乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

海老蔵さん、負傷。急遽、『女殺油地獄』、片岡仁左衛門さん代役される。14、15日夜、観劇。

2007年07月16日 | 歌舞伎

 

  海老蔵さん、負傷。

  急遽、『女殺油地獄』、片岡仁左衛門さん代役される。

 

 

 7月13日。

『成神』を演じられた後、海老蔵さんは化粧を落とすため、楽屋付けの風呂場へ。

 そこで脚を滑らせ、ガラスで脚の裏を切られる。

 なんとおかわいそうに・・・

 

 この事故で、13日夜の部。

 急遽、『女殺油地獄』、片岡仁左衛門さん代役される。

 

『女殺油地獄』は油の中での殺傷沙汰があり、足を滑らせての大熱演殺しの場があるお芝居。

 体力も演技力も必要な迫力のある芝居ともいえる。

 仁左衛門さんの『女殺油地獄』が見たいものだが、関西では無理だろうとあきらめていた演目の一つ。

 かねてから、

「観たい、観たい・・・」

とぼやいていた私。

 ところが・・・・・・

 

 海老蔵さんの不幸が転じて、仁左衛門さんの『女殺油地獄』を観ることができるかも知れない・・・・・・

 

 急いで松竹座に電話をかけると、会員でも窓口でないと、当日券は買えないといわれる。

 詳しくたずねると、一等だけ、50席ほど残っているといわれる。

 私は化粧もせずに大阪の松竹座へと向かった。

 窓口嬢は怪我の状況に加え、今月いっぱいの海老蔵さんの復帰は、まず無理だろう・・・と教えて下さる。

 

 まず14日には、一番後ろの席2つを確保。

 この日は夫と楽しむ。

 斜め前席から、仁左衛門さんの奥さんと考太郎さんの奥さんと息子さんが舞台を観ておられた。

 

 15日は子どもが幕見席チケットを二演目四枚を確保。

 子どもがは『女殺油地獄』『身替座禅』(いずれも仁左衛門さん出演)のチケットを購入する為に、朝7時前に家を出て、チケットをゲットしてくれた。

 親孝行な子ども・・・

 初の幕見席体験も心ときめく・・・

 

 

 こうして私はとりあえず かねてからの念願の演目、仁左衛門さんの『女殺油地獄』を二日続けて観ることができた。

 

 もともとは7月公演夜の部は、千秋楽あたりに予約していた私。

 海老蔵さんのお怪我の具合は心配だし、仁左衛門さんのお体のことを考えると心

苦しいのだけれど・・・

 海老蔵さんのお怪我の具合を考えると、千秋楽まで仁左衛門さんが演じられるといったことも考えられる。

 となると、もう一度、本格的な『女殺油地獄』を観ることができることになる。

 

 海老蔵さんのファンの方たちには心苦しく、また、不謹慎だとは感じるが、今回仁左衛門さんの『女殺油地獄』を観ることができ、満足もひとしお・・・・・・なんて書けば、お叱りを受けるだろうか・・・

 自分勝手な記録を付けていることは重々承知ですが、私にとってはあまりの大きな事件なので、書かせていただきました。

 失礼があればお許しください。

 

 最後になりましたが、市川海老蔵さんのご快復を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

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安部総理大臣、大阪の道頓堀にて、庶民の味、たこ焼きを食される(2007/07/15)

2007年07月16日 | お出かけ

 

 2007年07月15日土曜日

 雨の中、大阪の道頓堀、松竹座前にて、SPや刑事、警官などの方々が、厳重体制であたりを固めておられた。

 傘をさすギャラリーも多い。

 報道陣もカメラやマイクを持って、歩き回られている。

 あまりの緊張感にただならぬ気配を感じ、警部の方に、尋ねてみると、

「安部総理大臣が、今、たこ焼きを食しておられる。」

とのこと。

 教えていただいたのは松竹座斜め向かいのたこ焼き店、くくる。

 踊り狂った勢いの良い 蛸の看板が目をひく。

 

 このたこ焼き店は結構有名で、そういわれれば、いつも客が並んでいることが多い。

 私たちは、雨の中 安部総理を待つ事三、四十分。

 緊張感が張り詰める中、ついに大臣は現れた。

 人の波は急にゆれ、どよめく。

 あちらこちらで、人の急激な波に

「怖いわ~。」

といった悲鳴が飛び交う。

 写真をこどもが撮ってくれたが、手前には悲鳴のひとりであるらしきご婦人も写っていた。

 

 私たちは幸運にも、総理に握手していただいた。

 一連の行動が去った後、ふと気づくと二時半をとうに回っていた。

 

 おなかが空いたので、はり重でカツカレーとビフカツを頼む。

 カツは共通して薄切り肉に衣をつけ、カリカリに揚げられていた。

 油の香りは、少しくどい。

 ビフカツのソースは、コクがあってうまい。

 両メニュー共に九百円ランチ。

 有名な割には、まあこんなものか・・・と、ひとりつぶやく。

 店内のあちこちで、安部総理大臣の話が盛り上がっていたのは、言うまでもない。

 

