加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

社中の初釜

2008年01月06日 | お茶
 今日は社中の初釜です。冬にはめずらしく、晴れの良い天気に恵まれました。朝早くから、近くの美容室でセット。
 
 以前は自分でしていましたが、不器用でうまくいかないのと、つけ毛が使いすぎで傷んでぼろぼろになってしまったので、最近、ここぞというときは美容室に行くことに決めました。

 でも、今日は前髪が高く上げられてしまい、ロカビリーな感じに・・・そして、決めすぎた頭とでかい体のせいで、雰囲気はニューハーフ。ちょっと、まずいです。間違えられなくてよかった・・・

 初釜は、位の高いお茶会なので、紋の入った着物がおすすめです。私は加賀友禅の訪問着に、金縁に唐織の帯。暴飲暴食が続き、二重あごはそのままです。

  
 待合の熨斗押さえは、打出の小槌です。子年なので、大黒天にかけて。掛軸は、福寿草でした。

  
 初炭手前が終わり、先生が用意して下さったお料理は、大聖寺のばん亭のもの。ボリュームたっぷり、美味しくいただきました。濃茶の前の主菓子はお稽古仲間の丸福さんの豊年。ねずみのお顔がキュートです。先生からいただいたねずみの懐紙を使いました。


    
 本席の床の間にしつらえられた三方には、奉書が敷かれ、炭が置かれた廻りには米や梅干、昆布、ごまめなどの山海の幸・五穀豊穣を意味するようなお飾りがなされています。 台子には、しめ縄と御幣がかけられ、新年を迎えるにふさわしい飾り。水指は萩焼です。お釜はあられ釜。いつも先生の心づくしのしつらえには感動させられます
 
 この、御幣(ごへい)という白い短冊飾りですが、神社のお祓いで使われるように、神の依代として、もしくは祓いの意味で用いられます。高山などで売られている五平餅は、もともとこの御幣の姿から取ったものだとか。それが時代の流れで、五平衛という人が作って売ったのが始まりとかいわれるようになったそうです。実際に、御幣餅として売っているところもあるそうです。

    
 薄茶のお干菓子は、京都・鼓月の麩焼き煎餅、辻占。占いは『らくになる』。いったい何がらくになるのか? お酒に酔った方には『さめなさい』と出たり、なかなかこの辻占、盛り上げてくれました。そしていつも先生が用意してくださる福引で、こちらの子のお扇子をいただきました。これは子年生まれの母に、今日店をまかせたお礼にプレゼント

    
 お茶会の後、社中のお仲間と行った紅茶専門店・ポーチコにて、いろいろ楽しくお話しました。なかなかご一緒できる機会がなかったので、嬉しかったです。おなかいっぱいだったはずなのに、ケーキセットを注文。レアチーズも紅茶も美味。

 そして、晩御飯は昨日から決めていた、まぐろといくらのづけ丼にしました。青紫蘇と白胡麻と椎茸の甘辛煮を混ぜ込んだら美味しくなりました。そして最後は、昨日と今日と留守が続いたため、寂しい病になり、無気力になってしまったぺこです。明日も金沢に仕事に出るのだが、大丈夫か・・・
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