日常

「フードスケープ 私たちは食べものでできている」アーツ前橋

2016-11-10 12:59:36 | 芸術
群馬県のアーツ前橋 Arts Maebashiにて、「フードスケープ 私たちは食べものでできている」という展示が10/21から始まっています。2017年1月17日まで。

こちらの図録に自分も文章を寄せています。
まだ図録は絶賛制作中で11/30発売のようです。
本屋さんでも販売するようですし、日本語と英語の併記です。



フードスケープ ー私たちは食べものでできている
アーツ前橋 (監修)
アノニマ・スタジオ (2016/11/30)




自分が書いたのは食と人の体との関係です。
食には固体食、液体食、気体食があります。
食べものに気を使うのはもちろん大切ですが、気体食としての環境や空気や呼吸法も同等に大事だと思います。

いのちは食と性が支えてきました。
生命の進化の中で、いかにして人体の中で食を担当する役割ができていったか、、、そうした生命史の話も重ね合わせて書きました。
是非お読みいただければと思います。


10/22-23の土日には、シンポジウム「食の未来を考える週末」という面白いイベントもやっていました。
奥田政行さん(アル・ケッチャーノ)なども来られるのに、参加費無料という豪華さ。

色々な関連イベントで、人が集いつながる場をつくろうとする試みは素晴らしいと思います。
芸術は、異なるものを分離させるのではなく、つなげる働きがあるのだと思います。



前橋は学生時代に赤城山には何度か登り、山以外は何も見ずにスルーしてしまったので、展示を見に行きつつ楽しみたい。

東京から前橋は、新幹線を使えば片道70分4410円。
上野東京ライン、湘南新宿ライン、両毛線などJRの普通列車で行けば、片道2時間10分2000円弱です。青春18切符で旅したのを思い出しますね。

お近くの方は是非!

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フードスケープ 私たちは食べものでできている
2016.10.21 - 2017.1.17

アート×食=皿の向こうに広がるものがたり

私たちの身体は日々の食事によってできています。食べることは命をつなぐだけでなく、楽しみや喜びを与え、いつも生きることの中心に位置してきました。また、最もシンプルで重要なコミュニケーションとして、家族や社会、自然や信仰、また文化や記憶といった様々なものと私たちを結びつけています。産業や技術が発達し、季節や時間を問わず何でも食べられるようになり、個人と食の関係は大きな変化を遂げています。だからこそ、私たちの身体や記憶の内側から自然環境や宇宙の拡がりまで、食べることと関係していることについて、見直してみることが必要ではないでしょうか。

「服の記憶-私の服は誰のもの?」(2014年)、「ここに棲む-地域社会へのまなざし」(2015年)に続く、「衣食住」をテーマとした展覧会の第3弾として、本展覧会では食べることの未来をアーティストの表現を通じて一緒に考えます。

風の食堂(2013-2015)
アーツ前橋では、開館前の2013年から前橋の食や農業文化の現状を探るリサーチプロジェクトととして〈ダイニングプロジェクト 風の食堂〉を開催してきました。リサーチを行ってきたフェルナンド・ガルシア・ドリー、南風食堂、風景と食設計室 ホーの3組も本展覧会に参加します。

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会期:2016年10月21日(金)~2017年1月17日(火)
開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
休館日:水曜日(11月23日は開館、11月24日休館)、年末年始(12月28日-1月4日)


関連イベント

■ツアー「見えない神さま - 粕川の祈りとたべもの -」 【終了】
内容:赤城山ハイキングと食事のツアー公演を開催します。
日時:9月11日(日)、17日(土)、18日(日) 各日とも10:00~14:30
会場:前橋市粕川地区、滝沢不動尊周辺(アーツ前橋集合・解散)
企画:風景と食設計室 ホー(参加作家)
主催:NPO法人 赤城自然塾
共催:赤城山エコツーリズム推進協議会
企画協力:アーツ前橋
参加料:2,000円(税込)※集合場所から会場までの交通費および昼食代が含まれます。
定員:各回先着15名 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
申込:NPO法人 赤城自然塾 FAX:027-212-2611 / Email:akagi-shizen@ae.wakwak.com
予約受付:2016年8月20日(土)から各開催日の1週間前まで

