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加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

帯結び発表会

2009年06月08日 | きもの
 今日はまたもや時間をもらって、つまみ細工作家の友人をお誘いし、福井へ行ってきました


 新しい帯結びの発表会を兼ねたショーを見るためです
 その名も『百日草花粧会創定2010 新趣帯結び発表展示会』(福井駅裏アオッサにて)。


 自分が現在習っている流派ではなく、美容師さん対象の発表会なのですが、毎回素敵な帯結びが発表されるので、自己研鑽のためにときどき参加しています。着付け小物の販売もあるので重宝。モデルさんも約20名ほど出られるので壮観です。


 今回の発表テーマは『粋のいろどり』。粋をテーマに、琥珀や艶紅など、帯結びを色に例えて創作したものです

 さすが美容師の先生方の作品は、伝統をふまえつつも新しい感覚や、流行の最先端をとらえようとしておられ、大変刺激になります。自分の母くらいの年代の先生方が斬新な作品を発表されると、ただただすごいなと思い、第一線で活躍されている方のエネルギーを感じます

こちらはオーソドックスなタイプ。でも実は重ね衿2枚重ね、飾り帯板入り

髪型、清楚で可愛らしい


 私は、呉服屋ですがときどきお客様にお着付けをさせていただく者として、現代のお嬢様のニーズをとらえ、時代遅れになってはいけないと思い見させていただいています。こんなに綺麗に結べるといいな

    リバーシブルの帯が活かされています


 最近の着付け業界、先日私も初めて成人式にファーを使いましたが、フリルやオーガンジーやラメ、プラチナ、スワロフスキー、帯締めのかわりにベルト、帯揚げのかわりにスカーフ、衿に小さいコサージュたくさん、もう何でもありの状態です。今回のショーもかなりデコラティブではありました


 着付けの本では、そで口に足すレースのついた腕抜きみたいなものも、『そでーる』という名前で販売されていますし、最初は『ええ、やりすぎちゃうん~』と思ってのですが、慣れとは恐ろしいもので、次第に『若いと、こんなのも可愛いな』と思えてきます。



 でも、伝統文化や芸能の世界では、それはタブーだとも思っていますが・・・ 伝統文化には、それにふさわしい着物、雰囲気があり、それにならわなければその場の空気を乱してしまいます
 そういう指南をするのが呉服業界の仕事だとも思います。でも、奥が深くて難しいです・・・


 モデルさんは、客席横も歩いてくれます。きたきた~


このヘアはオーガンジーで飾っていますが、これでも地味なほう、エリカ様みたいなもっとスゴいのが多かったわ~

帯結びを近くで見るべく、みんな凝視。帯やヘアを見ているのか、モデルさんの若い艶々なお肌を見ているのか・・・
 今日は綺麗なモデルさん、豪華な衣裳、作られた先生方の情熱、とたくさんの刺激をいただいて帰ってきました。


 最近帯結びの練習も着付けの直前ばかりでサボり気味なので、頑張って練習してみよっと

 にんじんフリークのぺこ。自分の座布団が濡れているのは、にんじんをもらっては、口から出してかじってまた出してを繰り返すためです
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回想録その三・入学式

2008年04月10日 | きもの
 4月6日はお筝の舞台が夜7時に終わり、文化館の皆様からラーメンをいただいて(着物なのでハネないように犬食いでいただきました)、後片付けして家に戻ると8時半でした。

 
 そして、そこから入学式の帯の準備・・・実は時間がなくて帯の下ごしらえはそれからだったのでした。たたんで幅出しして、着物と帯の材質・雰囲気を見ながら帯結びを決め、あらかじめクリップやゴムでひだを作っておきます


 7名様分の下ごしらえが終わって11時半に就寝。そして2時に起きて身支度し、出発までもう一度復習。


 4時半に美容院へ出向き、そこから怒涛の連続作業でした


 だいたい、ご自分でゆっくり足袋をはいていただき、補正をするところから計って、着付けが始まって終わるまで、普通ですと40分くらいでしょうか。もっとスピードアップしなければならないのですが、あまりあくせくしている様子がお客様に伝わるのもどうかと思うので、いろいろ世間話してリラックスしながらお着付けするとこんな時間になります。

 助手がいると時間は半分になりますね。特に帯結びや帯枕、帯じめの処理などが大幅に時間短縮されます。


 ですが今回はもちろん助手はおりませんし、お一人様を約30分で仕上げなければ入学式に間に合わなくなる計算なので、けっこう自分の動きを速くしなければならず大変でした。実は着付けは立ったり座ったり、前に回ったり後ろに回ったりの連続なのです。なおかつ、重ね衿や帯を迷っておられる方もあり、相談しながらでしたので、実質30分はかけられなかったと思います



