乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『京鹿子娘道成寺』1983年 芝翫(歌舞伎座)   『助六由縁江戸桜』2010年(歌舞伎座)

2014年01月02日 | TVで 歌舞伎・能楽
     (アーブギーネ(ガラス陶磁器博物館)  ラスター彩の皿)



 年末年始と、テレビで歌舞伎を見る時間がありません。
 なんとか暮れに見ることができました 芝翫丈の『京鹿子娘道成寺』、そして『助六由縁江戸桜』
 名優ぞろいで、何度見ても華やかで面白いです。

『京鹿子娘道成寺』
 花道から現れた芝翫さんの鐘を見る時の魔物のような目つきと表情。
 鐘に上る前の、魔性の目つき。
 役者さんが演じられているのではなく、魔物そのものです。
 鋭いとり付かれたような目つきは、絵巻物の道成寺を思い浮かべました。
 そして、絵巻物の最後の場面の、坊さまが焼き焦げた(にもかかわらず)鐘からコロリと転げ出たかわいいキャラクターまで思い出してしまいました。
 おそらく芝翫さん独特の明るくかわいらしい言い回しと表情によ利、このような絵巻物の絵を思い出したのだと思います。
 芝翫さんの役者絵のような美しい形やお姿と独特の言い回しとメリハリの或る表情にうっとりと致しておりました。


『助六由縁江戸桜』
 これも今ではもう見ることのできないお舞台です。 
『助六由縁江戸桜』は度でだけ見たのかというほど楽しませており、台詞もずいぶん多く覚えています。
 ですが、見るたびに芝居は面白い。
 劇場で同じ演目を何度も繰り返し見たいのはやまやまです。ですが、同じお舞台を映像化された者を何度も繰り返し見るのも、また違った味わいがあります。



『京鹿子娘道成寺』『助六由縁江戸桜』や他多くのお舞台に感動しています。

        みるたびに 見る度見入る芝居かな
 


 データーは衛生劇場様よりお借り致しました。ありがとうございます。

 みなさま、見て下さいましてありがとうございます。






 特選歌舞伎  特別企画~名優を偲んで~
 『京鹿子娘道成寺』

出演:中村芝翫 十七世中村勘三郎 中村松江(現・魁春) 中村東蔵 中村勘九郎(十八世勘三郎) 中村福助(現・梅玉) 後見:中村児太郎(現・福助)
1983年
69分
カラー
【特別企画~名優を偲んで~】 松竹秘蔵の貴重映像から、昭和58年の『京鹿子娘道成寺』をご覧頂く。名人・六代目菊五郎から厳しい薫陶を受けた中村芝翫の品格と風格が漂う端正な芸をご堪能下さい。 春爛漫の道成寺。鐘供養が行われているところへ花子を名乗る白拍子がやって来て鐘を拝みたいと申し出る。所化たちは、法要の舞を舞うのであればと承知して、花子は舞い始めた。しかし艶やかな踊りを披露するうち、やがて花子の形相がみるみる変わり、花子は鐘の中に飛び込んでしまう。実は白拍子とみえたのは、叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧・安珍を焼き殺した清姫の亡霊であった。(1983年/昭和58年11月・歌舞伎座)



   『助六由縁江戸桜』

出演:市川團十郎 坂東玉三郎 中村勘三郎 坂東三津五郎 中村福助 河原崎権十郎 中村松江 市川男女蔵 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 中村梅枝 坂東巳之助 坂東新悟 中村種太郎 中村萬太郎 大谷廣太郎 大谷廣松 中村玉太郎 中村歌江 片岡亀蔵 片岡市蔵 市川右之助 市村家橘 中村歌六 中村東蔵 片岡秀太郎 市川左團次 片岡仁左衛門 尾上菊五郎 市川海老蔵
2010年
128分
カラー
【特別企画~名優を偲んで~】 江戸歌舞伎荒事の芸を体現し、歌舞伎の象徴的存在であった團十郎の名舞台。豪華絢爛な揚巻(玉三郎)の出に始まり、助六(團十郎)の出端は客席の視線を一身に集め緊張感を一気に高めていく。くわんぺら門兵衛(仁左衛門)や通人(勘三郎)が明るさで観客を和ませ助六と白酒売(菊五郎)の息のあったやり取りも見所。第四期歌舞伎座の劇場の想い出と共にいつまでも記憶に残る舞台だ。(2010年/平成22年4月・歌舞伎座)






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