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P13(1969/01/15)
『「独りであること」、「未熟であること」、これが私の二十歳の原点である。』
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友人に強く奨められて、「二十歳の原点」高野悦子(新潮文庫)(初版は昭和46年5月)を読んでみた。
痛々しく悲しい日記であった。
高野さんの言葉がトゲのように刺さる。
この本は、学生運 . . . 本文を読む
ダム問題。
4600億かかるダム建設に、長い時間かけて既に3000億近く投資していて、今から中止にするかどうかという話。
行っても戻っても茨の道。
時間が経てば経つほど、世代も変わり、時代も変わり、色んなものがどんどん変わっていく。
ダムのように自然に手を入れるのは、その土地に住み着いていた人たちを追い出すということで、先祖代々住んでいた土着を断ち切ってしまうということ。
縄文時代も含め、住 . . . 本文を読む
当直明けに時間があって、医療チームのあり方とか医者のあり方とか、現場のあり方に不満を感じている内容を矢作教授と話していて、なんとなくの流れでブラブラ散歩しながら話して、その流れで流れ着いて「カムイ外伝」の映画を見てきた。
「カムイ外伝」は白土三平の漫画。
初出は1965年なので、もう45年!も昔の漫画で、自分がまだ生まれてない頃からやっている。カムイ伝自体もまだ完結せず続いている現在進行形の . . . 本文を読む
連休中。
日勤とか夜勤とか。
ほとんど病院にいます。連休っぽさが全く無いわー。
メモ書き的に。
1:
時間が空くときは突然空くわけで、先週は歌舞伎を見てきた。
歌舞伎座って改装されちゃうみたいなんですよね。
銀座の歌舞伎座、見たことあります?カッコイイんですよー。
ああいうのを資本主義的価値観?で潰しちゃうのはヤだなー。
古き良きものは伝承していきたいー。無常だー。
歌舞伎自体は素晴らし . . . 本文を読む
ランディさんのエッセイ集の新刊が出た。
ランディさんの文章からはいつも思考を刺激される。そして考える材料をくれる。
読書後に自分で何かを探しに行きたくなる文章こそ、いい本なのだと思っている。
あまりに完成された文章だと、そこで思考体系が閉じる。
そして、僕らはそれを享受するだけで終わる。
まるで、餌をもらうために池から口を開けている鯉のような存在になっている。
いい本は、そこで閉じられ . . . 本文を読む
前田英樹さんは、こよなく愛する雑誌『風の旅人』の文章の中で、田口ランディさんと並んで文章を楽しみにしている一人である。
そういうこともあって、ふと本屋で目にした「倫理という力」前田英樹(講談社現代新書)という本を読んでみた。
最近、いろんな本を併読していて、すごく面白い本がいっぱいある。
今後、いろいろ紹介したいと思っている。
この本は「倫理とは何か」を考えている本だけれど、最後 . . . 本文を読む
■映画「ディア・ドクター」
最近は仕事に忙殺されていた。
「忙殺」って「忙しさに殺される」と書く。
すごい漢字だと、今書いていて自分で気づいた。
それはともかく、「ディア・ドクター」という映画を見てきた。
西川美和さんが監督も脚本も手がけている。
1974年生まれって書いてあったから、年齢もあまり変わらないし、同世代の人が活躍しているのを見ると嬉しくなる。写真で見てもすごく美しい人で才色兼 . . . 本文を読む