 

 

 

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イラン  (イランの暮らしがわかる アジア読本) 上岡弘二 編  河出書房新社

2007年07月08日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランの菓子の『ギャズ』 

 イランの菓子や茶具などには、イランの男性写真(多分会社の社長?)が印刷されたものが多い。この箱の中には、ギャズの写真が印刷されている。

日本人の口にはなかなか合いづらいという。わが家全員は子の菓子の香りと味が好き。中にはピスタチオがいっぱい。どこかヌガーのような口ざわりで、懐かしい感じがする。変わったギャズでは、茶色いチョコレート味といったものもあるが、ギャズ本来の香りは感じにくい。

 菓子箱の下にひいた布は、以前にも紹介させていただいた エスファハーンの工芸品。小さな型に染絵の具をつけて、少しずつたたいて押していく。根気の要る作業で、まさに 職人芸といえる。)

 

 

記録だけ 2007年度 68冊目                 

 

 イランの暮らしがわかる アジア読本

      イラン

                                            

 上岡 弘二 編

 河出書房新社

 アジア読本シリーズ

 2001年4月20日    

 319ページ 2000円+税  

 

 七月八日。河出書房新社のアジア読本シリーズ、『イラン』を読む。

 参考になる部分が多い。

 食べ物の話は、口にしたい物も多くあった。

 行きたいところも多い。

 イランを楽しむコツがつかめた。

 家族から聞いているイランがの距離が、一層近くなった気がする。

 

 イランは遺跡やバザールのイメージが強いが、シーラーズでは『ナーランジェスチャーン』か『エラムの園』の方にも、ゆっくり立ち寄ってみたい。

 もし エスファハーンで『鳩の塔』を見つければもうわかるぞ・・・と嬉しくなる。

 遺跡の話は思いの他少なかったのは、とても残念。

 家族から聞いていた話と重複するが、『ジュータンの買い方ならまかしておけ』といった位に、詳しく書かれていた。

 ジュータンの染色や織り方なども少し触れられており、読んでいて楽しい。

 わが家には相当数のペルシャジュータンはあるものの、この本のジュータンの記述部分において、内心、これは使えるぞ!と、嬉々とした私である。

 

 

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四国遍路   辰濃和男著  岩波新書 新赤版 727

2007年07月07日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は奈良の地図に載ってない寺に作られた 『四国八十八箇所』

 

 

記録だけ 2007年度 67冊目                 

 

 

  四国遍路

                                            

 著者  辰濃和男

 岩波新書 新赤版 727

 2001年4月20日    

 248ページ 700円+税  

 

 七月七日。岩波新書の新赤版の『四国遍路』を読んだ。

 辰濃和男という人は朝日新聞の天声人語も担当されていたらしい。

 六回に分けて四国を回られた経験をもとに書かれている。

 

 私としての収穫は、『卒塔婆の杖(金剛杖)』位のものだった。

                 そればっかし・・・

と、昔話風に締めくくって苦笑する、乱鳥かな。

 

 

 

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グリム童話の世界(―ヨーロッパ文化の深層へ)   著者 高橋義人

2007年07月06日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真は中国・雲南省の麗江。川沿いの橋の上から、玉龍雪山を望む。

 玉龍雪山の手前の川には、石灰でできた、段々が美しい。

 川の中には観光客用の飾りつけされた美しいヤクがおり、乗ることもできる。

 この地方では、ヤクや鯉やソーセージや野菜などのチャンポン風火鍋料理が食べられる。

 ヤクの肉は、上質の豚牛肉の表面に方来るこをまぶしたような トゥルゥンとしたなめらかな食感で美味い。

 ただ、あの美しいヤクを食べるのかと考えると、ヤクには申し訳ない気持ちでいっぱいになる・・・)

 

 

記録だけ 2007年度 66冊目                 

 

 

 ―ヨーロッパ文化の深層へ

     グリム童話の世界 

                                            

 著者  高橋義人

  慶応大大学院博士課程退学

   ドイツ文学・思想専攻

   京大教授

 岩波新書 新赤版 1041

 2006年10月20日    

 214ページ 700円+税  

 

 七月六日。岩波新書の新赤版『グリム童話の世界』を読む。

 私は昔話などもとても好きで、グリム童話関連の本も結構読んでいる。

 しかしこの本は面白かった。

 社会的な流れを踏まえたグリム、商品化(メルヘンを作り出した)グリムなどを、ポローなどと比較しながら描いている。

 また民族学的立場(例えば あの世とこの世や、サンタクロース=なまはげ=豆まきなど)からも考えが述べられ、とても興味深い。

 著者である高橋義人氏の講義がが現在京大の学生が受けているのかと思うと、嫉妬を覚える・・・

 

 例に挙げられているグリム童話や日本の昔話はなじみのものばかりだが、私には真新しい高橋義人氏の考えが書かれ、知らないことが多い。

 相当頭のいい人のようで、またまた好きな学者をひとり見つけ得た喜びでいっぱいである・・・

 今回読んだ本もメモをとりながら読めばよかったと、後悔している・・・

 気楽に読み流している場合ではないほど面白い本だった。

 

