乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

16: 洒落本大成10『楼妓選』中央公論新社 昭和55年 (資料5枚)

2014-01-19 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等




   16: 洒落本大成10『楼妓選』


 洒落本大成10より 『楼妓選』

 中央公論新社
 昭和55年 
 4500円


 家族の書棚を漠然と眺めていたら、洒落本大成画手をこまねいている。
 何やら第10巻が微笑みかけてきたので手に取ってぱらぱらと眺める。

『一騎夜行』
 ほほう…
 「百鬼云々」の洒落か?と思うた。
『一騎夜行』は後ろ髪を引かれたが、『楼妓選』とは何ぞや?と思い、『楼妓選』の題名にひかれてこちらを読み始める。
 
 これは宣伝か? 当時の洒落か?
 
 

 

 

 

 やしきたかじんの「まわってまわって…」みたいに「かえってかえって」読んで見る。
 無いやら固い文章の割には中味が面白い。

 

 そして、附言


 かねにうらみはかづかづござるしょかいのきゃくのゆくときはげいしゃほしいとさみしかりうらにとこばな三かいめ若ィもののせめどうぐハァなんとせんわがをもひ誠なるか 云々

 と、早口言葉風に一気読み下井区長の良い言葉が息づ具間もなくおもしろおかしく並べた照られている。
 附言の部分を故勘三郎さん風と故團十郎さん風に読み上げてみたい。

 附言の後は、おか場所?の地図

 地図だけでははかどらないと見えてか、活字で各店が抱える女の名や芸者名まで記されている。

   浜崎屋軍二郎
     おひゃく   おしづ
     おいわ    おつぎ
     おいく    おその
     おもよ
     おませ
     おさと
     おりつ(十二ウ)

 てなもんだ。      

 浜崎屋軍二郎の抱える女の名前を続けると
     おひゃくおしづおいわおつぎおいくおそのおもよおませおさとさわいちちがった、おさとおりつ


 そのあと
  
 の様に楷書ではなく行書の版画は四枚


 何やら
 読んでいるうちに
「どうしょう どうしょうどうしょう どないしたらよろしいかいのう~」
とまだ誰にしょうかと悩んでいる上方の若旦那を思い浮かべた。
 おお、これはやっぱり、坂田藤十郎はん風に読みたいなぁ~~~
       などと、
      『楼妓選』を読んでいても芝居からは慣れられないわたくしです。
       
       




 皆さま
 いつも拙ブログにお付き合い下さいまして、ありがとうございます。
 感謝感謝でございます☆
       
 

 

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何となく、【 数字 】 ☆

2014-01-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
  (信貴山  経蔵院)


     何となく、【 数字


 皆さんは奇数と偶数のどちらが好きですか?
 色々なデーターをもていますと、日本人は奇数が好きな方が多いそうです。
 でも、どこまで本当かはわたくしにはわかりません。

 ごぞんじの通り奇数とは、1, 3, 5, 7, 9など、2で割り切れない整数のことですね。
 2で割り切れる整数は、2,4,6,8,10など偶数です。

 ウィキペディアによると、奇数は英語のodd number、遇はevenの訳だそうです。
  【odd 】は「奇妙な、偏った」という意味もあるんだとか…。

 奇数が好まれる理由として。次のような事が考えられるそうです。
  中国思想  奇数は聖数とされる。(日本の文化の中にもその影響が強く見られる。)
  陰陽五行思想 十二支の奇数番目は陽、偶数番目は陰を司る。このため奇数は縁起が良いとされる。
  日本では奇数は割り切れないので縁起のいい数 (例外9)
  海外では7は「ラッキーセブン」として好まれる(例外13)

 
 ウィキペディアを見れば、何やらいろいろと書かれています。
 ですがわたくしが奇数で注目したいのはウィキペディアには記されてなかった民話の中の【3】と言う数字です。
 諸外国の民話に出てくる3人目の娘や息子、3日目、3匹の何やら…。
 ドイツのお話、アジアのお話、日本のお話は古くから奇数の3という数字は、偶数の【8】と同じくらいに多く出てきます。
 あの有名な「竹取物語」でさえ、もとは3人の求婚者だったのをお話を膨らませるために後に5人にしたという説が浮上しているそうです。(これは文体と登場人物の構成からこのように考えられている方がいらっしゃるのだそうです。わたくしは確信は持てません。)


