門司港駅舎2階はまさに " 門司港レトロ "。
廊下にも風格があります。天井の意匠も凝ってますね。
天井にある丸窓のような木枠が嵌ったガラスも高級感が漂っています。それもそのはずこのフロアは現役です。
駅舎の2階にはハイカラな高級レストランがあったのですね。そして現在も…
高級レストランまでもが復原しています。『マリーゴールド門司港迎賓館』です。一度は訪れてみたいですな。ランチコースは3,800円が基本のようですので、めちゃめちゃ高価というわけでもありませんね。ワインを付けても1万円しません。
こちらは旧貴賓室ですが、上記のレストランの貸切個室でもあるそうです。
こういうところで本格フレンチを食べた経験のない珍としましては、いざ食べるとなりますと、緊張のあまりネタの一つも出てこないでしょうな(笑)
駅舎1階正面側です。かつての切符売り場は券売機に置き換わってはいますが、当時の風情を偲ばせてくれます。
半六角形の切符売り場。窓口の数からすると当時はたくさんの乗降客がいたことが想像できます。
切符売り場の窓口を照らしていた電灯も凝っていて、これまたシブい。
その券売機前から改札口を見たところ。現在は閉まることはないであろう重厚な木製扉もシブい。
シンプルながらレトロ感満開の照明がまたよろしおす。
こちらは現在観光案内所になっている旧出札室(乗車券・乗船券売場)の天井です。レトロな照明器具についつい天井を見上げたくなります。
門司生まれの豆紙人形作家マサコ・ムトーの作品が飾られています。いまで言うフィギュアですが、手のひらに乗るサイズの紙でできている人形です。このマサコ・ムトーさんが凄いのは、目や足がご不自由ながら70歳で絵画を習い始め、88歳にして豆紙人形作家としてその才能が開花したという経歴。老いを上回る意欲と想像力の持ち主のオババさま。平成18(2006)年、93歳でお亡くなりになられましたが、今でもこうして地元門司で親しまれているマサコ・ムトーさんです。
こちらも駅舎1階、旧洗面所前にある「帰り水」と呼ばれる水飲み場。戦前は海外旅行からの帰国者、戦後は復員引揚者がようやく日本に帰ってきて安堵して飲んだことから「帰り水」と呼ばれているそうです。
旧洗面所。ここは駅舎工事中の頃も入るができました。古い小学校の洗面所みたいですね。
いいねぇ。ここもレトロ。
それでは駅舎の外へ出てみましょう。
(つづく)