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語り得ぬ世界

現実逃避の発展場 Second Impact
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さよならシルビオ

2011-11-15 08:28:20 | 国際・政治・社会・経済

イタリア首相シルビオ・ベルルスコーニが退陣しました。珍ブログでも過去に触れましたが、世界一エロい指導者として珍は好きな政治家だったので残念です。品格のなさでクソミソに言われながらも、圧倒的な資金力を背景に(なんせ世界有数の資産家ですから)イタリア政界に君臨してきましたけども、財政赤字による信用不安を招いての政権崩壊となりました。

Silvio_berlusconi

酒好き・女好き・祭り好きという典型的なイタリア人にして、75歳ながらいまだ「現役」のエロおやじ(笑)
数々のスキャンダルにまみれていましたけども、根底にあるのが「女好き」というブレのなさも凄い。政策はブレまくり、大衆迎合しまくりだったのにね。珍はこういうアホなのにかわいい、メシよりエッチが好き…みたいなイタリア人が憎めません。

Silvio_berlusconi02

かつてローマ帝国という世界帝国を築きながら、その後の歴史は敗戦続き。第二次世界大戦でも士気の低いイタリア兵は常に同盟ドイツ軍のお荷物でしたし、連合軍に上陸されるやさっさと降伏するし、そのわりに中途半端に喧嘩っ早い。公より私を尊ぶ、いや自分さえよければいい。置き引きはローマ名物。人前でキスはする乳は揉む。「こんにちは」の代わりに「愛している」を平気で初対面の女性に言う。ただ、同じラテン系でもフランス人みたいなイヤミはないし(エロの何が悪いねん…的開き直りもイタリア人の特徴)、文化芸術の面では秀でたものがあります。そんな「イタリア人」が凝縮されたのがシルビオでした。

Mario

今度のマリオ・モンティ首相は経済学者だとか(元欧州委員)。この極端な振れ方もイタリア的ですね。シルビオ辞任の報にローマ市民はシャンパンを割ったりして狂喜乱舞で喜んだらしいですが、結局騒ぎたいだけだったであろうことも想像に難くありません。それにしても、この風貌、まったくイケてませんな。郵便局で実直に働いて45年、定年を迎えました、一切浮気も喧嘩もしていません…的なイメージです。こんなおもしろみのカケラもなさそうなオッサンが行革を進め、場合によっては増税も…なんて展開になれば、イタリア人は怒り爆発、暴動発生、さらなる国際的信用低下につながるのではないでしょうか。

それを避けるには、マリオの女性スキャンダルですね。「ブルータス、おまえもか」を再現して「こんな首相やってんや、しゃーないな。次誰やねん」となれば暴動も回避できるでしょう。でも、この風貌からするとストイックさの反動でロリコン、変態ではないかという気がします。それは逆効果。シルビオは退陣直前には「ピエロ!ピエロ!」の大合唱を浴びせられましたが(ピエロへの職業差別でしょ!)間違いなく「変態!変態!」という罵声で暴動へ。しかも仮に見た目どおりに実直、エロ度ゼロだったとしても、イタリアの首相ならハニートラップをかけられまくりでしょう。それを我慢できるか?マリオ。

シルビオほどの豪傑なら少々のエロトラップでは動じないと思いますが(わざとかかって、女の子がびっくりするぐらいのトラップ返しをするかも)、禁欲マリオはヤバそうですね。目の前に17歳ぐらいのロシア人少女がバスタオル1枚で…なんていまだかつて体験したことのない状況になれば「経済も信用もどうでもええ、イタリアなんて悪魔にでもくれてやる」になるでしょうな。なんせマリオもイタリア人ですから(笑)

そうなると、またぞろシルビオの首相復帰かも(笑)
絶倫シルビオ、まさに衰え知らず。

え?珍もイタリア人だろうって?
ハイ。もちろんイタリア人ですが、いつも言ってますように自分のトマト農園でひたすらトマトを作って、夜は自宅で自家製ワインを飲んで午後8時過ぎには眠りにつく働き者のイタリア人農夫ですが、何か?

