乱鳥の書きなぐり

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『廓庵 十牛図 騎牛帰家』  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

2022-06-25 | 哲学

 

  『廓庵 十牛図 騎牛帰家』

 

すみのふる心の

 空にうそ

  ふきて

 立ふり行

  みねの白雲

かへり見むとを山

 道の雪きゝて

心のうしに

 のりてこに せき

 

(『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』より『廓庵 十牛図 騎牛帰家』を写す。)

 

 

『十牛図』とは

『十牛図』は、中国の宋の時代の禅の入門書

 絵には、それぞれ漢文の「序(じょ)」と漢詩の「頌(じゅ)」がつけられている。

 禅の考えや絵の説明が書かれてる。

 漢詩(頌)は廓庵師遠(かくあんしおん)禅師が作り、序は弟子の慈遠(じおん)禅師がのちに付けた。

『十牛図』の絵はさまざまな種類のものが残されているとのこと。

 

『十牛図』は、一頭の牛が登場。

 牛は普段はおとなしく、物静かでだが、あばれると非常に強く、手がつけられない。

 その姿はまるで、人間の心の様子に似ているとされ、こういった話が生まれたのかもしれない。

 

   『廓庵 十牛図 騎牛帰家』

 

騎牛帰家: 騎(旅人)は牛に乗って、家へ帰る。

 旅人は、なぜ楽しそうに歌を歌ったり、笛を吹いたりしながら、のんびりと家に帰って行くのか。

『十牛図』の説くところでは、旅人も牛も、もともと同じもの。

 やっとの思いで牛をつかまえ、手なずけても、「元に戻った」にすぎないのだ。

 

 それでも旅人が満足しているのは、誰に言われるでもなく、自からが牛を探しはじめたから。

 自分の足で歩きまわって、いろいろ大変な思いをしてきたことは自分だけの財産であり、満足に値する。

「元に戻った」ことと、「何もしなかった」ことは同じではないという教えである。

 

 

 

 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

  

  • 至文堂 (2003/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 426ページ

 

 
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