■シンポジウム「食の未来を考える週末」 【終了】
内容:参加作家や多様な分野の専門家をゲストに招き、「食の未来」について議論するシンポジウムを開催します。
1日目:10月22日(土)15:00~/17:00~ ①16:30~18:30
2日目:10月23日(日)②13:00~15:00 、③15:30~17:30
会場:①中央イベント広場(前橋市千代田町2-8-21)、 ②③シネマまえばし(アーツ前橋と同じ建物の3階)
登壇者:
①『食と社会をむすぶ』
 奥田政行(アル・ケッチャーノ)、阿部光峰(飲食店経営者)、ジル・スタッサール、中山晴奈
②『食の倫理:グローバル化と地域』
 鞍田崇(明治大学理工学部准教授)、森岡祥倫(東京造形大学教授)、ワプケ・フェーンストラ
③『フードスケープ 食卓からのまなざし』
 石倉敏明(秋田公立美術大学講師)、岩間朝子、原田信男(国士舘大学教授)、マシュー・ムーア
参加費:無料
定員:各回先着100名/【要申込】
※詳しくは、シンポジウムページ http://www.artsmaebashi.jp/?p=7937 をご参照ください。

■イベント「ギブ・ミー・ベジタブル」【終了】
内容:だれでも参加できる入場料が野菜の自給自足型イベントを開催します。持ってきた野菜を、 その場で料理人が即興料理、無料で提供します。
日時:10月22日(土)11:00~14:00
会場:中央イベント広場(前橋市千代田町2-8-21ほか)
企画:南風食堂ほか
参加費:野菜/【申込不要】
※当日同会場では、ファーマーズマーケットが開催されます。



■トーク「薬草茶カフェ」
内容:薬草茶を飲みながらケミカルな薬とナチュラルな薬にまつわる話を聞きます。
日時:11月6日(日)14:00~
会場:アーツ前橋 スタジオ
講師:小川康(薬剤師・チベット医)
参加費:無料(要観覧券)
定員:先着30名/【要申込】



■トーク「からだとことば たべることよむこと」
内容:生きることは食べること、食べることは循環すること。労働と消費について講師と共に考えます。
日時:11月19日(土)13:00~16:00
会場:アーツ前橋 スタジオ
講師:森一郎(哲学者)、pop-up café
参加費:無料(要鑑覧券)
定員:先着30名/【要申込】



■トーク「未来の昆虫食堂」
内容:昆虫は未来の食を救う?昆虫食にまつわるトークと試食を行います。
日時:12月3日(土)14:00~
会場:アーツ前橋 スタジオ
講師:内山昭一(昆虫料理研究家)
参加費:無料(要鑑覧券)
定員:先着30名/【要申込】



■映画上映「 フライデー・フード・シネマ 」
内容:食にまつわるドキュメンタリー映画を上映します。
日時:12月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23日(金・祝)13:00~/19:00~
会場:シネマまえばし(アーツ前橋と同じ建物の3階)
上映作品:『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』、『都市を耕す-エディブル・シティ』
     『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』、『聖者たちの食卓』、『未来の食卓』
『イラン式料理本』、『フード・インク』、『ノーマ、世界を変える料理』
入場料:800円(展覧会観覧券の提示で500円)
定員:各回先着100名/【申込不要】



■ティーセレモニーツアー
日時:12月10日(土)、2017年1月14日(土)14:00~
会場:アーツ前橋 ギャラリー
参加費:無料(要鑑覧券)/【要申込】



■学芸員によるギャラリーツアー
日時:11月5日(土)、12月17日(土)14:00~
会場:アーツ前橋 ギャラリー
参加費:無料(要鑑覧券)/【申込不要】