これはすげえ。
クイックジャパンの連載作。その読者層を意識してか、エンタテインメント性よりもサブカル的な文学性が強く意識された作品。『ソラニン』とは真逆の方向性で、個人的には『ソラニン』の路線のが好きなハズだが…正直これは、浅野いにおの最高傑作と言ってしまっていいと思う。
非常にダークだが、同時に恐ろしくリリカル。登場人物はみなあからさまに狂っているが、完全に突き放さない距離感が絶妙。「11年前」と「現在」を、無数の伏線を絡ませて紡ぎ上げる物語の完成度は、無類のストーリーテリングの才を感じさせる。漫画的なキャッチーさ(日暮さんが試みた白刃取りには微笑んだ。あと榊先生がマジかわいい)が失われていないのも好ましい。
ストーリーを紹介するのは難しい、というかほとんど不可能に近いと思われるので、興味のある方はぜひご一読を。世評ほどにはそう思っていなかった浅野いにおを、初めて天才だと思いました。
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非常にダークだが、同時に恐ろしくリリカル。登場人物はみなあからさまに狂っているが、完全に突き放さない距離感が絶妙。「11年前」と「現在」を、無数の伏線を絡ませて紡ぎ上げる物語の完成度は、無類のストーリーテリングの才を感じさせる。漫画的なキャッチーさ(日暮さんが試みた白刃取りには微笑んだ。あと榊先生がマジかわいい)が失われていないのも好ましい。
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突然咥えだす荒川さんと最後に蝶を握りつぶす荒川さんの変貌ぶりがなんとも言えず好きです。