コメダ、16年上場申請へ コーヒー店など 海外展開にらむ
- 2014/12/11付
コーヒー店チェーン「コメダ珈琲店」を運営するコメダ(名古屋市)が2016年中にも株式の上場を申請する方向で検討していることが10日、分 かった。同社はアジア系の投資ファンド、MBKパートナーズの傘下で、地盤の中部地区以外での出店を増やしている。新たに得る資金を海外展開などに投じて 成長戦略を加速させる。
MBKは同日までに持ち株会社「コメダホールディングス」(名古屋市)を設立した。関係者は「複数の事業会社を持った場合でもまとめて上場しやすいように持ち株会社を設けた」と話している。
別の関係者によると、MBKはコメダの買収資金を出した金融機関に「上場を前提に持ち株会社を設立した」と説明している。主幹事証券には大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券を選定し、コメダHD株を上場させる案が有力とみられる。
コメダの14年2月期の売上高は前の期比44%増の159億円、営業利益は17%増の34億円だった。売上高営業利益率は22%と、スターバックスコーヒージャパンなどの同業大手を上回る。
コメダ珈琲店の店舗数は08年2月期末の312店から15年2月期末には610店になる見通し。時価総額は1000億円を超えるとの見方もある。上場時には新株も発行し、調達した資金はアジアなどへの進出や新規事業に充てるもようだ。
MBKは13年、日系投資ファンドのアドバンテッジパートナーズなどから負債も含めて約430億円でコメダを買収した。株式相場の動向によっては他の企業などに売却する可能性も残る。
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