悠々time・・・はなしの海     

大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

江戸から続く染色文化と落合ほたるのまちを散策

2010-02-22 00:35:38 | 文化・文明
<「落合」というところ>
今日は急に思い立って新宿区落合というところの一部分を散策、探訪してきた。落合は高田馬場の西側に位置するが、一概に落合といっても、上落合、下落合、中落合、西落合などの地名があり、それに中井というところも広い意味で落合の一部ということができるので地域としては結構広い。西武新宿線では高田馬場の次が下落合でその次が中井であり、地下鉄東西線では高田馬場の次が落合である。私は東京に30年ほど住んでいて結構詳しい積りでいたのだが、落合といったときにその中心がどこなのかよく分からなかった。結局今日の散策、探訪でもよく分からなかった。

<「落合ほたる」>
地元の「落合ほたる」のホームページによると次のように書いてある。
「その昔、神田川と妙正寺川が落合う町「落合」は綺麗な水を求めて蛍がたくさん集まる江戸時代の観光スポットでした。」と。「落合ほたる」(新宿歴史博物館蔵)という浮世絵が掲載されており、確かに水の綺麗な蛍の名所だったようです。それにしても、「落合」という地名の由来がすてきですね!。しかし中井駅のすぐ脇を流れている現在の妙正寺川はお世辞にもきれいとは言えないようです。私の町の蛍が生息する川と比較してみて、今日の川の状態を見た限りでは多分この辺りには蛍は生息していないのではないかと思いました。間違っていたら許してください。



<染のまち「落合・中井」で「染の小道展」開催>
今日急に落合を探訪する気になったのは、中井駅の周辺で2月19日から21日まで「染の小道展」という催しが開催されており、今日がその最終日だということを思い出したからです。
思い立ったら吉日、ということで、中井駅周辺ということだったので、中井駅を目指して行ったのですが、途中、落合という地名に引っ張られて、同時にどこが落合の中心なのかという興味もあり、東西線の落合駅におりたのですが、地上に上がったところは、目の前にものすごく幅の広い山手通り(高速中央環状線)があり、周辺を見ても住宅やビルは密集していますが町の中心地という感じではありませんでした。

そこから山手通りに沿って北上し20分くらい歩くと西武新宿線の中井駅に到着しました。ここがまた高速中央環状線(山手通り)の大工事中で、相当遠回りをして駅に辿り着いたのですが、駅前のあまり広くはない通りと、密集した住宅と少々の商店街はあるのですが、ほとんど宣伝ポスターらしきものも見当たらず、中井駅の周辺のどこで「染の小道展」が行われているのか分かりませんでした。



偶然にも、後で頂いた案内書の中に書いてあった、6軒ある染めのお店、工房などの1番目の「器スタジオTRY」というお店を、細い小道の奥の突き当たりに見つけることができて、そこで頂いた案内書を見て他の6軒の場所が分かったという具合でした。


左側は「染の小道展」の案内はがき。右側は1番目の「器スタジオTRY」という名前のお店。
写っていない手前のコーナーに染め物、奥の方に陶器、その右手には数人用のこじんまりとしたカウンターがあり、小さな小さなレストランといった感じでした。素敵でした。オーナーの女性といろいろお話しをしましたが、この催しのリーダーのような感じの方でした。


4番目のお店「楓あん」(左側)と2番目のお店「おかめ工房」(右側)



3番目のお店「クラフトル~ムくろ~ば~」



思ったより小さな「染の小道展」でした。しかし、それぞれは比較的こじんまりとしたすてきなお店や工房で、しかもとても親切でした。素敵な染めの「手ぬぐい」を2枚買って来ました。



<がんばれ!落合の染め文化>
この催しとは別に毎年秋には、西武新宿線中井駅、下落合駅、東西線落合駅周辺の「江戸小紋の染工所」や江戸更紗や東京友禅の「アトリエ」などを回るスタンプラリーなども行われていると言うことでした。江戸の名所であった落合の染め文化を守り育てる活動が今も活発に行われていると言うことを知り安堵しました。がんばれ!!落合の染め文化。

                                    (終わり)





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