日常

思わず共有したくてたまらない情報

2016-12-21 21:01:00 | 芸術
12/20のEGO-WRAPPIN'「Midnight Dejavu」 @ 東京キネマ倶楽部でのLIVEの余韻がいまだ冷めやらない。
その感想は少しクールダウンしてから。

思わずShareしたくてたまらない情報をいくつか。


■■■その壱
NHK Eテレの趣味どきっ!。
毎週水曜午後9時30分の放送です。
NHKはいつもいい番組作っています。

今は「幸せになる 暮らしの道具の使い方。」というのをやっています。すごく面白い。
偶然見た第1回目のこぐれひでこさん(イラストレーター)の放映も本当に素敵な番組だった。応用できそうなアイディアが万歳で、惜しげもなく披露してくれた。

今日!12/21水曜は、Eatripの野村友里さんが出られます。
人気がありすぎて予約がとれないお店Eatrip。
以前連れて行ってもらいましたが、本当にほんとうに素敵なお店です。そりゃあ誰でも一度と言わず何度でも行きたくなる空間。
しかも、まったく急かされず、本当にゆったりとした時間を過ごさせてくれる。

単に物質的な食を体に取り入れる場としてではなく、食というのを大きな視点でとらえています。
空間そのものへの配慮や気配り、そして人と人との交流やつながりの場として素敵な気配りが随所に感じられます。

人と人との対話が素直で本質的なものになるためには、実はその対話の場、というのが極めて重要で、素敵な空間では人と人とはより本質的な交流・対話ができるのです。それは、生命としての人が、生命としての食を受け取る場としても同じことです。


そんなEatripの野村友里さん、なんと今日TV出演ではないですか!
ちょうど当直中なので、その合間に見れれば、と。
是非皆様もご覧ください。

食に対する概念がより豊かに自由になると思います。

見逃した人も、12/28水曜に再放送あります。
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12月21日(水) 午後9時30分
暮らしの道具の使い方「野村友里~“食”で人とつながるために~」
東京原宿を拠点に「フードディレクター」として活躍する野村友里さん。パーティーの出張料理や、国内外各地の食の生産現場に行き、その土地ならではの味や、人と食の関わりを探求する日々。ユニークなフードディレクターの仕事をするようになったのは母・紘子さんの影響が大きいという。料理、そしてもてなし上手の母に学んだこととは?野村家50年来の味「りんごだらけのケーキ」やクリスマスの思い出「お菓子の家」も紹介する。

NHK Eテレ 趣味どきっ!



第1回
ルールは「私が好きなもの」
こぐれひでこ(イラストレーター)
12月 7日(水)再放送 12月14日(水)

第2回
家族で〝OFF〟の時間を楽しむ
相場正一郎(レストラン オーナーシェフ)
12月14日(水)再放送 12月21日(水)

第3回
「食」で人とつながるために
野村友里(フードディレクター)
12月21日(水)再放送 12月28日(水)

第4回
祖母の知恵 いつも心に
石村由起子(生活文化コーディネーター)
12月28日(水)再放送 1月 4日(水)

第5回
手と心に なじませる
美濃羽まゆみ(ハンドメイド服作家)
1月 4日(水)再放送 1月11日(水)

第6回
自分らしく綺麗(きれい)でいたい
山本浩未(ヘアメイクアップアーティスト)
1月11日(水)再放送 1月18日(水)

第7回
たくさんの「好き」を集めて
甲斐みのり(文筆家)
1月18日(水)再放送 1月25日(水)

第8回
二人の日常 整理を楽しむ
引田ターセン&かおり夫妻(パンの店オーナー)
1月25日(水)再放送 2月 1日(水)


●Eatrip (野村友里さん)
JOURNAL EATRIP
eatrip restaurant

「幸せになる 暮らしの道具の使い方。 (趣味どきっ!)」NHK出版 (2016/11/25) 
こぐれひでこ, 相場正一郎, 野村友里, 石村由起子, 美濃羽まゆみ, 山本浩未, 甲斐みのり, 引田 ターセン&かおり夫妻



■■■その弐

日本が世界に誇る天才の野村萬斎さんと真鍋大度さん。
お二人が、来年の年明けにすごいコラボをされて、2017年の幕開けをされます。

萬斎さんが舞う三番叟の“型”を真鍋さんが解析され、最新デジタル技術と伝統芸能とのコラボ。
どうなることか体験してみないとわかりません。
(萬斎さんの三番叟、みなさま見たことありますか?!?!すんごくて、思わず感動して涙出てくるほど圧倒的です。
先日は、初めて父上万作さんの三番叟を見てきましたが、お父様の三番叟も素晴らしかったです。)

自分は発売開始となりすぐに応募しました。1/3の16時の回で見に行きます。

東京は電磁波も多く人の密集度も高く、バタバタとせわしない街、コンクリートジャングルですが、こういう文化活動を見に行けるのが東京のいいところ。

2016年は、大尊敬の萬斎さんとも世田谷パブリックシアターで共演させていただき、本当に心に染み入る最高の1年でした。毎年毎年、比較できない最高の1年ですが。


1/2から合計4回の公演です。
東京でお正月をお過ごしの方は、是非2017新年の、めでたい舞台を見に行ってみてください。
こんなすごい機会、あっという間にチケットとれなくなるかと思いましたが、まだ空きがあるようで驚きです。是非!ご興味ある方は!


