乱鳥の書きなぐり

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『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【3】

2023-02-21 | 枕草子

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【3】

 

 

『新日本古典文学大系』解説  渡辺実

(前回のつゞき)

清少納言

 仕え先  (P.369)

  一条天皇の中宮、藤原定子

  一条天皇は花山天皇の跡を継ぐ 寛和二年(989)即位

  定子は兼家や道隆が、かねがね后が、うんぬんと、かしづいていた女性。

  后にとって定子は、全てのてんで最良の指導者。

  定子にとり評判のよう女性が宮仕えに選ばれた。

  清少納言もその一人。

  よって、身分の高くない清少納言の扱われ方も、低くない。

 

 

 藤原道隆(定子の父) 父(兼家)から関白を引き継ぎ、「中関白」と呼ばれる(P.370)

 兼家の妾の一人  『蜻蛉日記』の著者

 

 

 中宮定子を中心とする後宮を明るく開放的な雰囲気に染めていく。

 

 

道隆(定子の父)の妻は、貴子

 

貴子は、漢文が男性のものとされていた時代に漢詩に猛る。

 漢文の高い教養

 機知にあふれた諧謔性を身につける

 生まれながらにして貴族の貫禄

 稀に見る後宮文化の土壌が作られていた。

清少納言

 知的教養と機転即興とを身の上にする清少納言。

 中宮定子に仕えて愛顧を受け、無上の満足を感じた。

 草子 (九十七段)には幸福感がありありと書かれている。

 

草子 (九十七段) 『新日本古典文学大系』で、一部写す

 御かた/″\、君だち、上人など、御前に人のいとおほくさぶらへば、廂(ひさし)の柱に寄りかゝりて、女房と物語などして居たるに、物をなげたまわせる。

、、、、、、、、、(から始まる)

 

 

       つゞく

 

 

 

早稲田大学蔵書

二条通(京都) : 沢田庄左衛門,

慶安2[1649]

4冊 ; 25.6×18.5cm

早稲田大学図書館

早稲田大学蔵書 請求番号  文庫30_e0091

 

 参考

『枕草子』九曜文庫 慶安2年

『日本古典文学大系』

『新日本古典文学大系』

『枕草子解環  四』

 

『枕草子 一』

(一から三十六 総合)

『枕草子』25  『枕草子』一巻読了(1〜36段 まとめ)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』

(三十七から五十総合)

『枕草子 二』51 『枕草子』二巻(26〜50段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』  『枕草子』二巻(51〜68段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 三』

『枕草子 三』  三巻 まとめ (岩波古典文学大系では119-205)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 四』

 

 

『枕草子 その他』

『枕草子』関係総合   (日本古典文学大系)

『枕草子解環』を見つけた、、、  枕草子解環 著者 萩谷朴  出版社 同朋舎  刊行年 1981  冊数 5冊 

(↑ 『枕草子解環 』五巻購入)

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。  【1】

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【2】

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【3】

                                     

 

 

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『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【2】 つゞく

2023-02-21 | 枕草子

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【2】

 

 

『新日本古典文学大系』解説  渡辺実

(前回のつゞき)

清少納言

 官使いの前に、結婚の経験あり

 

一人目の夫  (P.368)

  橘則光  天元五年(982)

  子清少納言と橘則光の子  橘則長

  則光は草子の七十八段に登場

 七十八段初めを写す

【頭中将の、すゞろなるそらごとを聞きて、いみじういひおとし、「なに氏にこの人は思ひほめけん」など、殿上にていみじうなんも給、と聞くにもはづかしけれどまことならこそあらめ、、、、、、、】 

 八十段

 橘則光は遠江介となって、蔵人になり縁が途絶えた。

 

  

二人目の夫 (橘則光(遠江介)と別れた5年後) (P.368)

 藤原棟世  長保元年(999)

  摂津守として任国に下がる

  そのまもない頃、結婚

  清少納言と藤原棟世の子 女:小馬命婦

 

小馬命婦とは  (ウィキペディア)

 上東門院小馬命婦(じょうとうもんいんこまのみょうぶ、生没年不詳)

 平安時代の女流歌人。

 円融朝の歌人で、家集『小馬命婦集』で知られる同名の小馬命婦とは別人。

『尊卑分脈』の系図より藤原南家・藤原棟世の娘であることが、また『範永朝臣集』の詞書より母が『枕草子』の著者として知られる清少納言であることが知られ、一条天皇の皇后・上東門院彰子に仕えたことから円融朝の小馬命婦と区別し上東門院小馬命婦と称される。

 

『後拾遺和歌集』に以下の一首が採られている。

 

 為家朝臣、物言ひける女にかれがれに成りて後、みあれの日暮にはと言ひて、葵をおこせて侍ければ、娘に代はりて詠み侍りける

 小馬命婦

   その色の 草ともみえず 枯れにしを

         いかに言ひてか 今日はかくべき 

                   『後拾遺集』908番

 

 

 清少納言は官中の中では身分は低かったが、容姿なり才能なりの聞こえが上流の耳に達して、宮使えをすることにより、一段と磨きをかけられる(P.368-7)

 清少納言は貴族階級の水準となる。

 

 一条天皇の中宮、藤原定子のところであったことが、決定的幸運をもたらした。(P.367)

 

藤原定子とは  (日本大百科全書)

 藤原定子 ふじわらのていし (976―1000)

 一条(いちじょう)天皇の皇后、藤原道隆(みちたか)の女(むすめ)。

 母は高階貴子(たかしなのきし)。

 990年(正暦1)2月女御(にょうご)、10月中宮となる。996年(長徳2)兄伊周(これちか)、隆家が花山(かざん)法皇をおどし射(う)ちする事件によりいったん出家したが、ふたたび参内、脩子(しゅうし)内親王、敦康(あつやす)親王が生まれた。

