■iPhone用のイヤホンをどうするか
かみさんのiPhoneXRをiPhone15に買い換えた。
この買い換えで問題なのがイヤホンである。
もうすでにiPhoneXRにはアナログ出力のイヤホンジャックはない。
アマゾンでLightning端子からアナログ音声出力に変換するアダプターを購入したが、
これがまた音が悪い上に、音を出すという最低限の機能すら果たさないことがある。
かみさんがスマホの音をイヤホンで聞く機会もあまりないので、そのまま放置していた。
そしてスマホがiPhone15になった。
アナログ音声出力端子がないことには変わりはないが、デジタル端子がLightningからUSB-Cになった。
イヤホンについては、いまやすっかり一般的になってしまったBlueTooth接続の無線イヤホンにするしかないのかなと考えていたが、
使用頻度がそもそも高くないにもかかわらず、充電が必要で専用の充電ケースを必要とするBTイヤホンというのは、正直不便だ。
しかし最近、USB-C端子を持ち、アナログ音声出力端子を持たないiPhoneやAndroidスマホに直接接続できる有線イヤホンがあることを知った。
無名の中華メーカー製ではなく、国内大手メーカーからも製品が出されており、価格も安い。
本格的なオーディオ用途としては物足りないところはあるが、ネットの動画を見たりする用途には十分だ。
ということで、長年の懸案だったiPhone用のイヤホンをこのUSB-C端子の有線イヤホンにしてみる。
■機種選定
かみさんは音楽を聴かないので、音質は二の次にして、カラーで白があるものを選んだ。
ネットで調べてみると、候補は4つほど見つかった。
○JBL:TUNE310C
○オーディオテクニカ:ATH-CKS330C・ATH-CKD3C
○FiiO:FIO-IEM-JD1-TC
最初JBLに使用と思ったが、シェルにピンクが入っていたので、真っ白なオーテクのATH-CKS330Cにした。
■動作チェック
手元に届いたATH-CKS330Cの色味は、真っ白ではなく、やや青が入ったホワイトだった。
シェルの形も若干変わっている。
パッケージにも記載があるが、「DAC内蔵」のイヤホンだ。
DACの基板は、USB-Cコネクターか、音量ボタン部分のどちらかに入っているのだろう。
DAC内蔵で価格も価格なので、本格的な音楽用というよりは、動画視聴などを想定しているのだろう。
パッケージにもそのような記載がある。
さっそくかみさんのiPhone15に接続して、音が出るか確認してみると、何の設定もしなくても音がちゃんと出た。
かみさんは耳の穴が小さいので、イヤホンのイヤピースは、デフォルトのMサイズからSSサイズに変更した。
かみさんは音楽は聴かないが、動画はよく見るので、かみさんにはもってこいだ。
自分でも音を確認してみたくて、自分のAndroidスマホOPPO RenoA9に接続してみたが、
こちらはアナログ音声端子があるせいか、USB-C端子イヤホンに接続しても、スピーカー出力から音声出力が切り替わらない。
設定の変更が必要なようだが面倒なので、かみさんのiPhone15を借りて音を確認してみた。
ソースは、You Tubeに上がっているBABYMETALの「RA・TA・TA」。
久々ライブ映像ではないMVで、Electoric Callboyとのコラボということもあり、再生回数が既に1600万回を超えている。
その音を聞いてみると、MVを聞き流しする程度ならば十分な音質。
レンジの狭さやノイズっぽさはという基本的な部分で問題は感じない。
ただ、今までに聞いたことのない音のバランスだ。
平面的な音の出方ではないのだが、音が奥行き方向のみに広がる印象がある。
自分の耳はすっかりゼンハイザーとFinalになってしまっているので、そのせいもあるかもしれない。
アマゾンで購入したLightingをアナログ音声出力に変換するアダプターのひどい状態からすると、雲泥の差である。
主にアナログ音声出力のないスマホ用のDAC内蔵イヤホンは数種類出ているが、
どれも本格的なオーディオ用途を想定しているものではないため、3000円程度の価格帯になっている。
1万円を超えるものもあるが、これを買うならコンパクトなドングルDACと普通のミニジャックのイヤホンを組み合わせて使った方が幸せになれるだろう。
スマホで音楽を聴くのを諦めて、音楽専用のDAPを導入するのが一番なのだが、そこまで外で音楽を聴く機会もないので、
もしミニジャック端子のないスマホになったら、ドングルDAC+イヤホンの組み合わせで音楽を聴くようになるだろう。