■サントリー美術館
サントリー美術館が東京Midtownにできて、内装も綺麗だし、展覧会はいつもセンスいいわーということで、徒歩1分ってこともあって、2年前にOpenして以来、ほぼほぼ全部の展覧会に行ったと思う。色んな心理状況のときに行ってたなーって、ふと当時の感情も含めて思い出してしまう。
サントリー美術館は、『和』のイイ展覧会多かったー。
とにかく、センスいいんですよ。
この便利な場所も今月でお引越しということで、少しさびしい。
次の職場は上野の美術館群に徒歩数分だし、今度はこちらに頻繁に行くことになりそう。
『ゴチャゴチャした話題詰め合わせパック』(2009-03-02)で触れた興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」ってのも上野の国立博物館であるしね。阿修羅ファンクラブにノリで加入した自分としては行かなきゃ!(興味ある人は一緒に行きましょう~。)
サントリー美術館で次回に開かれる予定の「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」(3月28日~5月17日)ってのもかなり興味深い。
なかなかこうして薩摩切子をまとめてみることはできん。
わしが熊本と鹿児島の間の子供だけに、薩摩文化は興味深い。薩摩切子とかってほんと美しいんだよねー。京都行ったときも、薩摩切子みたけど、せいぜい3点くらいしか置いてなかった。
ちなみに、薩摩焼も、1867年の第2回パリ万国博覧会でヨーロッパで絶賛されて、未だに「SATSUMA」と呼ばれている。なかなか芸術に熱い県ですわ。
■『国宝 三井寺展』
本題。
ふと時間できたんで、仕事で疲労困憊したこともあり、サントリー美術館でまだ行ってなかった『国宝 三井寺展』見てきた。
3月15日までなんてもうすこしで終わっちゃう!
平日は20時までやってるんで、仕事終わりの19時くらいに急いでいったんですけど、なんか平日18時過ぎはこの展覧会だけ特別に割引してるって言って、少し安く入れた私。運がよい。
琵琶湖近くにある、三井寺(みいでら)というお寺の宝物。
智証大師の円珍が密教を唐から持って帰って1150年。
狩野光信(狩野永徳の長男)の没後400年。
そんな記念でこの度、めでたく展覧会となったらしい。
普段は三井寺に行っても絶対に拝観できないという、秘仏の数々が公開されていた!
仏教美術、不動明王像、狩野光信筆の桃山障壁画、180件のうち国宝・重要文化財が60件近く含むっていうとんでもないお宝の数々だった。こんなまとまって見ることなんてできない。
ありがたやー、ありがたやーって感じで見てきました。
ここのページで雰囲気だけはわかりますが、平安時代の「如意輪観音菩薩坐像」とか、「不動明王坐像」とか、「不動明王八大童子像」とか・・・。
本物の実物は、もうとんでもなく圧倒的な存在感で、目に見えない凄まじい力を放ってた!
自分の心にやましいとこがあれば懺悔したくもなる力を放っていて、それはきっと悪とか善とか全てを吸収してくれそうな凄味を感じたからそう思ったのかもしれない。
自分が自分の心に正直なときであれば、その大いなる力(大自然の風景と同じような)で守られているような感覚になるかもしれない。
そういう気がした。
今は、「私が私である」ことを日々の信条にしていて、自分らしくあることを生活の軸に据えているので(→『私が私であること』2009-02-19)、とても清々しい心持で不動明王様も拝めました。
圧倒的にすごいものを見た。
仏教美術ってやっぱりすごい。海外の宗教画が圧倒的に美しいのと似てる。
あと、平日の午後なのに、かなりの数の人でごったかえしてて驚いた。若い人もチラホラいた。
わしと同じように、仏教徒ではない「日本人的な無宗教」の人たちが多いんだろうけど、そういう宗教とか仏教とかを越えて、圧倒的な美や圧倒的な存在感を感じていたんでしょうな。こんなにもみんなが関心を持っているってことが、既に嬉しかった。
だって、平安時代の作品ですよ!何代ご先祖様に帰らないといけないのかわからんくらい昔。
わしのご先祖様も、きっと同時代には見てなかっただろうし。代わりに見ときましたよー。って感じです。
平安時代の人も、まさかわしがギロッポンで見るなんて夢にも思ってなかっただろう。美しいものって、圧倒的なものって、時空を超えるなー。
あと、明治の廃仏毀釈のときに、フェノロサ(元々は、東大で政治、哲学、経済学などを教えに来た先生)が、今回に展示された美術品とかも大切に大切に保護していたらしい。ありがとう!フェノロサ先生!