 今日は1月19日 月日は奇数。
 1と19を足すと、20で偶数。


 普段使っている数字って面白いですね。


 


 みなさま、
 お付き合い下さいまして、誠にありがとうございます。


 昨日はgooブログで1500位という美しい数字でございました^^
 今年はついています!きっといい年になります…と言いつつ、今日は19日。
 今月も後10日ほどです。
 みなさまも、そしてわたくしも、おおいに楽しみましょう☆ネ



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15:『黄表紙・洒落本集』「御手料理御知而巳 大悲千祿本」 芝全交作 北尾政演書

2014-01-19 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等




  15:『黄表紙・洒落本集』「御手料理御知而巳 大悲千祿本」 芝全交作 北尾政演書


『黄表紙・洒落本集』
 日本古典文学大系59

「御手料理御知而巳 大悲千祿本」 
 芝全交 作 
 北尾政 演書




 黄表紙から 「御手料理御知而巳 大悲千祿本」(おてりょうりおしるのみ だいひのせんろっぽん)を読了。

「御手料理御知而巳 大悲千祿本」は「御手料理御汁の実 大根の千六本」の洒落。
 大悲ね観音を、千と御手とに千手をあらわす。  (日本古典文学大系59  108 頭注より)

 洒落たことばやもじりが文の全面に多用され、言葉に出しても面白い。文字の連なりを視覚で感じてもおかしみがある。
 有名な話や、江戸時代では皆がしっていたようなうわさ話もまじえ、そのもじりが連呼する。
 言葉の切れが良く、言葉遊びとしても心に訴えるような気がする。
 絵は楽しく、文字も読みやすく、江戸時代の人はこんなに楽しい読み物を気楽に楽しんでいたのかと感じた。

「御手料理御知而巳 大悲千祿本」を読んでいて次から次に歌舞伎役者の顔と言い回しが浮かんできた、
 幸四郎さん、藤十郎さん、仁左衛門さん、菊五郎さん、左団次さん、弥十郎さん、富十郎さん
 秀太郎さん、東蔵さん、福助さん、考太郎さん、芝雀さん
 今回読んだ「御手料理御知而巳 大悲千祿本」では、上に書いた役者さんたちの舞台が目に浮かんだ。
 配役?ここでは内緒です☆
 

 

(てれめんてい兵衛)「こっちのほうは、大かたてこづりました。」ばらばらばらばらばら
(観音)「せんじゆつめた事だ。」手きり金、千両箱。

「大悲の御手、沢庵づけの大根の御手のよふ也。」
(ゐざり)「モシ おあしの御あまりがあらば、下さりませ。」
(忠度) 「拙者ことを御ぞんじのとをり、借人知らず(書き人知らず)と御しるし下され。」
 しなびて落ちたはたれにゃろ、かにゃろ、いとしいもんのに、やりまんしよ。との御誓願。

 
 

 

 田「ゆふにやおよぶ。大望成就してうへで、両に八本の損料をもって、手を千本おかえし申さん。」
 クワン「なに、それまでは田村どの。」
 田「くわんのんさま。」
 両人「さらばァ。」
 手手てんてんてんてんてん
 て>て>て>手手手手手手手手手手手手手手手手
 ててててててててててててててててて
 ててててててててててててててててて
 ててててててててててててててててて
 てててててててて
 (観音)「ハテ此ての文字がめの字だと,薬師どのに進ぜたい。」
           まさのぶ画 芝全交戯作 印


 そういえば壺阪寺に行くと【め】って書いてあるなぁ!
 お里沢市の芝居『壺阪霊験記』の舞台となったお寺だよ。

 
     

 話は飛んじゃいますが…

 そういえばこんな詩を覚えているよ。

    てとてとてとて
    てがよんほん
    てとてとてとて
    わらってる

   谷川俊太郎さんの詩だよ^^






 みなさま
 お付き合い下さいまして、
 感謝感謝でございます☆
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