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保守記事.378 風、ひかる

2009-06-17 13:51:30 | 記事保守

右手で“希望”の旋律


7月のコンサートに向けて練習に励む石本舞さん

  交通事故の後遺症で、左手のまひや高次脳機能障害と闘う別府市の石本舞さん(20)は、県内の病院や福祉施設でピアノの演奏を披露している。「患者さんや 障害のある人に、楽しい気持ちになってほしい」。自由に動く右手を頼りに、そんな思いで始めたボランティア。演奏を重ねていくうち、前向きな自分にも出会 えたという。

 高校中退後の2007年の5月、友人のバイクの後部座席に乗っていて事故に遭い、脳挫傷による障害が残った。「何で自分だけがこんな目に遭うの」と自暴自棄になった。
 中学までピアノを習い、県内のコンクールで準優勝したほどの腕前。中学、高校時代は吹奏楽部に所属し、音楽が生活の一部だった。事故後、少しずつ回復して歩けるようにもなったが、「片手で弾いてもつまらない」とピアノは遠ざけていたという。
 再びピアノに向き合ったのは事故から約半年後。農協共済別府リハビリテーションセンターに入院中、リハビリの一環として勧められたのがきっかけだった。 最初は乗り気でなかったが、同センターのクリスマスコンサートで演奏した時、「音楽が大好きだったころの自分」を思い出した。
 高次脳機能障害の影響で記憶力が落ち、楽譜を見なければつまずいてしまうことも。だが、数分間しか続かなかった練習が今では1時間以上続くようになった。演奏する機会が増えるにつれ、自信も深まった。
 「動かない左手を隠すようにして町に出たこともあったが、両親らの励ましで、障害を受け入れて生きようと決めた。自分の姿を通して、人々に勇気や希望を与えたい」と石本さん。
 現在、言語訓練などのリハビリを続けながら、7月に同センターであるコンサートに向けて練習に励んでいる。自分の可能性を信じ、陸上や卓球、漢字検定などにも挑戦している。




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