日常

深いところ

2010-05-23 08:39:31 | 考え
意識には色んな層がある。 浅い層や深い層。 それはどっちがいいとかではなくて、単にあると言うこと それに自覚的であるかということだけだ。  浅い層は日常生活と関連している。 この層は、他者に同意されて承認されることが多い。 《あれは木だよね。そうだよ、木だよ。》 この層は一番大事な場所。 この日常生活の表面にある意識の層が壊れると、「話が通じない」人になる。「あちらに行っちゃった」人にな . . . 本文を読む

回転木馬のデッド・ヒート

2010-05-21 14:56:59 | 
最近は、村上春樹さんの本にはまっている。 実は、31歳になるまで一冊も読んだこと無かった。 ということで、「いまさら」読み込んでいる。 村上春樹さんの「回転木馬のデッド・ヒート」を、いまさら読んだ(1985年に講談社より刊行)。 この本はかなり面白い。 実話を元にしていて、現実世界に起こる不思議と後味が残ってしまうエピソードを書いている。 それぞれの、《レーダーホーゼン》《タクシ . . . 本文を読む

無意識、おのずから

2010-05-12 09:56:58 | 考え
死への不安というもの。 「自分が死んだら、世界から自分が欠けてしまう。」ということに、わけもない不安や恐怖を覚えるという人が多い。  ただ、自分がこの世に生まれる前、自分は最初からこの世界から欠けていた存在だ。 自分が生まれる前、死んだ後。 存在が欠けるという意味では、本質は同じな気がする。  死後の世界に異常に興味がある人へ感じる違和感は、その人のバランス感覚への違和感の問題なんだと思 . . . 本文を読む

実在感

2010-05-09 12:26:01 | 考え
「実在感」と言う言葉がある。 リアリティーとか、現実とかも、似たような語感で使われる。 ある人にとっては、ゴミでも、ある人にとっては宝。 僕らが感じる「実在感」次第で、ゴミにも宝にでもなる。 岩を見て、素通りする人もいれば、クライマーはその岩の中にクライミングの道筋を読み取る。クライマーには岩は実在感を持ち、そこに脳の中で宇宙が広がる。 「飛車」「桂馬」・・・っていう木ができた物体が配 . . . 本文を読む

いろんなギャップ

2010-05-06 08:05:11 | 雑多
熊本の実家に帰って驚いた、どうでもいいこと。 1:姉が、テレビの録画DVDを2倍速で見ながら爆笑していた。未来の人間の時間は、こうして2倍になるのか!? 2:母が、マイケルジャクソンを昔から好きなのだけど、This is itのDVDはもちろんのこと。それ以外の関連本や関連グッズをかなり大量に買っていて、自分に自慢気に見せてくること。きっと、姉と父のリアクションが悪かったのだろう。 3:母が . . . 本文を読む

川上未映子「へヴン」

2010-05-04 22:34:01 | 
■「へヴン」 川上未映子さんの「へヴン」を読んだ。 熊本から東京への待ち時間、飛行機の中、電車の中・・・ 物語の中に入り込み、深くその森に沈んだ。 何という感情と連動しているのか分からないけれど、涙が出て、本の文字が滲んだ。   かなしみでも、あわれみでも、つらさでもなく・・・ そういう言葉で名づける以前に、ただ、ただ、涙が、溢れて出てきた。 イイ作品は、一人でも色々語りたくなるもの . . . 本文を読む