フェノロサは岡倉天心と一緒に東京芸大の基礎になる東京美術学校を頑張ってつくったわけだし、日本美術界の大恩人ですね。
展示の最後辺りに、フェノロサへの恩返しのような展示も何個かあって、そこに愛を感じました。
・・・・・・・・・・
ということで、『国宝 三井寺展』は、3月15日で終わっちゃいますんで、開館時間も、日・月・祝は18:00までだけど、水・木・金・土は20:00まで開催しているんで、興味ある人は見て感じてみてください。まあ筆舌に尽くしがたい存在感ありますよ。
日本の秘仏、重要文化財、一見の価値あり!!
サントリー美術館が東京Midtownにできて、内装も綺麗だし、展覧会はいつもセンスいいわーということで、徒歩1分ってこともあって、2年前にOpenして以来、ほぼほぼ全部の展覧会に行ったと思う。色んな心理状況のときに行ってたなーって、ふと当時の感情も含めて思い出してしまう。
サントリー美術館は、『和』のイイ展覧会多かったー。
とにかく、センスいいんですよ。
この便利な場所も今月でお引越しということで、少しさびしい。
次の職場は上野の美術館群に徒歩数分だし、今度はこちらに頻繁に行くことになりそう。
『ゴチャゴチャした話題詰め合わせパック』(2009-03-02)で触れた興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」ってのも上野の国立博物館であるしね。阿修羅ファンクラブにノリで加入した自分としては行かなきゃ!(興味ある人は一緒に行きましょう~。)
サントリー美術館で次回に開かれる予定の「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」(3月28日~5月17日)ってのもかなり興味深い。
なかなかこうして薩摩切子をまとめてみることはできん。
わしが熊本と鹿児島の間の子供だけに、薩摩文化は興味深い。薩摩切子とかってほんと美しいんだよねー。京都行ったときも、薩摩切子みたけど、せいぜい3点くらいしか置いてなかった。
ちなみに、薩摩焼も、1867年の第2回パリ万国博覧会でヨーロッパで絶賛されて、未だに「SATSUMA」と呼ばれている。なかなか芸術に熱い県ですわ。
■『国宝 三井寺展』
本題。
ふと時間できたんで、仕事で疲労困憊したこともあり、サントリー美術館でまだ行ってなかった『国宝 三井寺展』見てきた。
3月15日までなんてもうすこしで終わっちゃう!
平日は20時までやってるんで、仕事終わりの19時くらいに急いでいったんですけど、なんか平日18時過ぎはこの展覧会だけ特別に割引してるって言って、少し安く入れた私。運がよい。
琵琶湖近くにある、三井寺(みいでら)というお寺の宝物。
智証大師の円珍が密教を唐から持って帰って1150年。
狩野光信(狩野永徳の長男)の没後400年。
そんな記念でこの度、めでたく展覧会となったらしい。
普段は三井寺に行っても絶対に拝観できないという、秘仏の数々が公開されていた!
仏教美術、不動明王像、狩野光信筆の桃山障壁画、180件のうち国宝・重要文化財が60件近く含むっていうとんでもないお宝の数々だった。こんなまとまって見ることなんてできない。
ありがたやー、ありがたやーって感じで見てきました。
ここのページで雰囲気だけはわかりますが、平安時代の「如意輪観音菩薩坐像」とか、「不動明王坐像」とか、「不動明王八大童子像」とか・・・。
本物の実物は、もうとんでもなく圧倒的な存在感で、目に見えない凄まじい力を放ってた!
