9月にATH-A2000Zの2度目の試聴をして以降、何を買うかではなく、いつ買うかという問題になってきました。
現在使用しているHD595はもう7年目だし、そろそろアップグレードしてもいいよね。
しかし、ATH-A2000Zの価格を考えるとそう簡単には踏み切れない。
HD595もそうですが、2万円前後のヘッドフォンというのが価格と音質のバランスが良くて、
これ以上となると一気に費用対効果が悪くなるんですよね。
ずっと価格動向を見てきたもののなかなか下がらないです。
個人的にここまで下がったら買おうかなと思っているところまで、なかなか下がりませんな。
と考えていると気になりだしたのが、ATH-A1000Z。型番のとおりA2000Zの弟分。
A2000Zとの違いはハウジングがチタンからアルミになるのと、
ドイツ製のパーメンジュールが使用されていないことぐらいですかね。
ドライバーは全く同じもののようです。インピーダンスも44オームで同じ。
重量はA1000Zが30グラムほど軽いです。
自分では試聴していないのではっきりわかりませんが、口コミ情報を総合すると
音の傾向はA2000Zと同じだが、解像度が若干劣り、低音強めというところでしょうか。
価格はだいぶ違いますね。A2000Zの価格が下がらなかったら、
A1000Zにしてしまおうかなと思ったぐらいの差があります。色も赤いし。
と思っていたら、クレジットカードが使えるサイトでATH-A2000Zが数量限定で安い!
ちょうど泊まりで自宅に居なかったので、自宅に戻って残っていたら買いましょうと思っていたら、
最後の1個が残っていたので、めでたく購入。
無事自宅に配送されてきたので、段ボールを開けてみると、
外箱の上蓋のベロを差し込むところが少し破れています。
いわゆる「箱破れ品」というところまでではありませんが、
ほんのちょっと外箱の美観に問題があったものが安く売られていたようです。
アウトレットというところまではいきませんが、それに近い感じですね。
中古品を新品として売っていたら問題ですが、本体は新品のようでしたので、
少々箱に問題があっても個人的には全く気にしません。
さて、早速音出しチェックです。
リスニング機器の構成は、
PC(プレーヤーソフトLilith)
↓
USBケーブル:オーディオクエストUSB Carbon
↓
DAC:RME Babyface直挿し
まずはいつものとおり、20ヘルツから20kヘルツのスイープシグナルでピークをチェック。
鳴らしを全くやっていない状態だと、これでもか!というほど低音が出ていません。
暫く無音のような状態が続きます。
そのあと中域からボーカル帯域をちょっと超えるぐらいの高域までは、
音揺れを全く感じずリニアに音が高くなっていきます。
その後かなりの高域になると、明らかなピークが4つありました。
このピークがエージングの後どうなるか興味があります。
この後曲を2、3曲聴いてみましたが、とにかく低音が出ていない、スッカスカ。
店頭で試聴した音とは余りにも違い過ぎます。
ドライバー径の大きいヘッドフォンはエージングに時間がかかる傾向があるので、
焦らずエージングを進めていきましょう。
この状態でもはっきり分かるのが解像度の高さ。何回も聴いている曲なのに、
埋もれていて気付かなかった音がたくさん聞こえてきます。
この曲、演奏前に演奏者が一言つぶやいていたのね、とか。
ピアノソロだとフットペダルを踏む音が丸聞こえ。
さすがに高音は少々キンキンしますが、サ行が刺さるというほどでもなくて、
ちょっと強めに出るかなという程度でした。
空間表現は、あまり広がらない印象。ボーカルがちょっと遠く感じました。
この後はあまり音量を上げずに、ピンクノイズのWAVファイルを一晩鳴らしておきます。
そのあと、少し音量を上げて、特定の帯域だけ片寄らないようにいろいろなジャンルの曲をリピートで50時間ぐらいかけてみます。