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FORM 野村萬斎×真鍋大度

東京国際フォーラム
1月2日/3日 12時/16時開演
計4公演

総合演出に野村萬斎、映像演出にメディア・アーティストの真鍋大度を迎え、
江戸城の能舞台で上演されていた「能・狂言の祝祷芸」に続いて、
「三番叟(FORM)」を上演します。
日本古来のFORMの普遍性を、新たな日本の“美”として表現する現代版・伝統芸能。
2017年1月2日(月・祝)・3日(火)
東京国際フォーラムホールB7(B棟7階)
12:00~13:00(11:30開場)
半能「高砂 八段之舞」
シテ(住吉明神):観世 喜正 ワキ(旅の神職):森 常好
ワキツレ(従者):舘田 善博、森 常太郎
後見:観世 喜之、永島 忠侈
地謡:観世 淳夫、馬野 正基、鈴木 啓吾、永島 充、佐久間 二郎、坂 真太郎
笛:一噌 隆之 小鼓:鵜澤 洋太郎(2日)、田邊 恭資(3日)
大鼓:亀井 忠雄(2日)、亀井 広忠(3日)太鼓:林 雄一郎
「三番叟FORM」
野村 萬斎
16:00~17:00(15:30開場)
「能楽囃子」
狂言「末広かり」
果報者:石田 幸雄 太郎冠者:高野 和憲 すっぱ:深田 博治 後見:飯田 豪
笛:一噌 隆之 小鼓:鵜澤 洋太郎(2日)、田邊 恭資(3日)
大鼓:亀井 広忠 太鼓:林 雄一郎
「三番叟FORM」
野村 萬斎
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ちなみに。
萬斎さんの三番叟をなんとしても見たい方は、
「狂言劇場」その壱 /野村万作+野村萬斎 「三番叟」「鎌腹」「川上」(日本コロムビア 2005年)
のDVDが最高です。仕事の休憩の合間に何度見たかわかりません。

野村萬斎さんの神がかった三番叟が見れます。

萬斎さんの世田谷パブリックシアター芸術監督就任の時のパフォーマンス映像なので、萬斎さんの恐ろしいほどの気迫が満ち満ちた映像です。映像からも、気迫があふれ出てきて、映像に吸い込まれます。
このDVDにある「能楽囃子」も、また神がかったパフォーマンスが見れます。何度見ても鳥肌立ちます。
大鼓の亀井広忠さん(大大大ファン)、小鼓の鵜澤洋太郎さん、太鼓の小寺真佐人さん、笛の一噌隆之さん。この組み合わせはすごかった。
もちろん、他の出演者の方々もすべて素晴らしい。そんなDVDです。余談でした・・・。




■■■その参

去年の今頃、東京で金澤翔子さんの書画を見て感動しました。
彼女の書は迷いがなく、すべての線が必然的な動きで流れています。

金澤翔子さんはダウン症だったのですが、当時の時代風潮の中で、お母様(翔子さんは、お母様と呼ぶ)を自殺や心中まで思い詰めるものだったようです。本で読んだ手記はえぐられるような痛みを感じました。ただ、翔子さんのお母様は黙々と彼女に書を教え、15年の書の修行は未知の次元にて花開くことになります。


そんな金澤翔子さんと、自分も親しくさせていただいているいかわあきこさん。
お二人の世界は大変似ています。
書道家、画家、という肩書で紹介することもできますが、そういう肩書を越えて人間まるごとの全体性で生きているお二人。
お二人の作品すべてが絶対性と必然性、そして調和や慈しみだけで構成されているのです。


金澤翔子さん、いかわあきこさんの「共に生きる展」が、大丸創業300周年記念として、京都大丸ミュージアム2017年1月4日(水)→16日(月)に開催されます。
さすが大丸!!センスいい!


お二人の愛純度100%濃縮還元作品群を見て、その体験に全身を撃ち抜かれてほしいです。

体験すれば、芸術や人間の生きる力そのものに圧倒されることでしょう。
多様性と調和、そしてひとちひとりが日々を創造して生きる、という未来の社会がどういうものか、そんな未来を体験してみてください。
とてもとても楽しみです。

大丸創業300周年記念 金澤翔子、いかわあきこ「共に生きる展」


(以下は、去年見に行った金澤翔子さんの書画より)

●『無一物中無盡蔵(むいちもつちゅうむじんぞう)』
→人間は何も持たない無一物が本来の姿。そこに徹すると、逆にすべてが無限に出現する自在の境地が開ける。


●『雪月花(せつげつか)』



●『仏は常にいませども 現ならぬぞあわれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見えたもう』(「梁塵秘抄」後白河法皇編纂)
→仏様はいつもいらっしゃいますが、現実にはみえません。夢の中でほんのかすかに会えるのです。



金澤翔子 書画展(2015-12-21)
いかわあきこ 個展 東京(2016-08-21)
居川晶子さん御家族(2015-11-03)