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東寺の五重塔にみられる 屋根を支えた形で設置された 猿

2007年07月04日 | 美術・文様・展示物

 

 東寺の五重塔にみられる 屋根を支えた形で設置された 猿

 

 写真は京都・東寺の五重塔の四方に掘られ、屋根を支えた形で設置された 四匹の猿(或いは鬼か?いずれにせよ、想像上の生物)の内の一つ。

 ちなみに 猿はもともとは馬の守り神ともいわれている。

 猿は全て、表情や過ぎ差が違う。

 四方に飾られているのは、確証はできないが、『守り神』といった意味合いがあるのではないだろうか・・・こういったつくりの建物は日本各地、アジア諸国、広げては諸外国で観ることができる。

 最近では昨年12月にいった、中国の『陳氏書院』の守り神の数の多さに、驚くばかりであったことを覚えている・・・

 

 

乱鳥の『陳氏書院』記録 ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/5004b888d5704912bdc054fef1bb57df

乱鳥の『東寺・五重塔』記録 ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/e349e5d0ed443f147966687a47be383e

 

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発掘を科学する   田中琢・佐原真 共著  岩波新書 新赤版

2007年07月04日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

記録だけ 2007年度 65冊目                 

 

 

     発掘を科学する 

                                            

 著者  田中 琢

      佐原 真

 岩波新書 新赤版 355

 1994年10月20日    

 212ページ 620円+税  

 

 七月四日。今日はとりあえず岩波新書の新赤版を読む。

 骨の話や縄文時代のクッキー、胞衣(えな)壺、稲作、古代家族、地震、漆、金属の錆び(良いさびと悪いさび)などの興味深い話が多く、とてもおもしろい。(書籍・記述順)

 田中琢氏と佐原真氏も共著されているらしい『考古学の散歩道』(岩波)は、いずれ読んでみたい。

 

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ダイハード3  ブルース・ウィリス  ジョン・マクティアナン監督

2007年07月03日 | 映画

 

  ダイハード3

 

 満足度 ★★★★☆

 面白さ ★★★★☆

 話の展開 ★★★★☆

 ハラハラ度 ★★★★☆

 お勧め度 ★★★☆☆

 

 1995年 アメリカ

 監督 ジョン・マクティアナン

 キャスト ブルース・ウィリス

       ジェレミー・アイアンズ  他  

 

 

 今回も理屈抜きでハチャメチャに面白かった・・・

 観てる間も観終わった後もスカッとして気持ちがいいんだな、『ダイハード』

 サイモンの謎掛部分の口調が、アメリカ版のマザーグースといった感じで、聞いていて心地がよい。

 多分犯人の名前(2つ)なども有名な詩か何かにかけてあるのだろうけれど、恥ずかしながら、具体的には私にはわからなかった。

 ・・・というわけで、今回の記録だけ。あらすじと感想は省かせていただきます。

 

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嗤う伊右衛門   原作 京極夏彦  唐沢寿明 小雪

2007年07月01日 | 映画

 

   嗤う伊右衛門

 

 満足度 ★★★☆☆

 六平直政と香川照之のやり取り ★★★★★

 話の展開 ★★★★☆

 音楽 ★★★★☆

 お勧め度 ★★☆☆☆

 

 

 原作 京極夏彦 『嗤う伊右衛門』

 脚本 筒井ともみ

 監督 蜷川幸雄

 音楽 宇崎竜童

 

 キャスト 唐沢寿明

                 小雪

       六平直政

       藤村志保

       井川比佐志

       椎名桔平

       香川照之

       池内博之

       松尾玲央

 

 蜷川幸雄氏が監督しているとあって、とても楽しみにしていた映画でした。

 黒澤監督の『どですかでん』 を思わせるような場面も多く取り入れられ、好きな場面も、いくつかはありました。

 六平直政さんが香川照之さんを按摩する場面は大変印象的。

 日本的なグロテスク振りを最大表現され見事でした。

 

 全体に七五調。

 意図的七日羽わからないが、○○さんの早口の台詞が、まるで舌の上に紙石鹸をおいて話しているようで、映画全体を薄っぺらにした感じがしてならない。

 同じ早口七五調とはいえ、花組芝居のような心地よさでは無く、全体に小走りで居心地が悪い。

 私は○○さんという人の演技を、今回始めてみたわけだが、好きな人は好きなのだろうな・・・といった意見しか述べることができない。

 

 唐沢寿明さんにおえては、二枚目で伊右衛門にぴったりであったように感じる。

 香川照之さんの変則的な七五調までを完璧に話され、さすがうまいなと感じさせる。

 六平直政さんの堂々とした演技は見入ってしまう。

 井川比佐志さんもいいし、藤村志保さんも椎名桔平もいい味を出されていた。

 

 今回これといって感想が無いのは、申し訳なく感じます。

 

 

 

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