『枕草子』九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649] 四巻の前に 『新日本古典文学大系』解説を読む。 【4】
『新日本古典文学大系』解説 渡辺実
(前回のつゞき)
作品の執筆と成立 (P.370)
『枕草子』の執筆にあたっては、中関白家または、中宮定子からの石の働きかけがあったから。支援があったから。
当時、紙は貴重
物を書くという行為が、角に値する動機なり、目的を持っていなければならない時代。
『枕草子』258段 (P.370-371)
清少納言自体、にも書いてない博士や筆を手に入れることができれば、どんなに幸せだろう、、、(要約)と書いている。
そんな時は世を捨てようと思うきもいが一挙に慰められて生きる喜びが湧いてくる、といったことを語っている。
『枕草子』の巻尾
中宮の兄、内大臣藤原伊周が、草子を中宮に献上した。
送るものを手にした中宮が、
「何を書こうか?(要約)」
「帝のところでは、史記を書いているようだが(要約)」
と申されますと、清少納言は、
「枕にこそ侍らめ。」
とお答え、中宮
「さてはえてよ。」
とその草子を清少納言に下賜された。
それに書き記したのが「この草子」なのだと語られている。(.371)
上は清少納言の著作の「枕草子の名の由来を語るものとして、注目される。(P.371)(諸説あり)
草子について
草子を中宮に献上した。のここでの草子
【草子・冊子・草紙・双紙】 帳面。
▽紙をとじて作った本の総称。書物。
草子を中宮に献上した。のここでの草子は、袋とじの何も書かれてない帳面のこと。
清少納言は元は『枕草子』を他人に見せる気は無く、「よう隠しお」いた。 (P.371)
左中将源経房がまだ伊勢守出会った時に清少納言の里を訪問し、迎える清少納言が彼のために畳を差し出した時に「この草子乗りて出にけり」という不覚なことになrった。
慌てて取り戻そうとしたが、左中将源経房はそのまま持ち去り、「いと久しくありて」返してくれた。
そして『枕草子』は意に反して、「ありきそめた」
つゞく
早稲田大学蔵書
二条通(京都) : 沢田庄左衛門,
慶安2[1649]
4冊 ; 25.6×18.5cm
早稲田大学図書館
早稲田大学蔵書 請求番号 文庫30_e0091
参考
『枕草子』九曜文庫 慶安2年
『日本古典文学大系』
『新日本古典文学大系』
『枕草子解環 四』
『枕草子 一』
(一から三十六 総合)
『枕草子』25 『枕草子』一巻読了(1〜36段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]
『枕草子 二』
(三十七から五十総合)
『枕草子 二』51 『枕草子』二巻(26〜50段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]
『枕草子 二』 『枕草子』二巻(51〜68段 まとめ) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]
『枕草子 三』
『枕草子 三』 三巻 まとめ (岩波古典文学大系では119-205) 九曜文庫 二条通(京都) : 沢田庄左衛門 慶安2[1649]
『枕草子 四』
『枕草子 その他』
『枕草子』関係総合 (日本古典文学大系)
『枕草子解環』を見つけた、、、 枕草子解環 著者 萩谷朴 出版社 同朋舎 刊行年 1981 冊数 5冊
(↑ 『枕草子解環 』五巻購入)
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