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亡国の選択

2010-09-25 18:38:36 | 国際・政治・社会・経済

まったく愚かな選択としか言いようがないと思います。尖閣諸島の中国漁船衝突事件の船長釈放のことです。中国の圧力外交に屈するという、国益以前に主権そのものを放棄した政府の選択に珍は憤りを感じます。

明らかに検察に圧力をかけており、那覇地検次席検事の記者会見での「日中関係を考慮」発言は、政府・与党民主党へのせめてもの抵抗だったのではないでしょうか。

帰国した船長は凱旋将軍のような扱いですが、領海侵犯し、故意に衝突してきた行為はスパイ船もしくは中国政府の指示のもとの行為であった可能性が高いと言われています。

日本政府は国内法にもとづき粛々と対応すると言いながら、そうした真相に蓋をし、あくまで事なかれ主義を貫き、最後はブレて釈放…挙句に中国政府は謝罪と賠償を求めてきています。理不尽かつ横暴な要求(政治的駆け引き)ですが、中国政府のほうがブレていないとも言えるわけです。

どうして、日本政府はもっと国際的にアピールしなかったんでしょうね。首相が国連まで行ってるわけですから、尖閣諸島は歴史的にも日本固有の領土であり、いかに中国(台湾もですが)が無理な主張を行っているかをアピールすべきでしょう。米国の支援とともに中国の膨張主義にさらされ、領土・領海を抱えているベトナムやマレーシアなどのアジア諸国と連携すべきでしょう。

安定した日中関係は東アジアの安定に欠かせないことは言うまでもありません。ですが、それは日本のプレゼンスが効いてはじめて成り立つ安定でもあるわけです。経済的なことでも中国に依存しすぎず、経済的にも資源面でもインドともっと戦略的な関係を構築しておくべきでしょう。

しかし、ここでも基地問題でこじれた日米関係がボディブローになってますね。与党民主党のあまりの無策ぶりが実は国家戦略を破却し、ビジョンすらなくしてしまっています。おそらく次回世論調査で内閣支持率が急落するでしょう。

このままでは尖閣諸島に中国政府の実効支配が及ぶ危険性が高まります。おそらく漁船団がまず押し寄せ、日本の海上保安庁はもちろん自衛隊も手が出せない状況になったとき、中国政府系の調査船が来て上陸…国旗を掲げて常駐。こんな最悪なシナリオをなぜ想像できないのでしょうか。そうなると事は尖閣諸島だけにとどまりません。国土・国民を守ることは国家の義務です。政治家の、官僚以上の事なかれ主義がこの国を滅ぼします。

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選挙と政治どっちが大事?

2009-06-15 07:31:21 | 国際・政治・社会・経済

いったい衆議院議員選挙っていつあるんでしょうね。解散になるのか任期満了なのかも微妙です。あちこちでアドバルーンは揚がっていますけど、8月2日なのか、8月30日なのか、昨日は自民党幹事長は7月説まで言ってました。ところが、今朝になって麻生内閣の支持率急落との報道もあり、早期解散の目はブレる首相からまたまたなくなりそうです。こんなのを考えると、どうも国民不在の選挙祭りっぽいですね。

政策も理念もなく、政権鬼ごっこ状態ですと、有権者の関心も低くなります。夏休みは誰だって都合があるわけでして、国の政治より目先の生活になって、ますます国民の意識と国家の先行きに乖離が広がるばかりです。

そう言う珍も毎夏恒例友人STとの人間ドックを8月7日(金)~8日(土)に予定していまして、9日が選挙だとかするやん…と。天下国家より人間ドックを思う珍は小市民かもしれませんが、いったい何のため、誰のための政治なのでしょう…。

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再生への旅路

2009-01-21 07:37:57 | 国際・政治・社会・経済

米国第44代大統領にオバマ氏が就任した。米国初の黒人大統領であるという点で耳目を集めるが、実際は世界同時不況による金融危機、雇用不安にイラク問題や中東問題など課題は山積しているので、まさに黒人であろうがなかろうが、とにかく喜んでいられないのが実情だろう。珍は黒人という点よりも若さに期待したい。

