ネタバレ注意。
クソみたいな小説を読まされてしまったので、お口直しをしなければなりません。
というわけでニール・ケアリーシリーズの最終作。今回はシリーズをシメるための、後日談的な趣もある小品。メインの事件はあるけど、それもニールが背負ったものとの決着を導くためのもの。
物語としてのスケールは小さいですが、もうコント小説と言ってしまってもいいような、全編に満ち溢れて零れてしまいそうなユーモア・セン . . . 本文を読む
2006.8.31@名古屋クラブダイアモンドホール
最近ライヴのペース上がってきた。これでいいのか社会人。
ちょっと残業してたら開演間に合わず。久屋からタクシーで新栄へ。
ゴーイングがもうやってた。なんとか二曲目に間に合いました。
①GOING UNDER GROUND
一時期は通ってたけど、最後に観たのがいつか思い出せない久々のライヴ。『ハートビート』のツアーかな、その時は多分ELLだった気 . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
今からこの小説を口汚く罵りますので、それが読みたい方だけ先にお進みください。
総論的には、物理的な厚さに比して、内容はなんとも薄っぺらいものだった。ペンタゴンの下請け諜報機関のアナリストを主人公にした、基本的には私立探偵風味の国際スパイ小説と言っていいと思うが、謎を解き、謀略の正体が明らかになっていく過程にまったくスリルも面白みもない。きっかけはいつも向こうからやって来る。ある . . . 本文を読む
先週末、二日ほど帰省しておりました。
同行者もおり、慌しい日程でもあって、山形の友人には連絡もせずに失礼しました。
…でもしっかり日程合わせて行ってるわけです。みちのくダービー。
今回のコレオは紙じゃなくてビニールバッグという粋な演出。使います。汚れ物とか入れちゃいます(入れちゃいました)。
あとバックの「DIO!」の人文字、「○│○│」にしか見えず、「マルイがスポンサになったのか」とか思ってまし . . . 本文を読む
2006.8.25@名古屋クラブダイアモンドホール&アポロシアター
帰省のついでに自己啓取ってイベント参戦。ダイアモンドとアポロの2ステージ、入退場自由のイベントです。リストバンド着けられちゃったりして、小規模室内フェスの趣。
で、ずっとダイアモンドにいました。STANとかアナログフィッシュとかキャプテンストライダムとか、観たいバンドもいたけど、さすがにアポロは小さ過ぎて規制がほとんどだった。レ . . . 本文を読む
「春」って名前の変人弟キャラ、こないだどっかで見ました。
父子家庭と母子家庭の同居って発端は非常にオーソドックス。これで子供が男女だったらママレードボーイだけど(あ、でもありゃスワッピングだった)、男同士なので完全なるファミリー・コメディ路線に。ベタだけど、この作家のギャグセンスにはやはりところどころ吹かされてしまいました。特に有吉が詠んだ句に。
絵はぶっちゃけ下手だけど読み易い。主人公がムダにム . . . 本文を読む
待望などという言葉では生易しい新作。
女子バレーボールマンガ。日本橋らしい鬱屈やトラウマが影を落とし、濃密な心理ドラマが展開されそうな気配だが、それが『G戦』レベルの圧倒的な凄みを発するに至るかどうかは、正直疑問だった。いろいろと詰め込みまくって、描き急いでる印象がある。でもこの伏線が十全に機能すれば、とてつもない燃えマンガになるとも思う。そのための「タメ」と考えれば、『G戦』から一段落ちる完成度 . . . 本文を読む
天津飯的悲哀。
チャドのモノローグが切なかったですね…ジャンプマンガ的インフレの法則に自覚的ではあるのでしょう。果たしてブレイクスルーはあるのでしょうか(ないな)。
なんだか性急な恋愛葛藤→女の友情描写とか、やたら出てくるうっすい敵とか。如実に筆が荒れている印象がありますので、そんなところに気を回してる暇もないでしょうね。もっと丁寧に描けばいいのになあ。
BLEACH 23 (23)久保 帯人 . . . 本文を読む
初アンダーワールド。
こないだ改装応援で某SCに行ったのです。したら改装前ってことでCD投売り(全品7割引)。仕事も暇だったし先輩と一緒に漁ってきたなかの一枚です。
で、感想は。
俺ダンスミュージック分かんねーや。
CDで聴いてもなんだか分からんだろこんなん。真っ暗なフロアで聴かな。身体で聴かな。でも④が日本人コケにしてるってのはなんとなく分かったw
一番良かったのは⑪かな。こういう激しめのが . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
「裏(マイナー)京都ミステリー」と題された、京都を舞台にした連作。
主人公は実在の仏閣・大悲閣の架空の寺男・有馬次郎。友人(?)の女性新聞記者から持ち込まれる事件に巻き込まれ、その情報と透徹なる住職の示唆、何より「前職・広域窃盗犯=怪盗」の特殊技能を用いて解決していく。
ミステリとして、論理にやや飛躍が見られもするが、町屋などの住環境、食文化、京都タワーや大文字焼きといった観 . . . 本文を読む
映画公開に合わせて連チャンしたった。
というわけで私、ハチクロのDVDをすべて初回限定版で揃えた訳ですね。散財散財。実はⅡの方も予約が④まで完了していたりする訳ですが。
各回ひとことずつぐらいで感想をば。
chapter.19
・野宮の声がちょっと厭。
・この回のあゆは正直ウザい。言っちゃったー。
・「黄金の月」はベタだったね。
chapter.20
・でもこの回のあゆと森田は神。号泣。つか森 . . . 本文を読む
ネタバレ特になし。
「思考と生活」シリーズ最終巻。
感想を箇条書きで。
・蘇部健一を読み、そして日記に書く程度には評価しているという事実に衝撃。
・山形市立図書館が『スカイ・クロラ』のカバーを外していたことに(買ってもいないのに)憤激していましたが、森によればアレは「捨てるデザイン」らしい。俺にアレを捨てることはできないが、司書の方が分かってやってたならお見それしました。
・幻冬舎の編集の笛キャ . . . 本文を読む
たった二つのフレーズ。
《相づち打つよ 君の弱さを探す為に》(「ばらの花」)
《あなたを思う本当の心があれば/僕はすべてを失えるんだ》(「ロックンロール」)
余計な力が抜けた、真に美しい言葉とメロディに、確かな音楽の真髄を聴く。もし万が一この業に触れたことがない方がいるのであれば、この二つを聴くためだけにでも、このベスト・アルバムを買う価値はあるでしょう。
…まあそんな思い入れを抜きにしても . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
お久しぶりの下巻。
「月館」と「幻夜」については、途中まで買ってたIKKI本誌の方で既に読んでたけど、これいいギミックだと思う。仄めかされる「鉄道館」という名前に値するトリックだと思うし、ミステリのマンガ表現の可能性を示したのでは。「架空の路線」って設定も良かったな…こういうロマンティシズムは綾辻の得意とするところ(『時計館』とかね)。
なので楽しみにしてたのはもちろん本筋の事件 . . . 本文を読む
これはすげえ。
クイックジャパンの連載作。その読者層を意識してか、エンタテインメント性よりもサブカル的な文学性が強く意識された作品。『ソラニン』とは真逆の方向性で、個人的には『ソラニン』の路線のが好きなハズだが…正直これは、浅野いにおの最高傑作と言ってしまっていいと思う。
非常にダークだが、同時に恐ろしくリリカル。登場人物はみなあからさまに狂っているが、完全に突き放さない距離感が絶妙。「11年前」 . . . 本文を読む