乱鳥の書きなぐり

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歌舞伎『壺阪霊験記』 4,3★/5 沢市:三津五郎 お里:福助 観世音:中村玉太郎  壺阪寺と周辺の山、磨崖仏の写真(35枚)

2022年07月01日 | TVで 歌舞伎・能楽

写真は奈良 壺阪寺の「思う壺」

 

 

 

  歌舞伎『壺阪霊験記』 4,3★/5 沢市:三津五郎 お里:福助 観世音:中村玉太郎  壺阪寺と周辺の山、磨崖仏の写真(35枚)

 

 

 歌舞伎『壺阪霊験記』をみる。

 今回は、沢市:坂東三津五郎 お里:中村福助の舞台であったがこの舞台も映像で何度も見ている。

 

 私の場合は七代目の中村芝翫丈の甲斐甲斐しいお里が印象深く、表情まで割合に覚えている。

 だが、中村福助のお里も良い。

 福助が演じると、沢一の目が見えた時の初めて見たお里の顔が一層まばゆく、コミカルさをます。

 

 福助は三津五郎との『壺阪霊験記』をかなり古典的に形を重視して演じられている。

 顔の動かし方や栗の形まで、人形浄瑠璃を意識され、見ごたえがある。

 福助のお里も見ものである。

 

 今となってはもうみることができない三津五郎。

 彼の沢入も彼らしくて良い。

 壺阪山の山頂で新いちが見得を切るところがある。

 目が開かない盲人で杖をついたあん摩であるが、目を閉めたまま見得を切るのである。

 ところが、三津五郎が演じると、その見えは目を開けたように力強い。

 

 最終章、沢一の目が観世音菩薩のおかげで、目は開き見えるようになる。

 その時の喜びは短い舞で表すが、この舞踊は故三津五郎の舞である。

 身近な時間で彼の舞踊の実力を魅せてくださる。

 

『壺阪霊験記』といえばラストのお里沢一の花道。

 この場面は観客の私は安堵の笑いを何度も発しながらも、目尻がじんわりと滲んでいた。

 

 みなさま、見てくださいましてありがとうございます。

 感謝申し上げます。

 

 

以下は、壺阪寺と周辺の山、磨崖仏の写真(35枚)

 

 

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