◆№25 06月12日 「スター・トレック」(★★★★☆)
(感想)映画は人気テレビドラマ・シリーズをベースにしたもので、過去10作品も映画化もされている。ファンタジーSFが多い中、正統派SFの王道を歩き続けるスタートレック。ファンタジーの要素が少ないので今の若い人にどこまで受け入れられるか、などと興業者みたいなこと言ってはいけないですね。でも今回は、正統派SFをちょっと外れてスピード感とスケール . . . 本文を読む
◆№24 06月10日 「ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動」(★★★★★)
(感想)久しぶりに最高のドキュメンタリーを観ました。ウガンダ北部の難民キャンプに暮らす子供たちの音楽コンクールへの挑戦を通して、内戦による難民キャンプの子供たち悲惨さを下地にして、子供たちのすばらしい生命感を描いている。▼子供を子供だから幼いものとみてはいけないと痛切に感じた。内戦の中で彼らが体験したこと、感じたこと、そして . . . 本文を読む
◆№21 05月31日 「天使と悪魔」(★★★★★)
(感想)派手なアクションはないけれど、スピード感満点のミステリー。「ダヴィンチ・コード」の続編という説明がされているものもあるが、原作としては「前作」という説明もあるようだ。▼私は本作「天使と悪魔」のほうが「ダヴィンチ・コード」より映画としては、数段よくできていると思う。ミステリー的要素が一貫していること。スピード感、緊迫感が保たれていること . . . 本文を読む
◆№11 04月25日 「ミルク」(★★★★★)
(感想)人が時代を作るのだが、ハービー・ミルクのような人を知ると、時代が人を作るのではないかと思える。日本でも戦国時代や幕末から明治維新には多くの英雄・英傑が出ているように時代が求めるリーダーがいるのだと思う。▼何らかの自由を求めて闘ったリーダーに暗殺が多いことは人間社会にとっての悲劇だ。ハービーも暗殺を意識し生活していた。▼私の知っているショー . . . 本文を読む
◆№12 04月25日 「スラムドッグSミリオネア」(★★★★★)
(感想)今年最高というわけにはいかないが、素晴らしい映画。アカデミー賞というおまけも付いた。監督の構成力が特に光っている。流れがよく、インド社会背景をうまく使ってスリリングにしている。どうして主人公がミリオネアに挑戦したのかを映画のキーポイントにしたのが成功の元になっている。「28日後」を撮ったダニー・ボイル監督の構成力に脱帽だ . . . 本文を読む
◆№13 04月27日 「フロスト×ニクソン」(★★★★☆)
(感想)このインタヴュー映像を見た人は多くいると思う。けれど放送では見ることができないインタヴューまでの過程や舞台裏が本作の見どころ。俳優は本人たちとあまり似ていないようだが、物まねではない演技が光り歴史の1ページをよみがえらせている。フランク・ランジェラとマイケル・シーンの掛け合いが、駆け引きの深さを上手く出している。ひさしぶりに見 . . . 本文を読む
◆№15 05月16日 「ウォーロード 男たちの誓い」(★★★★☆)
(感想)太平天国の乱を清朝側から描いた作品。演技は迫力があり、それぞれの個性もはっきりしていて存在感あり。アンディ・ラウが渋い演技をみせている。▼戦闘シーンばかりが目立つけれど、男女の絡みも複雑で物語に波紋を与え続ける。▼人は名誉や欲だけで動くのではないが、名誉や欲で動くことがある。それが心の機微であり、歯車を狂わせていく。▼ . . . 本文を読む
◆№16 05月16日 「バーン・アフター・リーディン」(★★★☆☆)
(感想)この映画、英語の理解力しだいで楽しめそう。私は字幕頼みなので翻訳で楽しむ以外ないので、コメディーの楽しさを十分に感じることはできない。コメディーを観ると英語の理解力がないことが残念でしかたない。と悔みつつ英語を勉強するかというと反省ばかりしている。▼映画に話を戻そう。名優がずらりといて、楽しんで演技をしている。リラッ . . . 本文を読む
◆№19 05月24日 「重力ピエロ」(★★★☆☆)
(感想)監督の視点は家族の絆ということだろうか。温かみのある映画と思う。ミステリーということで、思わせぶりや謎が俳優の演技の調和を損ねていると感じるところもあるが、少ししらけ気味に感じる家族関係がリアル感を出しているかもしれない。力は入っているが、演技で目を引くところは感じない。▼被害者は、見えない重圧(「重力」と表現されている)を受けながら . . . 本文を読む
◆№17 05月22日 「グラン・トリノ」(★★★★☆)
(感想)映画の最初の葬儀シーンを観てクリント・イーストウッドは名優だと改めて感じる。アクション映画が多かったので、アクション俳優の印象が強いけれど、彼の演技は器用ではないが独特の細やかさで味がある。元々表現力豊かな俳優なのだ。▼イーストウッドの演じた老人は、老人そのものであり、アメリカそのものでもある。多民族の軋轢、貧困や暴力が、未だあち . . . 本文を読む