないんでしょうかね、こんなにデカい、周囲の風景とは不釣合いな「現代的建造物」なのに。
それとも土曜の午後イチという時間帯が悪かったのかな?

ともあれ、3階の「銭湯」から出てきたオバサンが言ってました。
「あ~、いいお湯だった。入ってきてごらん、いまなら貸切状態だから」

着替えを持っていないのでやめましたが、今度来る時は用意してから来ましょう。
そういう意味ではのんびり楽しめる、穴場の「おすすめ」スポットかも知れませんよ。


ただ……帰りに気が付きました。
建物前の案内塔にはデカデカと、すでに「北名古屋市健康ドーム」と書いてあることに。



そう、西春町は明後日20日、隣の師勝町と合併して「北名古屋市」に生まれ変わります。
けど、でもまだちょっと気が早くありません?

だって、館内に置いてあったパンフレットは「西春健康ドーム」の名称で、住所も「愛知県西春日井郡西春町大字九之坪笹塚1番地」のままでしたよ。

案内塔を「北名古屋市」にしているなら、パンフレットだって最初からそうしておけば、印刷代を節約できたんじゃないのかなあ。

なんかチグハグですよねえ、お役所仕事って……。

(新市移行後の「北名古屋市健康ドーム」の案内はこちらから)

「ポーション」や~い!

2006-03-17 | ぼやき
残念です。
残念無念です。

オジサンのくせに好奇心旺盛で、いつも行くコンビニで初めて「それ」を見た時、「ん?」と手に取りかけたんです。

でも、事前の知識がありませんでした。
そのうえ、ブルーの容器が、あまりにも美しすぎました。
「も、もしかして…化粧水?」

でも、化粧品なら、なぜこんな棚に陳列してあるの?
――というギモンを解決しないまま、伸ばしかけた手を引っ込めてしまいました。

サ○トリーが「FAINAL FANTASY」の最新作「FAINAL FANTASY ⅩⅡ」とコラボレーションして、数量限定で発売した飲料水「ポーション」を買わなかったことを、いまモーレツに悔やんでいます。



昨日からその「ポーション」を求めてコンビニをハシゴしていますが、どこにもありません、もう。
あ~あ、あの時買っときゃよかった。


でも、なぜそんなに「ポーション」に執着しているのかって?

ある若者のブログを読んだからです。
そこで知った「ポーション」の秘密とは……説明するのはめましょう。
ご自身で、彼のブログを読んでください。読めば、分かります。なぜ「ポーション」を、そんなにも飲みたがっているかのワケが。

だから、先を読む前に、「ここをクリック」して、彼のブログへ、行ってらっしゃ~い!
ただ、読み終わったら、またここへ戻ってきてくれます、よね?


   






お帰りなさ~い!
笑いすぎて、涙流してません?
そんな「ポーション」を、飲まずにゃおれないでしょが。

サ○トリーさんには悪いけど、そんなに絶賛?するほどまずい「ポーション」を、一度は飲んで、納得してみたいじゃありませんか。



それにしても、です。ブログ筆者の「イスラヤ」さん、あなたはエライ!
まだお若そうなのに、よくもまあ、あんなバカげたことに、手間ヒマをかけてトライしてくれましたよね。
ひたすら感謝、感激、感服です。

もし私が会社の社長で、あなたが新入社員に入ってきたのなら、即、取締役に抜擢します。そんな稀有の逸材ですよ、あなたは。


さてさて、もう1度読み直したらさっきよりもっと可笑しかったっていう経験、そんなに体験できるもんじゃありません。
ぜひもう1度、彼のブログ、見に行ってきてくださいな。
「ここをクリック」して、行ってらっしゃ~い!

