◆№32 07月03日 「剱岳 点の記」(★★★★☆)
(感想)映画として、自然と人が行う測量という視点だけで良かったのでは。陸軍はメンツだけを言っているようにしか感じなかった。そんなのは分かり切っていることなので省いてもいいと思ったが、知識のない若い人への配慮?▼山の映像はぴか一です。ドキュメンタリーにしても良いくらい美しかった。この映像だけでDVD買う人がいるのではと思える。▼登山や測量を . . . 本文を読む
◆№34 07月10日 「ウィッチマウンテン/地図から消された山」(★★★☆☆)
(感想)監督はどんな映画を作りたかったのだろうか。ファンタジー、サスペンス、SF、アクション、ミステリー?。どれでもいけそうで、どれにもなりきれていない気がする。どの方向かに割り切れていたら、面白みが増したのに残念。▼主人公の子供たちも、強いのか弱いのかはっきりしない。悪役も二通り登場して複雑なんだけど、効果的で . . . 本文を読む
◆№33 07月08日 「アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~」(★★★☆☆)
(感想)原作、テレビドラマとも見ていないので、初めて内容を知りました。▼最初はコメディーかと思いましたが、すべてに設定が施されており、勝手な想像を許さない組み立ては、正にファンタジー。訳有りのイケメン?4人が織りなす淡く切ないファンタジー。人生をちょっとだけ感じさせますが、重暗くならないように、軽快なテンポを保ちなが . . . 本文を読む
◆№31 07月01日 「愛を読むひと」(★★★★☆)
(感想)歴史の翻弄と人生のあやを感じる。役の設定でハンナは40代のようだが、ウィンスレットは30代、老けかしてはいるが、あまりに魅力的過ぎる。▼美女と不幸を使った悲劇は映画の常道で悲しさ倍増。ヒロインが立ちすぎて、朗読がかすんでしまったようだ。朗読の果たした役割がじわーと沁み出てこない。ここが作品としては淋しかった。▼はっきり言って、レイフ . . . 本文を読む
◆№29 06月24日 「レスラー」(★★★★☆)
(感想)ミッキー・ロークはこの作品でオスカーを手にした。迫真の演技というよりも自然な演技が印象的だった。本当のレスラーの人生を見ているような気持ちになった。プロレスをショーだという人もいるが、仮にショーだとしても、それは鍛えた体と精神力を持ってしてできるショーだ。しかし、だったというべきか、プロテインを注射するシーンなどは痛々しい。▼全盛期を . . . 本文を読む
◆№30 06月26日 「ターミネーター4」(★★★★☆)
(感想)ターミネーター・ファンにはある程度評価してもらえるのではないだろうか。シリーズ4ともなると、ストーリーも制約が多く、お約束をどう果たすのか楽しみだった。何より前作の失敗から良く学んでいると思う。やはりアクションSF、アクション重視でスピード感が前面に出ている。スケール感もあり、何よりターミネーターが怖くて強い、これがいい。この技術 . . . 本文を読む
◆№27 06月17日 「チェイサー」(★★★★☆)
(感想)題名からも追いかける映画なのだが、視点が面白い。消えた女(人間)を探すことから話は始まり、犯人を追うというよりも、犯罪の姿を追うという展開。▼映画の手法としては古典的なスリラー(ホラー)映画の手法。危険に吸い寄せられていく、追う側は後手ばかり踏むというもの。映像も部分的にホラーすれすれの怖い映画。▼観ている側がハラハラ、イライラさせら . . . 本文を読む
◆№23 06月05日 「消されたヘッドライン」(★★★★☆)
(感想)リメイクだがオリジナリティーを出すことに工夫を巡らしている。大方成功しているのだが、最後に僅かにやりすぎの感あり。社会的な問題をテーマにした流れの中で、あれれ、殺人事件だけで落とすの、新聞社が追いかけていた大事件がどのように扱われたのかがあいまいな感じがした。英語を理解できる人は別な印象を持つのだろうか。▼テンポが速いのは . . . 本文を読む
◆№22 06月03日 「ポチの告白」(★★★★★)
(感想)内容が沁みこむように伝わってくるのは原作と脚本が良くできているのだと思う。▼観るまでどんな映画だろうといろいろな期待を持っていたが、すべて良いほうに裏切られた感じ。硬いだけの社会派ドラマでもなく、エンターテイメント性を抑え、暴力シーンを最小にし、内面や組織性に潜む警察の非社会性を浮き彫りにしている。非社会性の表面的な広がり、組織的根深 . . . 本文を読む
◆№26 06月13日 「花の生涯~梅蘭芳~」(★★★★☆)
(感想)監督は、花の生涯を生きたメイランファンを題材に、1900年代初頭の京劇の状況を通して中国や世相を描いている。メイランファンの人生から京劇が透かし絵のように見えてくる。▼実在の人物が題材名だけにキャラクターや史実では大胆な冒険をしなかったとも考えられるが、作品の狙いからメイランファンに目が向きすぎないよう演出したのだろう。人間 . . . 本文を読む