重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

寒冷地仕様

2006-03-14 | つれずれ
マツケン・サンバを舞台で踊る松平健さんはかなり厚化粧ですが、金色メタリック塗装のわが愛車「マツケン・サンバ号」は今朝、昨夜舞った雪の名残りで薄化粧していました。

出社し、始業のベルが鳴ってお茶を飲む暇もなく(という言い方も変ですが…)岐阜支社への急用ができ、後輩を乗せて車を走らせました。

名古屋の真ん中から岐阜市内の支社まで40km余。
しかしこの時間帯、一般道だと1時間半近くかかりそうなので、遠回りだけど名古屋高速―名神高速―東海北陸道の高速ルートを平均時速120kmで飛ばし、50分で到着!

それにしても岐阜は、山国なんですね、基本的に。
季節外れとは言え、降り始めると、市内でも雪の降り方が本格的なんですよ、やっぱり。

同行した後輩は、愛知県でも雪の少ない三河地方の育ち。
「わっ、すっげえー。吹雪じゃん!」と、子供みたいに興奮していました、四捨五入すればもう40になるというのに。

でも、そのうち、急に声のトーンが下がってきて、「大丈夫ですかねえ、こんなに降って。積もりません? 帰りの道……」

何を言ってくれちゃうんでしょうかねえ。
わが金ピカの愛車「マツケン・サンバ号」は、なぜかいまだに「室蘭」ナンバーの、バリバリの寒冷地仕様車ですよ、寒冷地仕様車。

タイヤはもちろんスタッドレス。バッテリーは内地車の2個分はある大容量で、オルタネーターもワイパーモーターも、ヒーターも強力。
フロントガラスには、誤ってワイパーを凍結させてしまった時、暖めて溶かす熱線まで入ってます。一度も使ったことはないけれど。

ワイパーと言えば、北海道をはじめ北国の皆さん、タイヤだけでなくワイパーにも、フツーの夏用と、「スノーブレード」と呼ぶ、軽い10cm程度の新雪ならガーッと一発で拭き払ってしまう強力な冬用の2種類があることを、ほとんどの人は知らないっていうこと、ご存知ですか?



内地じゃ「スノーブレード? 何それ?」ですから。

だから、新車を買うなら、値段が少し高くても「寒冷地仕様車」を買ったほうが安心だよ……なんていう、実は私も札幌に転勤するまでは全然知らなかった「北国のジョーシキ」を、いささか閉口気味の後輩を相手に得々と喋り続けながら、実際にはスタッドレスタイヤも強力なスノーブレードも、その威力を発揮する必要など全くない、小雪が舞う帰りの高速道を、やはり120km/hでぶっ飛ばして帰ってきたのであります。