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大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

「アートと話す、アートを話す」展(東京オペラシティアートギャラリー)

2006-03-27 23:31:49 | 文化・文明

<ドイツの現代芸術展>

ポップアート村上隆は一先ず置いておくとして、2005年ー2006年は
「日本におけるドイツ年」ということで、ドイツに関するいろいろな催し物
がある。東京オペラシティアートギャラリーで行われていたドイツの現代
芸術展、「アートと話す、アートを話す」も、その一環としての行事である。

ドイツに限らず、「現代芸術」という範疇の芸術は理解するのが難しい。
ポップアートもあれば、抽象画もあり、素材をただ並べただけのものもあり、
一方では、見ただけで素直に理解できる繪画もある。

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「アートと話す、アートを話す」

今回の「アートと話す、アートを話す」というタイトルの展覧会の説明パンフ
にはこのように書いてあった。

「興味はあるけれど、むずかしそう」、コンテンポラリー・アート(現代芸術)
に対して、このようなイメージを持つ方は多いのではないでしょうか?アート
の表現は近年ますます多様化し、中には「これがアートといえるの?」と考
えずにはいられないような作品も見られます」

この展覧会の主催は、東京オペラシティ文化財団とダイムラー・クライス
ラー・ファウンデーション・イン・ジャパンであるが、そのバックにはドイツ
大使館、在日ドイツ商工会議所、東京ドイツ文化センターなどがあるが、
この展覧会の作品はダイムラー・クライスラー・アート・コレクションであ
り、このコレクションは伝統や常識にとらわれない新しい表現を収集の核
としているとのことである。

一般の見学者には矢張り分かりづらいことは確かである。そのために主
催者は、わからない芸術を理解しやすくするために、「ワークブック」とい
う手帳(ノートブック)を準備し、これを持ちながらギャラリーを巡り、その
中に、思いを書き込み、或いは他の人が書き込んだものを読みながら
アートが発信するメッセージを考え、作品と語り合うことによってアートの
魅力や可能性を発見する機会にしてほしい、と呼びかけている。

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これらの作品は、別々の人による、別々の作品であるが、これらの作品が何を
語ろうとしているのか、私にはなかなか理解出来なかった。

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<もの?が置いてあるだけの作品>



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<並べただけの芸術作品?>



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<キーワード>

ここには50点弱の作品が展示されているが、いくつものキーワードがあり、
そのキーワードをもとにアートと自分の関係を理解するように努力する必要
がありそうだ。

そのキーワードとは、
  1.色、かたち、空間
   2.素材、技法、展示方法
  3.ミニマル・アート「純粋化された物件として存在するアート」とコンセプ
    チュアル「概念(コンセプト)」を重視したアート
  4.アートと社会(メデイァ、ブランド、プロダクト、オリジナル)

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<自由に味わう?>

主催者は、「私たちの生きる「今」を、約束事にとらわれずに表現する現代の
アーチストの多くは、鑑賞者にも自由に作品を味わってほしいと願っています。
とはいえ、作品を前にして途方にくれてしまったり、専門的な知識がないと理
解できない、という先入観に縛られた見方をしてしまうことも多いのではない
でしょうか?」と一番最初に語りかけている。

全くその通りであり、途方にくれるばかりだが、「本展では、アートに対する
自由なアプローチを作品鑑賞の大切な一歩と考え、そこから作品と思い思
いの「対話」を楽しんでほしい」という。

私には、岡本太郎の作品は、それが抽象画であってもよくわかるが、ここに
ある並べただけの作品はなかなか意味が理解できない。
しかし、もう一度じっくり鑑賞して、作者の意図を探ることにしたい。

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