 最初は夜明け前で暗かった着付け部屋がだんだん明るくなり、気づくともう最後の方の着付けになっていました。最後のほうはけっこう押せ押せになってしまい、少し焦りました。本当は成人式のときのように皆様の着姿をカメラにおさめたかったのですが、時間がなくとてもそんな余裕はありませんでした。残念・・・


 帯結びは、お母様ということで基本的にはお太鼓のバリエーションにさせていただきました。お太鼓のバリエーションのほうが私は難しく感じます。振袖ですと、帯枕はさかさまに使用したり、あえて使わなかったり、帯結びによって自由に変化しますが、お太鼓のバリエーションですと、帯枕をきちっと安定させないと綺麗に仕上がらないので・・・(羽根を作ったりするとかさばるので、意外とコツがいるのです)。


 ここ加賀では、毎年見ておりますと、年々入学式をお着物で迎えるお母様方が増えているように感じます


 お聞きすると、スーツだと意外と色や形が難しいということ、誰かとカブるかもしれないという不安、次の子のときにはもう流行遅れになっているかもしれない、そんな事情でお着物をチョイスされる方が多いように感じます。人数の少ない学校ですと、新入生のお母様すべてがお着物、という学校もあります。そして、最近はスーツでも美容院でヘアセットをされる方もいらっしゃるそうで(ちょっと驚きましたが)、そのついでに着物を着ようという感じで割と気軽に着物をチョイスされているみたいです


 呉服店という仕事をしている関係もありますが、やはり節目にお着物を着られるということははたから見ていても嬉しいものです。今回もお着付けさせていただきながら、お母様の期待感、嬉しさなどが自然に伝わってきました。きっと、お子さんも大きくなられたときに、お写真を見て喜ばれるのでは・・・


 そして、なんといっても、着物が宝の持ち腐れ、いわゆるたんすの『おきもの』になってしまっては着物がかわいそうです。着てあげることで、絹自身も呼吸をし、カビや虫食い、変色といった大きなトラブルを避けることができます。ぜひ、おっくうがらずに機会を見つけてご着用していただきたいなあと思います。 

 こちらは、ご近所の奥様からいただいた黒糖シフォンケーキ。美味しさ、仕上がりともプロ級です!


 今日は私に騙されて美容院につれていかれたぺこ。腹が立ったらしく、帰ってからなかなか目を合わせずシカトしています

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回想録その一・成人式

2008年04月08日 | きもの
 加賀市の成人式は、1970年より4月最初の日曜日に行われるようになったとのことです

 4月ということで、雪もなく、桜の下で写真も撮れるというメリットの部分と、入社式などの時期と重なるので中には出席できない人もいるというデメリットの部分があります

 今回は成人式の方は3名様でした(この日はその後、お宮参りの着付けもありましたが)。

 自分も20歳のとき、美容師の先生方に『若いっていいわね~』『肌がぴちぴち~』なんて言われて、そんなものかなと思っていましたが、毎回、20歳の方にお着付けするたびに『若いって素晴らしい!』と同じことを思ってしまいます。


 なんといっても、何をしても可愛らしく、メークも映えるし、豪華な振袖に若さという輝きが加わり、さらに素敵に見えます



 こちらのお嬢様はヘアはカサブランカでゴージャスに。お振袖はお母様もお姉様もお召しになったという豪華な年代もののお振袖。帯も段ぼかしに唐織で豪華です。片流し風の文庫のバリエーションに仕上げました。真紅の牡丹の帯飾りを添えて。


 こちらのお嬢様はラメの黒地に白菊のお振袖で。新日本髪風のヘアが、柄半襟などのアンティークな雰囲気に合っています。帯は可愛くリボン風にし、芍薬の帯飾りで


 こちらのお嬢様は以前前撮りの際もお着付けさせていただいた方。ヘアは上品に片流し風アップ、帯は華燭ひだと屏風ひだで少しはじけさせ、ヘアに合わせたバラの飾りで


 皆さん、ネイルもメークもバッチリで、大変楽しそうにしてらしたのが印象的でした。一生に一度の成人式のお手伝いができて、私もとても幸せな気持ちになりました


 実は今日は定休日だったのですが、この数日間の疲れが出て寝込んでしまいました
 途中、起きた際も心配なのか離れないぺこ。だっこされて安心したみたいです

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皆様のおかげをもちまして

2008年04月07日 | きもの
 本日、無事に成人式&入学式という、着付け師としての一年の一大イベントを終えることができました。そして、その間、何も書くことができなかった私のブログを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです


