加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

加賀五彩と九谷五彩

2008年01月20日 | きもの
 今日は曇り。ニュースを見ていたら、中国・四国地方の山沿いや関西・東京は雪らしい。北陸だけが降ってないって、珍しいような気がします。


 今日は地元のお得意様は少なく、観光客が多い一日。さくらのストラップが人気でした。これ、実はわざわざ大分県から取り寄せております。一番遠い取引先かも・・・
 

 もうひとつの人気物は、ぺこ。若い女性客に囲まれ、写メのフラッシュの嵐。写真を撮られるのはまんざらでもないようで、こんなときのフラッシュは嫌ではないようです

 お客様が帰ると、することがないため、退屈そう・・・開き状態です。売り場で失礼な・・・


 今日はお茶の社中のお二人がご来店下さいました。T様、S様、ありがとうございます。着物や犬や歌舞伎のお話など、楽しかったです。ぜひ、歌舞伎行きたいですね


 ふと、加賀友禅のことを考えていたら、あることに気がつきました

 加賀友禅は『加賀五彩』と呼ばれる臙脂・黄土・草・藍・古代紫の五色が使用されることが大きな特色となっています。いわば、バランスのとれた色合いです。図案化された絵柄が多い京友禅に対し、加賀友禅は『虫喰い』に代表されるように自然そのものを描き出した図柄が多いので、この五色が必要だったのではないかと思います


 ところが、九谷焼の『九谷五彩』も、赤・黄・緑・紺青・紫と、ほぼ同じなのですね。不思議なつながりを感じます。やはり自然の多いこの地域には、紅葉などで表現される臙脂と黄土、草花の草や古代紫、日本海の藍というふうに、この五色は欠かせないものだったのかもしれません。


 山代温泉と九谷焼を詠んだ与謝野鉄幹の有名な歌があります。

 山代のいで湯に遊ぶ楽しさは たとへて見れば古九谷の青

 なんとも深いよい歌ではありませんか。
 加賀は自然豊かで食べ物も美味しいし(ここ重要)、年ごとに愛着がわいてきます。これが年取った証拠なのかも・・・
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