ひと休み

2006-03-16 | つれずれ
暖冬の長期予報が大外れし、桜の開花予想もちょっとアヤしい気象庁ですが、「明日のお天気」予報は、昔に比べるとずいぶん精度が高くなったようです。

名古屋地方は今日、「午後から雨」の予報がドンぴしゃり。
かなり大粒の雨が、夜になっても降り続いています。

湯気・もや・かすみ&煙フェチの私は、その仲間である雨も結構好きなんですよ。
「雨に煙る街」なら、なおのこと。

こんな日は、降り続く雨音を、何も考えず聞きながら、温かな紅茶を、お気に入りのウエッジウッドのティーカップで飲むのが最高。

ということで、本日の「日記」は、このままひと休みすることにしましょう。

それに、木曜日って、なんかテンションが下がりません?
一週間の疲れが出始めていますし、金曜日のような「明日から週末!」という楽しみもありませんからね。

ということで「投稿」ボタンをクリックする前に、帰りの車の中から撮った写真を1枚アップ。
ただのコンテナ・トラックですが、書いてある文字を読んで、ついツッコミを入れたくなっちゃいましたよ。



だって、「環境にやさしい鉄道貨物輸送」って書いてある鉄道コンテナを、環境に優しくないトラックに積んで走ってるのって、なんかオカシクありません?

ついでに、もう1枚。
朝、前を通るCBCテレビ放送の本社前に、ウルトラマンが出現しました。



何のために現れたのかは、調べていないので分かりません。
でもまあ、出勤前に見る分には、なんか元気が出そうで、いいんじゃないですか?


デジカメ

2006-03-15 | ぼやき
デジカメって、便利ですよね。
パチリと撮って、写り具合をモニター画面で確認して、気に入らなかったら削除して、もう1度パチリ。

携帯カメラも最近は画素数が多くなり、きれいに写せて、そのままメールでパソコンに送ってブログにアップもできますし。
私もずいぶん重宝しています。ブログに載せている写真のほとんどを携帯カメラで写していますから。

でもねえ……。
なんか、味気ないんですよねえ、デジカメの写真って。
とりあえずきれいはきれいなんですが、深みがないというか、温かさが伝わってこないというか。

もちろん、自分に技術とセンスがないのが一番の原因だと自覚していますよ。
写している瞬間は、うまく撮れたはずと思っても、出来映えを確認してみると、「う~ん…」って思うことがほとんどですから。

けれど、デジカメ写真に感じる味気なさって、技術や感性の問題だけではないと思うんですよ。

科学的に言えば、無限の広がりを持つ銀塩フィルムの化学反応に対して、究極的には「0」と「1」の配列でしかないデジカメによる電磁的記録の違い――それが微妙な陰影や色彩を充分に再現し切れない最大の理由?

う~ん……。
でもまだ納得がいかないんですよね、下手は下手なりにある、銀塩写真とデジカメ写真で感じる、温かさの伝わり方の違いが。

もしかすると……。
写し手の、姿勢というか、心の持ち方の違いが、結果に表れるんじゃないでしょうか。そんな気がしてなりません。

下手ですが、写真を撮るのが大好きです。
北海道での単身生活時代、週末や連休には、銀塩カメラと数本のレンズと三脚を助手席に乗せ、北の大地の自然を写しに走り回っていました。

すると、向こうから目に飛び込んでくるんですよね、「私を撮って!」と訴えてくる被写体が。自分でキョロキョロ探さなくても。

広大な風景であったり、道端に咲く一輪の花であったり……。

車を止め、三脚を立て、カメラを据えて、ファインダーを覗きます。
けれど、すぐには写しません。
待ちます。
光の加減を。
そよ吹く風の息使いを。
「いまだ!」と、指が勝手にシャッターボタンを押すまで、待ちます。

だって、高いんですよ。フィルム代も、現像代も、結構。
貧乏サラリーマンの私に、手当たりしだい撮りまくる経済的余裕なんて、ないですから。
みみっちい話かも知れませんが、それも1つの現実です。

だから、「その瞬間」を感じるまで、待ちます。
待って、待って、待って写しますから、写した1枚の映像の中に、その時の写し手の「思い」が、一緒に閉じ込められるんだと思うんですよね。