090120obama

そのオバマ大統領の就任演説で珍の心に響いたフレーズがこれ。

「われわれの旅に近道はない。その旅路は、臆病で名声や富だけを欲する者たちのためではない」

“旅路”“臆病”という単語はいいね。
これって役所の仕事にも当てはまると思う。

ちなみにこの後はこう続く。
「むしろ、リスクを恐れず、自らの手で物をつくり出す人々、われわれを繁栄や自由へと続く長い険しい道に導いてきた、多くは無名の労働者たちのためにある」
ここまで言うとちょっとあざといけども、小っ恥かしくとも言い切るところがアメリカの国民性であり、英語の響きなのでしょう。

「米国再生」を掲げる若い大統領に神のご加護を。

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傷心、失言、望郷

2008-11-10 07:42:33 | 国際・政治・社会・経済

終戦から一夜明け、傷心。しかも風邪がややぶりかえしてきた。「なんで絶不調の李をスタメン?」「なんで早めに越智から山口へスイッチしない?」などと細かいことは言うまい。勝てるシリーズをみすみす落とすほど空しいことはない。岸にバッティングを狂わされ、焦りを生じさせられたのも遠因。ああ、もう言うまいて。

ひきずりやすく、へこみやすい珍に何かカンフルはないかとニュースを検索すれば…イタリアのベルルスコーニ首相がやってくれてました。

Berlusconi01

オバマ次期米国大統領を「日焼けしている」と言い、黒人蔑視ともとれるこの発言が物議をかもしていたけど、7日ブリュッセルでの記者会見で米国人記者に「オバマ氏への発言は米国への侮辱。謝罪はないのか?」と質問され逆ギレ。
「いい加減にしろ!オマエはバカか!」と罵倒。
さらにその記者に謝罪しない理由をひつこく聞かれると、
「なんで謝罪しなきゃならんのだ。オマエこそイタリアに謝れ!」
と言い残し会見を途中退席。
いやぁ、シルビオ・ベルルスコーニ72歳、がんばってますな(笑)
珍も同じイタリア人なれば、「品のないアホな男や」と言いながら酒場で拍手喝采されてそうなことぐらい容易に想像できる。

このオッサン、失言癖のうえにマフィアとの関係も噂されるほどのスキャンダルまみれの絶倫放蕩政治家ながら、メディア王にして大金持ち。セリエAのACミランのオーナーでもある(このクラブを強くしたのはこのオッサンの功績)。独善的な政治姿勢に批判はあるものの、治安対策に実績もあってイタリア国民に人気は高い。シルビオは実に典型的なイタリア人であり、イタリア人の国民性の象徴かもね。珍@イタリア人はよくわかります(笑)

故郷イタリアネタに野球のことは束の間望郷の彼方へと消し去った珍でした。

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やればできる?

2008-11-06 07:39:52 | 国際・政治・社会・経済

二日連続の米国大統領選ネタですが、民主党オバマ候補が当選。それも圧勝と言っていいほどの勝利。シンディ・マケインもサラ・ペイリンも効果ありまへんでしたな(笑)

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“ Yes, We Can! ” と訴え、CHANGEをスローガンに、自信喪失と閉塞感の米国を救う大統領と期待されている。それは自国内だけではなく、世界中からその若さと行動力に期待が集まっている。いやぁ、それにしても演説は喋りもフレーズもほんとにウマいね。

しかしながら “ Yes, We Can! ” =「やればできる」ってフレーズは珍がこどもの頃からずっと言われ続けてきましたけどねぇ…。「オマエはやったらできるねん」と親や教師に叱咤激励されたものの、「どうやったらええの?」状態だったので(笑)「やればできる」とは裏を返せば「やろうとしない」であることに気づいたのは20歳ぐらいになってから。遅っ(苦笑)

米国は、軍事力を含む国力のポテンシャルではやはり超大国であることに変わりはないけど、かつての栄光(20世紀の話ですが)にあぐらをかいているうちに中国やロシアが中途半端に肥大しているし、プライドだけは高いヨーロッパは言うこと聞かないし、米国民にいらだちと失望感が膨らんできたわけやね。イラク・中東問題と裏腹のテロ対策、サブプライムローンを発端とする金融不安などさまざまな課題解決に具体的な糸口と道筋が見えないだけに米国は相当深刻な状態にあるのは間違いない。どれだけ “ Yes, We Can! ” と鼓舞しても大統領には相当厳しい道のりが待っている。特に期待が大きいだけに失望されたときの反動が大きいのはオバマ次期大統領自身が一番承知していることでしょう。そういう意味では自分自身へのメッセージとして “ Yes, I Can! ” なのかもね。

