重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

思い出が、また一つ…

2006-03-12 | つれずれ
今日の名古屋国際女子マラソン。
優勝した弘山晴美さん、残り1kmで、レースを終始リードし独走体制にあった渋井陽子さんに追い付き、追い抜いた頑張りは、見事でしたね。おめでとう!

それにしても、マラソンって、不思議なスポーツですよね。
選手がひたすら走っている姿を、こちらもテレビでひたすら見ているだけの、とても単調なスポーツ。
なのに、なぜか、見始めると、トップがゴールするまでの2時間余、あれこれ他事をしたり、時には中座したりしながらでも、結局は最後まで見てしまうんですから。

それだけに、今日のように残り1kmでゲームが逆転する瞬間を見た時は、感動的でもありますよね。
というより、そういう感動の一瞬をもしかすると見られるかも知れないから、そんな場面を見損ねてしまうと後で悔しいから、見始めると結局最後まで目を離せないんでしょうね。
その意味では、今日は見た甲斐のある、見終わって充分満足したレースでした。

それと…。
私が名古屋国際女子マラソンを毎回、そして今日も楽しみにし、テレビの前から離れられないのには、もう1つ個人的理由があるんです。

それは、瑞穂競技場をスタート・ゴール地点として、桜山―栄―市役所―名古屋城お堀端を回るコースが、私の毎日の通勤経路と部分的に重なっていることと、もっと偶然なのは、私が諸般の事情で小学時代、中学時代、高校時代、そして新婚時代と、たびたび引っ越しを繰り返してきた市内数カ所を、コース設計者がまるでそれを知っているかのように全部、線で結ぶ形で設定されているからです。

いつも見慣れている街の様子を、改めてテレビ画面で見るのは不思議な気持ちがして面白いものですが、もう何年も行っていない思い出の町の、変わってなさと、逆にその変貌ぶりをテレビで見るのは、さらに楽しいものです。

そんなことで2時間余を、何万人?に及ぶ視聴者の中でも最も満喫したであろう今日の名古屋国際女子マラソンでしたが、ただ……。

高校時代、授業をサボった悪ガキがたむろし、店に入ってきた警察の私服らしき姿を見て裏口から逃げ出したことも何度かある喫茶店「○×○」が、取り壊され、マンションに生まれ変わったらしいことを、今日のテレビ中継の映像で知りました。

オジサンの思い出が、また一つ、消えてゆきました。


▲名古屋瑞穂競技場