重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

モリ・コロは心の中に

2006-03-29 | つれずれ
昨日「春の嵐」が吹き荒れた名古屋地方は、今日はなんと、雪が舞いましたよ、雪が。

でも、この地方の「3月の雪」って、珍しく思えても、実はそれほど珍しいことではないんですよね。
たしか去年の「愛・地球博」の開幕日3月25日も、雪が降りましたからね。



その愛・地球博は去年9月25日に閉幕して半年経ちますが、少なくとも地元では、関心がまだ低くないんですよね。

「開幕1周年」の先週はあちこちで記念イベントが開かれ、新しい「モリゾー・キッコロ」のピンバッジもまた発売されたようですし。



話は少し横道に逸れますが、実は私、少しワケあって目下「男やもめ」状態なんですね。
でも、料理が苦手ですから、ついついコンビニ弁当なんかで済ませる日が少なくないんですよ。
それがある日、帰路の途中、1軒のお総菜屋さんを見つけたんです。



ある料理屋の板前だった年配のご主人が作る惣菜を、奥さんが店で売っているこじんまりしたお店。
種類豊富な家庭惣菜を、好みに応じて詰め合わせてくれますから、ずいぶん重宝していて、ほぼ週一ペースで寄っているんです。



実は今日も寄ってきたんですよ。
すると、ご主人が店の奥で、何かを整理をしているんですね。
覗いてみると……。
愛・地球博で集めた「ピンバッチ」が、山ほど!
数え切れないそうですが、500個前後あるらしいです。

息子さんからプレゼントされた「パスポート入場券」で、ご夫婦で期間中50回近く行ったそうです。
そのたびにピンバッジを買ったり、同好の人たちと交換したり――。

開幕数カ月後にはとうとう、店の一角に、ほかの万博グッズも加えて「愛知万博コーナー」を作っちゃいましたよ。
しかも、それを今もまだ、飾ってるんです。



私は、並んで待つのが大嫌いな性格です。
だから、せっかく地元で開かれている万博に、本当は行ってみたい気もするけれど、無理だろうなと思っていたところ、背中を押してくれる友人がいて、行ったんですよね、なんと閉幕2日前に、やっと。

予想通りの大混雑!
人気館はどこも数時間待ちですから、最初から、人が比較的少ない外国館をいくつか回ってみると……。

あっちを見て「へえ~」。
こっちを見て「ほお~」。
意外に、面白いじゃないですか。
何か、妙に楽しいじゃないですか。

こんなことならもっと早く見に来ていればよかったと、大いに後悔しました。


愛・地球博に、具体的にどんな魅力があったのかは、よく分かりません。
けれども、結局2200万人もの人を呼び寄せたんですから、それだけの、何か不思議な暖かさを感じさせたんでしょうね。

万博が終わって、モリゾーとキッコロは、近くの「海上(かいしょ)の森」に帰って行った――というのが、閉会式のイベントでの設定でした。
しかし……。
モリゾーもキッコロも、どうやら、見に行った人たち一人一人の心の中に、ちゃんと住み着いているみたいですね。