 この、春の着付けのお仕事は、毎年訪れる行事ではありますが、私にとっては特別なもので、いろいろな経験ができるという点で楽しみでもあり、反対にとても不安でもあるのです。

 なんといっても、代理がきかないというのが最大のプレッシャーです

 呉服店の仕事も、お客様はその店の店主の人柄についていてくださる、という点では代理がきかないともいえますが、呉服のチェーン店では店長がしょっちゅう変わることもあるように、一定の知識さえあればできるお仕事ともいえます。

 ただ、こういった美容師さんや着付師さんのお仕事は、その人のテクニックについている仕事であり、する人によって仕上がりは大きく違いますし、下ごしらえのやり方も違います。私が下ごしらえをしたものをどなたかが着せようとしてもきっとやりにくいことでしょう。親しくさせていただいている美容室さんとの信頼関係があっての仕事であり、私も技術の向上のためにも欠かせない経験でもあります


 毎回感じることは、美容師さんというお仕事の凄さです。体調を万全にしておかなければ仕上がりに影響しますし、お客様のご要望に臨機応変に対応できなくてはなりません。私の着付けの師匠も美容師さんでしたので、いくら熱があっても、何食わぬ顔をして仕事をしていたそうです。私も今回は薬を飲んで体調を整えました。病気のせいで例の痛みがある時期にひっかかると仕事どころではなくなるので・・・ちょっと、今後の体調管理が心配ですが


 こちらは、帯結びの練習の様子。全員違う結び方なので、これはごく一部です。上段は振袖用、下段は訪問着用
   

     
 今日は帯の締めすぎで指先が痛いです。実は頭も痛いので、今夜は早めに休みます。明日から、回想録を書きますね・・・

 ひさびさに登場のぺこ。しばらくほったらかしで寂しかったらしいです。ひげもつめも伸び放題でかわいそうなので、今度美容院につれていきます。
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18歳で成人式?

2008年03月30日 | きもの
 今日は朝早くから、結納と前撮りのお着付け。朝は昨日と変わらず寒かったですが、雨が降らなくて良かったです


 結納の方にお着付けしながらお話してましたら、今はやはりハデ婚に戻りつつあり、お友達の結婚式では愛車のスポーツカーで登場した新郎新婦もいたそうです。今の結婚式はサプライズを重要視しているのかも。

 そして、手作りのカードの作成などを勧められる場合も多いそうで、式直前にはすることが山積みでてんやわんやになる方もいるとのこと。た、大変だ・・・以前は通りいっぺんな式が多く、個性が出しにくかった反面、楽でもあったのですね(それでも順番や引き出物など、決める事がたくさんあって結構忙しかったけど)。まあ、何にせよ、景気が良くなりそうな?お話でした


 そして、引き続き成人式の前撮りのお客様へのお着付け。美容院の着付け室をお借りして着付けていますが、うちのお客様は着付けは何回でも無料でさせていただいています
  
 初めて袖を通す振袖に、満面の笑み。こんなふうに喜んでくださると、こちらもとても幸せな気持ちになります。桜色の地色が優しいお顔立ちによく似合っていらっしゃいます

 お母様がお花の先生なので、ヘアの髪飾りはバラのプリザーブドフラワーを選んで来られました。それに、鳥の羽やグリーンを合わせて、ゆるめのアップでとてもお洒落な雰囲気です。一応、正面のお顔はプライバシーに配慮して色をかけさせていただきました。一週間後の加賀市成人式の本番も楽しみですね。また今度は今日とは違った、弾けた感じの帯結びにしましょうね。



 しかし、成人式といえば今私には少し気になっていることが・・・
 
 ご存知の方も多いと思いますが、今、法制審議会の『民法成年年齢部会』で「成人年齢を18歳に引き下げる」ことが議論されています。2010年の改正を目指し、年内には方向性を出すとのことですが、私の勝手な憶測ではいずれその方向にいくのではと思い、大変憂慮しています


 というのも、世界における成人年齢の主流は18歳であり(イギリス、ドイツ、中国など、世界185の国と地域のうち、162カ国が18歳を成人と定めている)、20歳を成人と定めているのはサミット参加国では日本だけだからです。(ちなみに韓国は19歳、シンガポールは21歳)


