夜の翼

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ヘッドフォンアンプ導入~その3

2017-04-01 09:08:45 | オーディオ
P-200を使って驚いたのは、電源ケーブルであれほど音が変わってしまうということですね。
プリメインアンプでも電源ケーブルで音が変わるというのは経験していますが、今回はあまりに変化が大きく、
P-200は電源ケーブルに非常に敏感に反応するというのが分かりました。
そうなると、現在とりあえずshima2372の電源ケーブルを当てていますが、これでいいのかというのが気になってきます。
電源ケーブルに敏感なタイプのアンプを使う場合は純正品を使うのが確実です。
GX100というスピーカーをメインで使っていますが、スピーカーケーブルはフォステクス製のSFC103を使用しています。
線材は何の変哲もないOFCですし、特別高性能ではありませんが、GX100と相性は良く、音の方向性を変えないので、非常に使いやすいです。
プリメインアンプのA-9MK2も電源ケーブルに敏感で音が変わりやすいので、
それほどよいものではないとは思うものの、音のバランスを考えて付属ケーブルを使っているということもあります。
P-200の場合、付属の電源ケーブルでもいいのですが、ラックスマンのJPA-10000という電源ケーブルが気になっています。
これはラックスマン製品の多くの付属ケーブルになっているものですが、
現行製品ではDA-100、旧製品ではP-200などラックスマン製品としては比較的価格の安いものには付属してません。
製品として流通はしていませんが、サービスパーツとしてラックスマンから直接入手することができます。

構成: 2芯ノンツイスト
導体: 無酸素銅(OFC)0.26mm×37本
導体断面積: 2.0mm・square
絶縁体: 半硬質PVC(白、黒)
ケーブル長: 1.8m
プラグ: ニッケルメッキ

ごくごく一般的なスペックですが、構成が2芯ノンツイストというのがちょっと変わっていますね。
プラグが2極でもケーブルは3芯という場合が多いのですが、これは2芯です。
5400円(税込)なので中古で入手したP-200と価格的にも釣り合います。
その他にJPA-15000という電源ケーブルが製品になっていますが、ちょっと価格が高い。
ラックスマンのブログによるとJPA-10000が現在キャンペーン中で送料、代引手数料無料!ということで注文しました。

すぐに到着!ただのナイロン袋に入ったその姿はまさにサービスパーツという感じです。

ケーブルの構成は2芯タイプなので、通常の3芯の電源ケーブルと違って丸ではなく平べったくなっています。
ケーブルにはしっかりラックスマンのロゴとJPA-10000という名前も印刷されています。

プラグとインレットにはラックスマンマークが入ってます。

プラグのブレードはP-200付属のものと違って、ニッケルメッキなのでシルバーで、極性マークが入っています。電源ケーブルとしては比較的柔らかい方ですね。


早速P-200に装着。P-200につけていたshima2372の電源ケーブルは、試しにプリメインアンプのA-9MK2に回してみると、
低音の押し出しが弱くなり、フラットに近いバランスとなりました。
BABYMETALを聴くにはちょっと物足りないかな。A-9MK2は付属の電源ケーブルのままのほうがいいかもしれません。
P-200の電源ケーブルの変更と合わせて、デスクトップ用スピーカーLS-K731のスピーカーケーブルも交換しました。
P-200のスルーアウト端子からサブウーハーを外して直接LXA-OT1のラインインに入れてからというもの、
接点が省かれたせいか、LXA-OT1のボリュームが同じ位置だとスピーカーLS-K731から大音量が鳴るようになりました。
いままではボリュームの位置を3時ぐらいの位置まで回さないといけなかったが、12時の位置で十分な音量が取れるようになりました。

肝腎の音は、ダイレクト感が出てきたのはいいのですが、音色がなんかギスギスして効き疲れをする感じになってしまいました。
この原因は間違いなくウエスタンエレクトリックのスピーカーケーブル16GA。
メインスピーカーのGX100との相性最悪でお蔵入りしていたものを使っていたわけですが、LS-K731とも相性が悪いようです。
以前から気づいてはいたのですが、それほど気にならなかったのでほっておいたものの、現在のセッティングだとその傾向が露わになってしまったようです。
その対策として、スピーカーケーブルをウエスタンエレクトリック16GAからカナレの4S6に戻しました。
狙いどおりギスギスした感じがきれいさっぱりなくなりました。カナレマジック!
もともとワイドレンジのケーブルではないので、低音のブーミーな感じもうまく抑えらてよい感じなりました。
仕上がりはボーカルものが素晴らしいです。LS-K731は実質的にフルレンジ+スーパーツィーターというちょっと変わったスピーカーで、もともと中域特化型なのです。
ニアフィールドでボーカルものを聴くと最高だいう評判だったので導入したのですが、これがカナレ4S6と相性ばっちりで、
サブウーハーが間に挟まるという足かせも外れてようやく本領発揮という感じです。
よく考えたらLS-K731を鳴らしているLXA-OT1というミニアンプもラックスマンですね。

この組み合わせで聴く柴田淳は最高ですよ。声のニュアンスがとてもよく伝わってくる。
ボーカルの音像が必要以上に膨らむこともなく、しばじゅんに語りかけられているような感覚になります。
中域の荒れは全く感じられず滑らか。声はとてもリアルで自然です。
「道」を聴いてまた泣いちまったよ。そういえは今日は3月11日だった。
でも、音量を上げ過ぎるとだめですね。低音がブーミーな癖が出てくるので、小音量限定で使いましょう。
え、メタル向けはどうしたって?まあ、それはヘッドフォン任せにします。

本体のP-200の方の音はどうか。ラックスマンによるとJPA-10000は「音楽のボトムをしっかりと支え、厚みと芯のあるしっかりとした音質が特徴」とのこと。
まさにそのような音の変化です。音の重心が下がり、厚みが増した感じです。高音の伸びは変わりませんが、
ちょっと耳につくというか若干刺激的に感じる部分が和らいだ気がします。
やはり、純正品に外れなし(当り前か)、妙なバランスにはなりません。
どちらかというと聴きやすい、聴き疲れのしない方向への変化だったでしょうか。
ATH-2000Zとの組み合わせということでは、電源ケーブルをJPA-10000にしてようやくバランスが整いました。
これで安心してP-200を使うことができます。