ところがいま、デジカメを手にした自分は、どうなのか――。

失敗したら即「削除」すればいい――最初からそう思って撮り始めますから、レンズを向けた被写体に、きちんと、時間を掛けて、向かい合って撮ってはいないんですよ。
そんな撮り方をしている自分に、最近気づきました。

そんなことでは、満足いく写真を撮れるはずがありませんよね。
撮った写真に、気持ちが籠るはずもなければ、見ていただいた方に何かが伝わるはずもないんですよ。

最近ますます下手になっていく自分のデジカメ写真を見ながら、反省しきりの今日この頃です。


寒冷地仕様

2006-03-14 | つれずれ
マツケン・サンバを舞台で踊る松平健さんはかなり厚化粧ですが、金色メタリック塗装のわが愛車「マツケン・サンバ号」は今朝、昨夜舞った雪の名残りで薄化粧していました。

出社し、始業のベルが鳴ってお茶を飲む暇もなく(という言い方も変ですが…)岐阜支社への急用ができ、後輩を乗せて車を走らせました。

名古屋の真ん中から岐阜市内の支社まで40km余。
しかしこの時間帯、一般道だと1時間半近くかかりそうなので、遠回りだけど名古屋高速―名神高速―東海北陸道の高速ルートを平均時速120kmで飛ばし、50分で到着!

それにしても岐阜は、山国なんですね、基本的に。
季節外れとは言え、降り始めると、市内でも雪の降り方が本格的なんですよ、やっぱり。

同行した後輩は、愛知県でも雪の少ない三河地方の育ち。
「わっ、すっげえー。吹雪じゃん!」と、子供みたいに興奮していました、四捨五入すればもう40になるというのに。

でも、そのうち、急に声のトーンが下がってきて、「大丈夫ですかねえ、こんなに降って。積もりません? 帰りの道……」

何を言ってくれちゃうんでしょうかねえ。
わが金ピカの愛車「マツケン・サンバ号」は、なぜかいまだに「室蘭」ナンバーの、バリバリの寒冷地仕様車ですよ、寒冷地仕様車。

タイヤはもちろんスタッドレス。バッテリーは内地車の2個分はある大容量で、オルタネーターもワイパーモーターも、ヒーターも強力。
フロントガラスには、誤ってワイパーを凍結させてしまった時、暖めて溶かす熱線まで入ってます。一度も使ったことはないけれど。

ワイパーと言えば、北海道をはじめ北国の皆さん、タイヤだけでなくワイパーにも、フツーの夏用と、「スノーブレード」と呼ぶ、軽い10cm程度の新雪ならガーッと一発で拭き払ってしまう強力な冬用の2種類があることを、ほとんどの人は知らないっていうこと、ご存知ですか?



内地じゃ「スノーブレード? 何それ?」ですから。

だから、新車を買うなら、値段が少し高くても「寒冷地仕様車」を買ったほうが安心だよ……なんていう、実は私も札幌に転勤するまでは全然知らなかった「北国のジョーシキ」を、いささか閉口気味の後輩を相手に得々と喋り続けながら、実際にはスタッドレスタイヤも強力なスノーブレードも、その威力を発揮する必要など全くない、小雪が舞う帰りの高速道を、やはり120km/hでぶっ飛ばして帰ってきたのであります。

冬再来

2006-03-13 | ぼやき


あのぉ、今日は1日中、雪が降ったり止んだりしてたんですけどぉ。
もう3月半ばですよねえ、たしか。
それなのに、雪?

これでも結構長く人間やってますけど、3月の雪は記憶にないし、名古屋地方ではたぶん記録に残る珍事だろうと思って、気象台に電話しちゃったんですよね。

「モシモシ、この時期に雪が降ったのは何年ぶりのことなんでしょうか?」
「ちょっと待ってください、調べてみますから」

♪ピンポロポロピ~ン…と数分間、受話器から「エリーゼのために」のオルゴール音が流れて――

「モシモシ、分かりましたよ」
「すみませんねえ、お手数をお掛けして」
「いえいえ。えーっと……、去年も降ってますねえ、3月に、雪は」
「はいっ?」

改めて気象庁のHPで気象データを検索してみると、たしかにありました。
「2005年3月25日 曇り時々晴れ、一時雪」の記録が。

記録はあっても、私の記憶にはない。
でも、記憶にない記録のほうが間違っていると言い張るほど、ひねくれてはいません。
ごめんなさい、気象台のお兄さん、わざわざ調べてくれて。