 このことが議論されている理由としては、国民投票法で投票年齢が18歳以上と定めたことがまず挙げられます。若い有権者が増えることで政治離れを食い止めようという狙いがあるのです。そして、犯罪の低年齢化なども影響しているらしい。年金問題などもからんでいるのでしょうね。


 しかし、1896年の民法制定以降、100年余に渡って日本で認知されてきた『社会的においての成人は20歳から、酒もタバコも』という価値観が大きく変わることになります。もちろん多方面において、さまざまな影響を与える事項だけに議論は慎重に行われているようです


 しかし、18歳成人、なんてことになったら成人式の開催そのものが怪しくなるのでは?という心配が・・・
 
 私達呉服業界にいるものとすれば、日本女性が生まれて初めて着る和服が振袖という方も少なくない昨今、成人式にもし振袖を着ないなんてことになったら、一生着物に手を通す、という機会が無くなるのでは?と憂慮しているのです

 振袖はやはり20歳の女性が持つ美しさをさらに引き出すものであって、18歳では正直少し若いし、18歳といえば高校3年生、そんなまだ学生のしかも受験シーズン真っ只中に化粧して振袖を着る、なんて図式は思い浮かびません

 もちろん、そうなれば貸衣装業界、美容業界、写真業界においても多大な影響が出るでしょう。いったいどういう方向に落ち着くのか・・・まだ、何年か先の話ではありますが、かなり不安ではあります



 今日、ぺこに会いにきてくれた、3ヶ月のチワワ、ポッキーくん。美人ママに抱かれて、おすまし顔。
   

 こちらは人間でいえば30歳代の熟女犬ぺこ。遊んで欲しくて立ち上がって催促しています

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加賀五彩と九谷五彩

2008年01月20日 | きもの
 今日は曇り。ニュースを見ていたら、中国・四国地方の山沿いや関西・東京は雪らしい。北陸だけが降ってないって、珍しいような気がします。


 今日は地元のお得意様は少なく、観光客が多い一日。さくらのストラップが人気でした。これ、実はわざわざ大分県から取り寄せております。一番遠い取引先かも・・・
 

 もうひとつの人気物は、ぺこ。若い女性客に囲まれ、写メのフラッシュの嵐。写真を撮られるのはまんざらでもないようで、こんなときのフラッシュは嫌ではないようです

 お客様が帰ると、することがないため、退屈そう・・・開き状態です。売り場で失礼な・・・


 今日はお茶の社中のお二人がご来店下さいました。T様、S様、ありがとうございます。着物や犬や歌舞伎のお話など、楽しかったです。ぜひ、歌舞伎行きたいですね


 ふと、加賀友禅のことを考えていたら、あることに気がつきました

 加賀友禅は『加賀五彩』と呼ばれる臙脂・黄土・草・藍・古代紫の五色が使用されることが大きな特色となっています。いわば、バランスのとれた色合いです。図案化された絵柄が多い京友禅に対し、加賀友禅は『虫喰い』に代表されるように自然そのものを描き出した図柄が多いので、この五色が必要だったのではないかと思います


 ところが、九谷焼の『九谷五彩』も、赤・黄・緑・紺青・紫と、ほぼ同じなのですね。不思議なつながりを感じます。やはり自然の多いこの地域には、紅葉などで表現される臙脂と黄土、草花の草や古代紫、日本海の藍というふうに、この五色は欠かせないものだったのかもしれません。


 山代温泉と九谷焼を詠んだ与謝野鉄幹の有名な歌があります。

 山代のいで湯に遊ぶ楽しさは たとへて見れば古九谷の青

 なんとも深いよい歌ではありませんか。
 加賀は自然豊かで食べ物も美味しいし(ここ重要)、年ごとに愛着がわいてきます。これが年取った証拠なのかも・・・
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角出し結び

2008年01月19日 | きもの
 今日も晴れて気持ちの良い一日。こんなに天気が良いと、冬であることを忘れてしまいます(寒いけど)。 
春っぽい気分になり、学生服のウインドウの仕上げに桜の造花をたくさん使い、ピンクの不織布で春を演出してみました。外に積雪があるときは、なんだか浮いて空々しい感じになりますが、こんなお天気だと違和感ありません。天気のせいか、今日はお雛様や花びらの手ぬぐいがよく出ました