自分の心にやましいとこがあれば懺悔したくもなる力を放っていて、それはきっと悪とか善とか全てを吸収してくれそうな凄味を感じたからそう思ったのかもしれない。
自分が自分の心に正直なときであれば、その大いなる力(大自然の風景と同じような)で守られているような感覚になるかもしれない。
そういう気がした。
今は、「私が私である」ことを日々の信条にしていて、自分らしくあることを生活の軸に据えているので(→『私が私であること』2009-02-19)、とても清々しい心持で不動明王様も拝めました。
圧倒的にすごいものを見た。
仏教美術ってやっぱりすごい。海外の宗教画が圧倒的に美しいのと似てる。
あと、平日の午後なのに、かなりの数の人でごったかえしてて驚いた。若い人もチラホラいた。
わしと同じように、仏教徒ではない「日本人的な無宗教」の人たちが多いんだろうけど、そういう宗教とか仏教とかを越えて、圧倒的な美や圧倒的な存在感を感じていたんでしょうな。こんなにもみんなが関心を持っているってことが、既に嬉しかった。
だって、平安時代の作品ですよ!何代ご先祖様に帰らないといけないのかわからんくらい昔。
わしのご先祖様も、きっと同時代には見てなかっただろうし。代わりに見ときましたよー。って感じです。
平安時代の人も、まさかわしがギロッポンで見るなんて夢にも思ってなかっただろう。美しいものって、圧倒的なものって、時空を超えるなー。
あと、明治の廃仏毀釈のときに、フェノロサ(元々は、東大で政治、哲学、経済学などを教えに来た先生)が、今回に展示された美術品とかも大切に大切に保護していたらしい。ありがとう!フェノロサ先生!
フェノロサは岡倉天心と一緒に東京芸大の基礎になる東京美術学校を頑張ってつくったわけだし、日本美術界の大恩人ですね。
展示の最後辺りに、フェノロサへの恩返しのような展示も何個かあって、そこに愛を感じました。
・・・・・・・・・・
ということで、『国宝 三井寺展』は、3月15日で終わっちゃいますんで、開館時間も、日・月・祝は18:00までだけど、水・木・金・土は20:00まで開催しているんで、興味ある人は見て感じてみてください。まあ筆舌に尽くしがたい存在感ありますよ。
日本の秘仏、重要文化財、一見の価値あり!!
本当は私も先月に行く予定を年末から立てていました。
有休で行く予定が休日出勤があったので振休を当てていたのに、急遽職場に監査の予定が入り行けなくなってしまったんです(TT)しかもその振休もチャラ(休日出勤手当も無し)という悲しすぎる結果に・・・。
三井寺は先日亡くなった叔父や13年前に亡くなった叔母達と、私が高校時代に最後に旅行をした地なのですが、その時の三井寺の記憶が全く無い(お恥ずかしい)ので是非行きたいのです。
そして月に1,2回のみ披露されるガラスの茶室でのお点前も拝見したい!今週再チャレンジの休みを取っています。
どうか行けますように!
サントリー美術館も国立新美術館も、職場から1分くらいのとこにありますからねー。
国立新美術館は18時までなので平日の仕事終わりに行くのはかなり困難ですけど、サントリー美術館が20時までっていうのは、頑張れば結構行ける時間!有難いサービスです。
全般的に、美術館関係も少し遅くまでやっていればもっと行けるんですけどね。土日とか休み取れないと、行きたいとこもいつのまにか終わってるし・・。
ちょぴはぴさんのような興味がある人も、仕事の都合でなかなか行けなくなっちゃうわけだし、そういう潜在的に行きたい!と思ってるけど行けていない人って多いんでしょうねー。
日本の文化の強度を増すためにも、こういう芸術の保全は、国とか政治家とか官僚の先生方に是非頑張ってほしいなー。音楽も舞踊も絵画も・・・・もう少し日常的に、仕事帰りに気軽な形で見れるようになると、すごくいいんだけどなー。
三井寺、ちょぴはぴさんとそんな縁がある場所とは!!
三井寺も、HP見ると四季の移り変わりが美しい場所のようですねー。
http://www.shiga-miidera.or.jp/calendar/scenery/
そんな思い出を感じながら三井寺展見られると、色々感じるんじゃないかと思いますよ。不動明王の迫力と言ったら筆舌に尽くしがたい!!
他にも、如意輪観音菩薩坐像とかは、多くの人が思わず息を飲んで立ち止まって見とれていました。
写真で見るとサイズが分かりにくいですけど、実物はすごく大きくてものすごい迫力なんですよー。
ほんと、お薦めです!
また感想聞きたいなー。
ガラスの茶室、響きだけでイイ!
茶道もされているんですよね~。イイ!
日本の伝統。最近は全般的にすごく興味深いのです。
能、狂言、浄瑠璃、歌舞伎などの芸能の世界も興味あり。
元々、あまりお酒を飲まない自分としては、茶道みたいな形で茶の世界を追求するっていうのは道理にかなっている気もするんですよね。
漫画「へうげもの」(山田 芳裕)なんかも面白いしなー。へうげものは、織田信長、豊臣秀吉に仕えた古田織部(古田左介)を主人公にした漫画ですけど、千利休(千宗易) がかなり重要な位置を占める漫画なんですよねー。