 1000年(長保2)道長の女彰子(しょうし)が中宮にたったため皇后となり、一天皇に二后併立の例を開いた。

 この年12月15日、媄子(びし)内親王を産み、翌日亡くなった。

 定子皇后には清少納言が仕えており、『枕草子(まくらのそうし)』には定子の身辺について詳しく記している。

 だが、定子の不遇に関しては、ほとんど触れていないのが特徴である。 [山中 裕]

 

 

       つゞく

 

 

 

早稲田大学蔵書

二条通(京都) : 沢田庄左衛門,

慶安2[1649]

4冊 ; 25.6×18.5cm

早稲田大学図書館

早稲田大学蔵書 請求番号  文庫30_e0091

 

 参考

『枕草子』九曜文庫 慶安2年

『日本古典文学大系』

『新日本古典文学大系』

『枕草子解環  四』

 

『枕草子 一』

(一から三十六 総合)

『枕草子』25  『枕草子』一巻読了(1〜36段 まとめ)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』

(三十七から五十総合)

『枕草子 二』51 『枕草子』二巻(26〜50段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』  『枕草子』二巻(51〜68段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 三』

『枕草子 三』  三巻 まとめ (岩波古典文学大系では119-205)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 四』

 

 

『枕草子 その他』

『枕草子』関係総合   (日本古典文学大系)

『枕草子解環』を見つけた、、、  枕草子解環 著者 萩谷朴  出版社 同朋舎  刊行年 1981  冊数 5冊 

(↑ 『枕草子解環 』五巻購入)

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。  【1】

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【2】

                                     

 

 

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『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。  【1】

2023-02-21 | 枕草子

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【1】

 

 

『新日本古典文学大系』解説  渡辺実

 

作者の素質と環境  (367)

『清少納言枕草子』

『清少納言』と大するものが多い。

 これは『枕草子』が普通名詞的で、作者が清少納言と同時に示す。

 

 清少納言については、あまりわかっていない。

 清少納言は歌人、清原元輔の娘

 生年不詳

「宮に始まりてまゐりたるころ」で始まる草子(177段)が正暦四年(993)なので、三十歳の頃書かれたと推定される。

 

 

清原元輔とは  (ウィキペディア)

 清原 元輔(きよはら の もとすけ)は、平安時代中期の貴族・歌人。

 内蔵允・清原深養父の孫で]、下総守・清原春光の子。

 官位は従五位上・肥後守。

 娘に清少納言がいる。

 三十六歌仙の一人。

 

清原 元輔(きよはらのもとすけ。908年~990年) (http://mie-ict.sakura.ne.jp/100n1s/kajin/k042.html)

  36番・清原深養父(きよはらのふかやぶ)の孫で、62番・清少納言の父にあたります。

 官位には恵まれず、62歳の時に従五位下、河内(かわち)権守・周防(すおう)守などを経て、従五位上・肥後守(ひごのかみ)として赴任し、任地で990年6月に83歳で亡くなりました。

 平安中期に活躍した「梨壺(なしつぼ)の五人」の一人として有名です。

 漢学の知識もあり、5人で「万葉集」を現在のような20巻本の形に整えた訓点打ちの作業や、村上天皇の命による「後撰集」の編纂(へんさん)を行っています。

 高官の邸に出入りして祝いの歌などを詠んだり、歌合にも多くの歌を詠んで評判になっています。

 三十六歌仙の一人で、勅撰集には105首も採られました。

 元輔は、頭の回転が速く、天才的な即吟タイプ、多作の人でした。

 家集に「元輔集」があります。

 かたくるしい学者タイプではなく、ウイットに富んだ、明るい人物だったようで逸話が残っています。

 元輔の性格や才能は、清少納言に受け継がれ「をかし」の文学を開花させたといえます。

清原 元輔  山吹を書いた屏風を見て

  物も言はで  ながめてぞふる山吹の 

       花に心ぞ  うつろひぬらん  『拾遺集』

 

 

 清少納言は「元輔が後」と言われ、和歌には自信がなかった。  (368)

 素早い機転の効く頭脳と、その機転の乗って即した抜群の効果を上げる豊かな知識に恵まれ、それが宮仕えの世界での彼女の存在を、極めて輝かしものにした。

  (私もそう感じる)

『枕草子』は、そうした彼女の知識と頭脳が、宮仕えという絶好の土壌を得て、この上なく見事に開花した幸運の産物ということができる。

 

       つゞく

 

 

 

早稲田大学蔵書

二条通(京都) : 沢田庄左衛門,

慶安2[1649]

4冊 ; 25.6×18.5cm

早稲田大学図書館

早稲田大学蔵書 請求番号  文庫30_e0091

 

 参考

『枕草子』九曜文庫 慶安2年

『日本古典文学大系』

『新日本古典文学大系』

『枕草子解環  四』

 

『枕草子 一』

(一から三十六 総合)

『枕草子』25  『枕草子』一巻読了(1〜36段 まとめ)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』

(三十七から五十総合)

『枕草子 二』51 『枕草子』二巻(26〜50段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 二』  『枕草子』二巻(51〜68段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 三』

『枕草子 三』  三巻 まとめ (岩波古典文学大系では119-205)  九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]

『枕草子 四』

 

 

『枕草子 その他』

『枕草子』関係総合   (日本古典文学大系)

『枕草子解環』を見つけた、、、  枕草子解環 著者 萩谷朴  出版社 同朋舎  刊行年 1981  冊数 5冊 

(↑ 『枕草子解環 』五巻購入)

『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。  【1】

                                     

 

 

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