乱鳥の書きなぐり

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『パイドン』 38 プラトン著 (エケラクラテス「どんな言論をこれから信じたら良いのか、ソクラテスの言動はなんと力強い説得力に満ちていたことか。今や、不振の中に陥ってしまったのだから。」)

2021-05-29 | 哲学

エジプト 

 ピラミッドを背に、スフィンクススフィンクスの逆光。

 個人で行ったので、ギザのピラミッドは滞在中に、三度訪れた。

 止まったのはピラミッドホテル(?)だったので、屋上からもピラミッドを見ることができた。

 

 

 

『パイドン』 38 プラトン著 (エケラクラテスどんな言論をこれから信じたら良いのか、ソクラテスの言動はなんと力強い説得力に満ちていたことか。今や、不振の中に陥ってしまったのだから。

 

プラトン著『パイドン』 P.99 (要約)

(八)協奏曲2。言論争い(ミソロギアー)への戒め

 

 エケラクラテスとパイドンの会話

 

エケラクラテス

 神にかけてパイドン、あなたの気持ちはよくわかります。

 ・

「それでは一体、どんな言論をこれから信じたら良いうのか、ソクラテスの言動は、なんと力強い説得力に満ちていたことでしょうか。

 それが今や、不振の中に陥ってしまったのだから。」と。

 というのは、ある種のハルモニー(調和)である【シミアスの語ったあの言論】は、不思議な魅力で私を捉えるのです。

 私も今そう【シミアスの語ったあの言論】考えていたことを思い出すのです。

エケラクラテス、続けて

 いわば最初からやり直す様にして、人間の死とともにその魂もまた死滅するわけではない、という様な言論です。

 ですから、ゼウスにかけて行ってくだし。

 ソクラテスに、あなたはどんな風に言論を追跡されたのですか。

 平静にご自分の言論を防衛されましたか。

パイドン

 はい、エケラクラテス。・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・ 

 ・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・ 

 ・

                    

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

 

 

                    

『パイドン』 1〜30 プラトン著 (1〜30のまとめ。)

『パイドン』 31 プラトン著 (シミアスがソクラテスに対し「今私は、恥じることなく質問致しましょう。後になって今言わなかったと自分自身を攻めることがないように。」)

『パイドン』 32 プラトン著 (シミアスの反論。「魂が肉体の調和ならば、肉体の壊滅と同時に魂も消滅する。」)

『パイドン』 33 プラトン著 シミアス「魂が何らかのハルモニアーなら、肉体が病気や他の災いの為に度外れに緊張させられたりする時、魂は精神的な物でも直ちに滅亡せざるを得ない。」

『パイドン』 34 プラトン著  (七)ケベスの反論。魂が肉体より長寿たとしても、幾度も肉体を着潰すうちに披露して衰弱して、ついに滅亡しない。という保証はない。

『パイドン』 35 プラトン著  ケベス「先程から、議論が停滞していると思うのです。」

『パイドン』 36 プラトン著 S「もし証明できないのであれば・・恐れなければならない。この肉体からの分離において、自分自身の魂は完全に滅びてしまうのではなかろうか、と。」

『パイドン』 37 プラトン著 (二人(ケベスと、シミアスの質問および反論)がこう言い終えた時。皆は憂鬱な気分に落ち込んでいました。【魂の不滅という】この事柄自体が疑わしいものではなかろうか、と。)

『パイドン』 38 プラトン著 (エケラクラテス「どんな言論をこれから信じたら良いのか、ソクラテスの言動はなんと力強い説得力に満ちていたことか。今や、不振の中に陥ってしまったのだから。」)

 

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Unknown (Rancho's memo)
2021-06-07 01:38:14
ギリシャの哲学者セネカ

ギリシャの哲学者セネカは言う。
我々は短い時間を持っているのではなく
実はその多くを浪費しているのである。
人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば
最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えれている。
けれども放蕩や怠惰のなかに消えてなくなるとか
どんなに善いこことのために使われないならば
結局最後になって気づかされることは、今まで
消え去っているととは思わなかった人生が最早
既に過ぎ去っていることである。
我々は人生に不足しているのではなく濫費しているにである。
人生は使い方を知れば長い。
だが、世の中には飽くことを知らない貪欲に捕らわれいる者も
いれば、無駄な苦労しながら厄介な骨折り仕事に捕らわれいる
者もいる。


他人の意見に絶えず左右される野心に引きずられて、
疲れ果てている者あれば、商売にしゃにむに儲けたい一心から
国という国、海という海の至るところに利欲の夢に駆り立てられて
いる者もある。
絶えず他人に危険を加えるかもしれない恐れがあるにも
拘わらず見て見ぬ振りをする。
又有難いとも思われずに高位の者におもねって
自ら屈従に甘んじながら身をすり減らしている者もある。
多くの者たちは他人の運命に努力するか
或いは自分の運命にを嘆くかに関心をもっている。
又、大多数の者たちは確固とした目的を追求することもなく
気まぐれで移り気で飽きぽっく軽率に次から次へと
新しい計画に飛び込んでいく、
怠けたり怠惰な時間を浪費して運の尽きになる。

馬鹿も一心さま 引用
観光業の苦境。2021-06-06 06:47:59

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