 こちらは、白のビーズ半襟。私も愛用しています。ビーズ半襟はいろんなものがありますが、あまり安いものはビーズのつけ方が悪かったり、数が少なかったりするようです。ちなみにこちらは12,000円で販売しています。


 ビーズは刺繍衿のようにきまりがなく、お洒落着物にも訪問着などの礼装用にも合わせられ、どんな重ね襟とも相性が良いので重宝しています(お茶会ではダメですが)。
 ただ、長さが短いので普通の半襟の上から重ね付けして、衿芯は普通の襟のほうに通してご使用下さい。お手入れは手洗いでじゃぶじゃぶし、自然乾燥。あまり汚れもつきませんし、一度おためしあれ


 こちらは、ちょっと笑える商品。手ぬぐい屋さんが作っている招布というものです。無病息災などの正統派もありますが、私がお気に入りなのはこの猛犬注意。犬が可愛らしいのが笑えます。ぜひ、玄関などにかけて欲しいですね。525円、犬を飼っている方へのプレゼントにいかがでしょうか。



 今日は接客の合間にレジ回りの模様変えをし、おなかが空いたので、しもつねさんでねりきりを買ってきてお抹茶でいただきました。このお店は上生菓子がすしネタケースに入れて販売されていて、いつでも季節のねりきりが購入できます。最近、さらに美味しくなったぞ。今日のお菓子、名前忘れました~、下さんごめん~




 そして夜は8時より着付けのお稽古。今日の生徒さんはとても上手になり、ボディへの着付けのお勉強をしています。
 私が体調不良でしばらくお休みしていたため、久々なので話に大輪の花が咲いてしまいました。この方は私に歌舞伎を教えてくれた方でもあります。今度の大阪松竹座の坂東玉三郎の公演のチケット取ったとのこと、それも花道近くらしい、凄いなあ、うらやましい~! 今度の松竹座の公演には市川海老蔵と尾上菊之助も出るそうです、豪華キャスト 着物何着ていくの~?とかまたもや大盛り上がり


 で、久々のお稽古でしたが、ボディに補正をするところから始め、名古屋帯を角出しに結んでもらいました。少し手が短くなってしまったけど、上手にできましたね。ちなみにこの帯、私物ですが絞りの羽織からのリメイクのオリジナルです。金沢の日本刺繍の工房で、好きな柄の刺繍をしてもらいました。前柄に笛と琴柱、お太鼓には花鼓と笛、たれ先にまたもや琴柱。



 角出しはいろいろなやり方がありますが、これは手先を下に一回結び、帯枕を使わず帯揚げだけで帯を作っています。お太鼓柄のため、長さの調節が少し難しいです。普通、私が所属している流派では、手先から手幅4つを背中心に合わせ、帯枕は紙枕を使用したれ先から手幅3つ半のところをお太鼓山として結びますが、帯によって応用の仕方を覚えないといけません。同じ帯結びでも、いろんな帯で結んでみると、材質や長さ、柄によってまったく雰囲気の違ったものになりますので、いろいろ試すといいですね。前は、小紋の割に半襟が多めに出たかな? もう少し細くしても良いかもしれません。三部紐と瓢箪の帯留を使用しました



 お稽古が終わって生徒さんを送り出すと、隣の部屋で黙って寝ていたぺこが走ってきます。今日はトイレが出来たことを教えにきた様子。耳が寝て喜びのポーズです


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日本のおしゃれ展

2008年01月07日 | きもの
 今日も昨日に引き続き、よいお天気。金沢へ向かって出発


 問屋は今日から初売りのところが多いので、用事を兼ねて挨拶回り。用事を済ませた後、めいてつエムザで開かれていた『日本のおしゃれ展』を見てきました。
(招待券を下さった問屋のMさん、ありがとうございました

 この催しは、きもの研究家・蒐集家としてTVや雑誌などで活躍中の池田重子さんのコレクションの展示です。『時代布池田』という古着物のお店をなさっていた池田さんが、長年かけて集めた珠玉の品々。アンティークきもの好きなら、たまらない品揃えです

 会場内は撮影禁止なので、ご紹介はできませんが、明治・大正・昭和初期の訪問着・振袖・羽織・帯留などが多数展示され、すごい迫力。激動の時代、ここに現存するきものたちは、どうやって生き残ってきたのでしょう

 池田さんの人気は高く、柄を現代のきものに復刻したものもブランド化されて販売されているほど。通好みな、粋なラインです

 会場にはきものの好きなお友達同士で、きもので新年会を兼ねて見に来たような方々がちらほら見受けられました。私と母も着て来たかったのですが、問屋ではおようふくも見るため、ジャケットなどを羽織ってみたりせねばならず今回は洋服。ちょっと残念