ともあれ、冬再来。
ついでにもう一つ「冬」が戻ってきたみたいですね。

パチンコ台に新機種「冬のソナタ」が今日から全国一斉にお目見えしたそうです。
アニメと実写を組み合せた豪華版。
開店前に並んだお客さんの列には「いつもより女性客が多い」と、パチンコ店員が夕方のニュースの中で話してました。

名古屋はパチンコ発祥の地。
地元住民としては伝統の灯を守らねばなるまいという、情熱と使命感に燃え、私も高校時代からパチンコ技術の上達にいそしんだものでした。

けど、いまはすっかり足を洗っています。

だって、最近のパチンコって、台選びや打ち方など、個人の技術や技能はほとんど関係なくて、もっぱら偶然が勝負を支配する「バクチ」に成り下がっているそうじゃないですか。

長年培った経験から体得した、指先のほんの少しの感触・感覚を頼りにバネを弾く力加減を調節する、あの高等技術をないがしろにして、何でも便利で手軽な機械任せにしていくから、日本の工業力は、器用な中国に追い付き、追い越されているんじゃないですか。

安易に走る物の考え方を改めないと、日本の「冬の時代」は、なかなか明けないんじゃないでしょうかね。

思い出が、また一つ…

2006-03-12 | つれずれ
今日の名古屋国際女子マラソン。
優勝した弘山晴美さん、残り1kmで、レースを終始リードし独走体制にあった渋井陽子さんに追い付き、追い抜いた頑張りは、見事でしたね。おめでとう!

それにしても、マラソンって、不思議なスポーツですよね。
選手がひたすら走っている姿を、こちらもテレビでひたすら見ているだけの、とても単調なスポーツ。
なのに、なぜか、見始めると、トップがゴールするまでの2時間余、あれこれ他事をしたり、時には中座したりしながらでも、結局は最後まで見てしまうんですから。

それだけに、今日のように残り1kmでゲームが逆転する瞬間を見た時は、感動的でもありますよね。
というより、そういう感動の一瞬をもしかすると見られるかも知れないから、そんな場面を見損ねてしまうと後で悔しいから、見始めると結局最後まで目を離せないんでしょうね。
その意味では、今日は見た甲斐のある、見終わって充分満足したレースでした。

それと…。
私が名古屋国際女子マラソンを毎回、そして今日も楽しみにし、テレビの前から離れられないのには、もう1つ個人的理由があるんです。

それは、瑞穂競技場をスタート・ゴール地点として、桜山―栄―市役所―名古屋城お堀端を回るコースが、私の毎日の通勤経路と部分的に重なっていることと、もっと偶然なのは、私が諸般の事情で小学時代、中学時代、高校時代、そして新婚時代と、たびたび引っ越しを繰り返してきた市内数カ所を、コース設計者がまるでそれを知っているかのように全部、線で結ぶ形で設定されているからです。

いつも見慣れている街の様子を、改めてテレビ画面で見るのは不思議な気持ちがして面白いものですが、もう何年も行っていない思い出の町の、変わってなさと、逆にその変貌ぶりをテレビで見るのは、さらに楽しいものです。

そんなことで2時間余を、何万人?に及ぶ視聴者の中でも最も満喫したであろう今日の名古屋国際女子マラソンでしたが、ただ……。

高校時代、授業をサボった悪ガキがたむろし、店に入ってきた警察の私服らしき姿を見て裏口から逃げ出したことも何度かある喫茶店「○×○」が、取り壊され、マンションに生まれ変わったらしいことを、今日のテレビ中継の映像で知りました。

オジサンの思い出が、また一つ、消えてゆきました。


▲名古屋瑞穂競技場