それにしても日本だけではないかもしれんけど、壇上の防弾ガラスの紹介や過去の黒人指導者の暗殺事件を紹介するなどマスコミのいかにも暗殺を期待するかのような報道は品がなさすぎ。レベル低いですな。

オバマ大統領の活躍に期待するとともに、大統領が政府要人に珍好みの女性を配することを期待して、本日ここまで。

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米国大統領選の視点

2008-11-05 07:39:13 | 国際・政治・社会・経済

米国大統領選挙が始まっている。民主党オバマ候補優勢と見られるが、米国初の黒人大統領誕生かどうかなんて日本男児の珍には関心が薄い。それより共和党マケイン候補の妻はなんであんなに若くてきれいに見えるん?と思ってしまう(笑)左がオバマ候補の妻ミシェルで、右がマケイン候補の妻シンディ。

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ジョン・マケイン候補(正式にはジョン・シドニー・マケインⅢ世という王様みたいな名前)は1936年8月生まれの72歳。妻シンディは1954年5月生まれというから54歳。写真によっては歳相応に見えるものもあるが、今回の投票シーンでは最後のアピール場面でもあり、マスコミを意識して化粧に衣装に気合が入っていたねぇ(笑)今朝のニュースで観たシンディは、化粧のノリ、衣装のチョイス、肌ツヤ、胸の張りからして30代にしか見えなかった。

Palin

旬は過ぎてしまったものの、サラ・ペイリン共和党副大統領候補は無知で勝気なジャジャ馬というイメージだが、珍的にはめがねがグー。この人もきれいに見えるときとそうでないときがある。そういう意味では民主党のヒラリー元候補も同じやね。いずれにしても、みなさん、それなりにお歳を召しているものの、若くてきれいなのがすごい。そんな美人候補が笑ったり、怒ったり、泣いたりして注目を集め、過去のスキャンダルが暴かれるというのも何だかなぁ…という気がするけどね。

米国大統領選挙ともなると男も大変ですが、女性も大変ですな。ビジュアルを意識せざるを得ないのは情報化社会の宿命とも言えるけど、確かに表情や言動だけでなく化粧や身につけるものの印象一つで支持・不支持がぶれるのは間違いない。みんな政策で判断しようよ…って珍が一番食いついてしまいましたが(笑)

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天に唾

2008-06-12 07:52:08 | 国際・政治・社会・経済

昨日参議院本会議で福田首相の問責決議が野党の賛成多数で可決された。法的拘束力はないが、首相の問責決議は現憲法下では初となるもの。これに対し、与党は衆議院で内閣信任決議案を提出し、可決させる見通しとのこと。

参議院は与野党の議員数が逆転しているから、こういうことが起こりうるのは当然のこと。でも、民主党もGW明けの勢いのある頃ならともかく、なんで今?と思えるし、実は野党の思惑はばらばらで民主党内でもばらばら。それに野党側は初の首相問責決議で鬼の首を取ったようにはしゃいでるけど、そんな稚拙な駆け引きするなら他にすることあるんちゃう?与党も対抗策が衆議院での信任決議ってのもお粗末というか、おとなげないというか…。どちらも国民不在で、幼児のけんかみたい。けんかが終われば仲直り?

自分の国の国会がこんなことで無駄に時間を費やしていることを考えたら情けないというか、アホらしいというか、金返せというか。問責される不人気・実力なしの首相も問題やけど、それで騒ぐ与野党議員は天に唾してることに気づけっての。

議会の機能って議案の審議・採決など様々ながら、いつも思うけど、与野党のえらいセンセ方がマスコミや地方遊説、パーティーなどで持論をぶたれて、それが(与党ならなおさら)政策決定の根幹に関わってくる。これって変じゃない?本来国家国民に関わることはテレビ討論やパーティーでの独善的・一方的な見解表明で言うことか?堂々と国会でなぜ議論しない?