 その会場に入る前、隣接の金沢スカイホテルの中国四川料理『鳳凰』でサービスランチをいただきました
  
 一人945円(税・サービス込)というお値段で、あたたかい烏龍茶もポットサービス、ごはんも小さめのおひつに入って来るし、スープもボウルでおかわりできるくらいあるしとサービス満点
 メインは6種類から選べ、私達は麻婆豆腐と牡蠣と野菜の辛味炒めをチョイス。どちらも大変本格的な味で美味しかったです。デザートは抹茶の杏仁豆腐でした。   

 スカイホテルは歴史がある分、多少古さは感じますが、ここの中華はテーブルも広くてゆったりできるし、ランチ一人一回につき1個押してもらえるスタンプが10個たまると1食分無料になる(和洋中どこでも使える)など、結構頑張ってます。きもので行っても油臭くならないのでおすすめ。

 なんか最近、グルメブログになってしまっていて、ちょっと反省・・・



 ぺこは、帰ってからばっちゃんにだっこされてご機嫌でした
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寒くなるの?

2007年12月29日 | きもの
 今日までは暖かかったですが、予報によると、今夜午前3時ごろから雪が降り始めるとか。ホントかしらん? 平野部でも積雪と言ってたらしいですが、この暖かさだと信じられないです


 今日はお正月飾りを買われる方や、新年用のお洋服を買われる方など、駆け込み需要のほかに、観光客にはすでにお雛様やさくらの小物が動き始め、お蔭様で慌ただしい一日でした


 これは、りんずの小紋と手毬柄の名古屋帯です。畳と同じような色で見づらくてすみません・・・

 小紋は、象牙色の地模様のある綸子地に、白や藤色の絞りがかかっているもの。合わせた名古屋帯は、手毬尽くしの柄。薄い色目同士ですと、上品な仕上がりになりますね


 こちらは、新年用のてぬぐい。左から、『めで鯛』 『お正月』 『梅小紋』です。ふきんとしてはもちろん、お重の下などに敷いて、テーブルセンター代わりにも。



 夕方、ふと思い立って、定期購読している『今日の料理』より、豚肉のストロガノフ風という献立を作ってみたくなり、やってみました
 豚ヒレをそぎ切りにして小麦粉を付けて焼き、にんにく・玉ねぎ・マッシュルーム・パプリカ・ピーマンを炒めた中に、先ほどの豚肉と生クリームと牛乳を入れて煮込んで仕上げたもの。味付けは塩胡椒、ブイヨン、粒マスタード。
 しかし頑張った割に、微妙な仕上がりに・・・こういう時って悲しいです。また、次にチャレンジします


 夜、お風呂場でぺこ入浴の図。お風呂椅子に載せて、犬用シャンプーで洗います。顔に水が掛かるのが大嫌いなので、震えながらのバスタイム。濡れて細くなって、ますますキツネっぽくなっています。

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遠方からのご注文

2007年12月29日 | きもの
 暮れも押し迫り、郵便局や銀行は激コミ。喪中で年賀状出さないとはいえ、年の瀬は気ぜわしいものですね


 今日も朝から慌ただしい一日。来客も多く、なかなか家の予定がはかどりません。母は合間を見て仏壇の掃除をしたかったらしいのですが、明日以降に・・・意外と、正月が一番暇で、そういう細かい掃除に向いてたりして


 そしてそこに一本の電話が。以前、山代温泉にご旅行に来られて、うちのお雛様をご覧になり、とても可愛かったのでと改めてお求めいただいた方のお友達から、私も欲しいです~というお電話をいただきました。関東方面のお客様。嬉しいことです~


 今、お雛様はまだ全体の半分しか揃っていないので、メーカーに催促の電話をし、年明けに手配して写真をお見せすることになりました。HPの必要性をひしひしと感じるこの頃・・・おちゃのこネットで作ろうと思っていたのですが、なかなか時間がとれず、そのままだ~。ううう、誰か安く作っていただけないでしょうか・・・

 これは、京風の立ち雛。お顔が上品です。小ぶりなお雛様ですが、近頃は玄関などにさりげなく飾りたい方が多く、こういう感じが人気です


 朝、ストーブに当たりながら伸びをするぺこ。


 はやくお店行こうよ!と立ち上がって催促します。この後、歯磨きされ、洋服を着せられ、バッグに入って出勤です。

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