加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

角出し結び

2008年01月19日 | きもの
 今日も晴れて気持ちの良い一日。こんなに天気が良いと、冬であることを忘れてしまいます(寒いけど)。 
春っぽい気分になり、学生服のウインドウの仕上げに桜の造花をたくさん使い、ピンクの不織布で春を演出してみました。外に積雪があるときは、なんだか浮いて空々しい感じになりますが、こんなお天気だと違和感ありません。天気のせいか、今日はお雛様や花びらの手ぬぐいがよく出ました


 こちらは、白のビーズ半襟。私も愛用しています。ビーズ半襟はいろんなものがありますが、あまり安いものはビーズのつけ方が悪かったり、数が少なかったりするようです。ちなみにこちらは12,000円で販売しています。


 ビーズは刺繍衿のようにきまりがなく、お洒落着物にも訪問着などの礼装用にも合わせられ、どんな重ね襟とも相性が良いので重宝しています(お茶会ではダメですが)。
 ただ、長さが短いので普通の半襟の上から重ね付けして、衿芯は普通の襟のほうに通してご使用下さい。お手入れは手洗いでじゃぶじゃぶし、自然乾燥。あまり汚れもつきませんし、一度おためしあれ


 こちらは、ちょっと笑える商品。手ぬぐい屋さんが作っている招布というものです。無病息災などの正統派もありますが、私がお気に入りなのはこの猛犬注意。犬が可愛らしいのが笑えます。ぜひ、玄関などにかけて欲しいですね。525円、犬を飼っている方へのプレゼントにいかがでしょうか。



 今日は接客の合間にレジ回りの模様変えをし、おなかが空いたので、しもつねさんでねりきりを買ってきてお抹茶でいただきました。このお店は上生菓子がすしネタケースに入れて販売されていて、いつでも季節のねりきりが購入できます。最近、さらに美味しくなったぞ。今日のお菓子、名前忘れました~、下さんごめん~




 そして夜は8時より着付けのお稽古。今日の生徒さんはとても上手になり、ボディへの着付けのお勉強をしています。
 私が体調不良でしばらくお休みしていたため、久々なので話に大輪の花が咲いてしまいました。この方は私に歌舞伎を教えてくれた方でもあります。今度の大阪松竹座の坂東玉三郎の公演のチケット取ったとのこと、それも花道近くらしい、凄いなあ、うらやましい~! 今度の松竹座の公演には市川海老蔵と尾上菊之助も出るそうです、豪華キャスト 着物何着ていくの~?とかまたもや大盛り上がり


 で、久々のお稽古でしたが、ボディに補正をするところから始め、名古屋帯を角出しに結んでもらいました。少し手が短くなってしまったけど、上手にできましたね。ちなみにこの帯、私物ですが絞りの羽織からのリメイクのオリジナルです。金沢の日本刺繍の工房で、好きな柄の刺繍をしてもらいました。前柄に笛と琴柱、お太鼓には花鼓と笛、たれ先にまたもや琴柱。



 角出しはいろいろなやり方がありますが、これは手先を下に一回結び、帯枕を使わず帯揚げだけで帯を作っています。お太鼓柄のため、長さの調節が少し難しいです。普通、私が所属している流派では、手先から手幅4つを背中心に合わせ、帯枕は紙枕を使用したれ先から手幅3つ半のところをお太鼓山として結びますが、帯によって応用の仕方を覚えないといけません。同じ帯結びでも、いろんな帯で結んでみると、材質や長さ、柄によってまったく雰囲気の違ったものになりますので、いろいろ試すといいですね。前は、小紋の割に半襟が多めに出たかな? もう少し細くしても良いかもしれません。三部紐と瓢箪の帯留を使用しました



 お稽古が終わって生徒さんを送り出すと、隣の部屋で黙って寝ていたぺこが走ってきます。今日はトイレが出来たことを教えにきた様子。耳が寝て喜びのポーズです


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