乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

歌舞伎十八番の内 鳴神    鳴神上人 愛之助  雲の絶間姫 孝太郎

2007-07-27 | 歌舞伎

(写真は松竹座前。右が『鳴神』、左の絵は『橋弁慶』です。)

 

大阪松竹座 新築開場十周年記念

七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第十六回  昼の部

 

一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)            

 

 鳴神上人    愛之助  

 雲の絶間姫  孝太郎        

 所化白雲坊  市 蔵           

 所化黒雲坊  男女蔵           

 

 先週中頃、 七月大歌舞伎の昼の部を観た。

 一つめは、歌舞伎十八番の内 鳴神。

『鳴神』は何度か取り上げているので、ここではあらすじは控えさせていただきますが、雰囲気だけ記録しておきたいと思います。

 十三日、海老蔵丈がお怪我をなされ、代役に愛之助丈。

『鳴神』は成田屋さんの十八番。

 海老蔵丈の鳴神上人は期待していたが、お怪我とあっては致し方ない。

 急遽、人気役者で男前。力のある愛之助丈が演じられた。

 愛之助さんは鳴神上人は初めてとのこと。

 少し控えめだが、上品で、気の利いた鳴神上人。

 品のありようが、この鳴神上人には、ある意味、ぴったりな役者さんだった。

 

 雲の絶間姫扮する孝太郎丈は好きでした。

 眉毛は雲の絶間姫特有の逆八文字。

 孝太郎丈の品の良さに、また違った雲の絶間姫を見出すことができ、満足いたしました。

 

 鳴神上人と雲の絶間姫のやり取り、

「ここが乳。・・・乳の下ぁ~っ。」

のイントネーションはさらりとしたもので、少しはぐらかされたような気もいたしましたが、その後の愛之助さんの、我に返り『はっ!』とした表情はなかなかのものでした。

 とにかくさわやかな鳴神上人といったところでしょうか・・・

 

 今回の『鳴神』の部屋に入る場面も、現代の方を使用。

 完全に襖を閉め、ことの成り行きを表されていました。

 

 最後に今回の『鳴神』には市蔵さんが出演。

 この役者さんも好きなんですね、私・・・

 ちなみに私、好きな役者さんは、手の指、脚の指を足してもたりません。

 上手いと好き、男前だと好き・・・で、好きな役者さんがいっぱい。

 黒雲坊と白雲坊の酒魚(蛸)の場面もさることながら、花道に引っ込む時の、

「ずぼんぼえ ずぼんぼえ。」

は、『鳴神』を観ているといった感じがいたします。

 やはり私としては、品位を保ちながらも 漫画のようないやらしさや、ねちこさをも含む 『鳴神』を期待してしまうんですね・・・恥ずかしながら・・・

 

 『鳴神』も好きな演目の一つ。

 今後も愛之助さんや海老蔵さんでも、また他のベテラン役者さん方でも、鳴神上人を観てみたいと思う、乱鳥でした・・・

 

 

 乱鳥の『鳴神』記録(鳴神上人=我當)です ↓http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/bf9bc57cfa2b321e61cb8387971b1692

 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする