"GRAPEVINE × GOING UNDER GROUND"

2006.8.31@名古屋クラブダイアモンドホール

最近ライヴのペース上がってきた。これでいいのか社会人。
ちょっと残業してたら開演間に合わず。久屋からタクシーで新栄へ。
ゴーイングがもうやってた。なんとか二曲目に間に合いました。

①GOING UNDER GROUND
一時期は通ってたけど、最後に観たのがいつか思い出せない久々のライヴ。『ハートビート』のツアーかな、その時は多分ELLだった気がするけど、今は基本ダイアモンドなんだよね。
で、ライヴは正直、可もなく不可もなく、といった感じ。というかぶっちゃけ次のバインが凄すぎて、今感想を書くとどうしても「食われた」印象が拭えない。MCのヌルさも、正直俺はちょっと好かんのだよな（ゴーイングの魅力の一つであることは理解しています）。未だに一番盛り上がるのが「ショートバケイション」だし、「サンキュー」やんなかったし（これは個人的希望）。
しかし中盤、まったくさりげなく「トワイライト」という大名曲を鳴らし、さらには「グラフティー」に繋ぐという展開に、このバンドの名曲ストックの多さを頼もしく感じました。あと「ハミングライフ」良かったわ。

セットリスト（曲順自信なし）：①愛をちょうだいな②ハートビート③VISTA④ノラ⑤南十字⑥トワイライト⑦グラフティー⑧ショートバケイション⑨STAND BY ME⑩ハミングライフ

②GRAPEVINE
こちらは多分2003年以来のバイン。
なんつーかもう、圧巻だった。恐ろしい成熟。その世界をすべて嘗め尽くさせられるような吸引力のあるライヴだった。
ホントひねくれたセットを組むバンドだから、「いけすかない」から「放浪フリーク」までの流れは結構ゴーイングの客にも優しいセットだと思ったものです。しかし「こっからディープになるから付いて来い」つって鳴らした「スイマー」からもうどっぷりとバイン・ワールド。「FLY」からまたアゲに入ったけど、正直彼らのロックの魔性にもう少し引きづりこまれていたかったと思わせる、神秘的でさえある体験でした。

《蒼くて堅くて破瓜のようで／遠くて不確かで　嘘》

ディープネスとサイケ感が倍増した「マリーのサウンドトラック」は特に、笑ってしまうぐらいにかっこよかった。
ライヴ通して、アッパーチューンでもセンチメンタルな曲でもディープな曲でも、バンドとしての表現の核が共通して感じられた。ビートとうねるギターで形作るグルーヴ。横だろうが縦だろうが、揺らされる。ダイアモンドは音がアレで度々ハウリングしていたが、関係なかった。圧勝。しばらく観ない間にとんでもないライヴ・バンドになっていたようです。
あと田中かっけー。色気ハンパなし。シロップ五十嵐と張ると思うが、こっちは開放的なフェロモンなもんでよりタチが悪いね。あーもう、女子が卒倒すっから脱いだTシャツ投げんな!
ひねくれセットと言えば、「レアな曲やります」つってやったのが「ナツノヒカリ」だったのは笑った。シングル曲ぢゃん。「光について」も「それでも」もやらなかったけど、不満はカケラもありませんでしたと。

セットリスト：①いけすかない②Reverb③放浪フリーク④スイマー⑤スレドニ・ヴァシュター⑥マリーのサウンドトラック⑦豚の皿⑧FLY⑨ミスフライハイ⑩その未来⑪Everyman,everywhere en.①ナツノヒカリ②R&Rニアラズ

「Everyman,everywhere」のメロウネスも最高にカッコよかった。酔った。