国会の場でも党首討論(中身ないが)が行われている。議案の審議だけではなく、議案にはなくとも、例えば消費税のあり方について与野党が国会の場で責任ある発言をもって堂々と議論してもらいたい。時々そんな動きがあるけど、すぐ立ち消える。結局はパフォーマンスか絵空事ってこと。でも、本来はそんな議論のプロセスから国政の道を定めていくことが高い議員報酬をもらってる国会議員の務めでは?
「いまこんなこと言ったらこの先の国会運営に関わる」
とか何とかのやらない理由を探してしないやろけど。

結局誰も責任を取りたくないんやろ。これじゃますます投票率が下がると思いますけどね。センセ方は日本国憲法第41条をご存知でしょうか。
国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

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海のW杯

2006-06-19 08:16:36 | 国際・政治・社会・経済

ついついサッカーW杯を観てしまう。PKを防いだのとは裏腹に決定的なチャンスもあったと思うけど痛い引き分け。さすがにブラジル戦に2点差以上つけて勝つのは厳しいやろ。とはいえ、体格やボールの支配力で差が出るラグビーなら日本代表はNZ代表には逆立ちしても勝てんけど、サッカーは守りきれば勝機もあるような気もするし、頑張ってほしいな。

さて、W杯の裏側で気になるニュースを発見。
IWC(国際捕鯨委員会)で日本が要求する沿岸捕鯨の実施が反対多数で否決されたらしい。賛成30に対し反対31、棄権4。これ「反対多数」かぁ?まあ多数決の論理でいうと仕方ないけど、もともとこれは記名投票。鯨を食う文化はないけど、日本やノルウェー、アイスランドなどの捕鯨支持国に一定の理解と義理を示す国も、反捕鯨国やイスラム原理主義より不可解な自然保護原理主義組織のテロともいうべき圧力(日本の教科書選定にも通じるなぁ)を恐れて反対か棄権に回ってしまう。反捕鯨国自体もそうした組織の圧力に押されている側面もある。日本の多数派工作に批判的な向きもあるけど(捕鯨に関係ない国がIWCに加盟してたりする)、どっちもどっちやろ。

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ちなみに日本は無記名投票方式の採用を1997年以来ずっと提案し続けてるけど、記名投票のため否決され続けている。今年は賛成30に対し反対32。昨年は賛成27、反対30。拮抗してきたから可決されるのではという見方もあったみたいやけど、IWC加盟70か国のうちの捕鯨支持国でも分担金を払えないから投票権がないところがけっこうあるらしい。おぇーっ。無駄なODAをばら撒くくらいなら分担金分の援助をせーよ。

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牛を食いまくる国に鯨を食う文化を否定されたない。昔は教科書や「科学と学習」(懐かしい)で捕鯨の様子なんかを勉強したよなぁ。日本では肉はもちろん、骨・歯・脂・髭に至るまで捨てるところがないほどに収穫した鯨を大事に活用していると学んだ。こういうことを今でも小学校で教えてるのかわからんけど、ぜひ続けてほしいね。今の20代はほとんど食べたことがないやろ。昔は給食でもよく出たし(豚肉より安かったらしい)、栄養価は高くて低脂肪。あの固さがたまらんねん。給食のときは唐揚が多かったように思う。少なくとも1980年代までは飲み屋で鯨のステーキが食えたぞ。Fと飲むときは必ず注文してた。あ、コロは今でも苦手やけど(笑)

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「鯨は系統的には人間に近いのに食べるなんてもってのほか」という主張を聞いたことがある。中国やアフリカではいまでも猿を食ってるぞぉ。牛はよくて鯨はあかんのか?日本古来の文化やぞ。しかも鯨が激減したのは欧米が19世紀を中心に行った乱獲のせいやろ。

鯨の数も手厚い捕獲規制により復元してきているという学説がある。もちろん、だから獲ってもいいというわけではないし、需要と供給のバランスもあるやろし、一定の計画性のもとで捕獲すれば問題はないはず。しかし、商業捕鯨再開にはIWCの3/4の賛成が必要らしい。こんな規約があること自体明らかに捕鯨国封じ込めやんけ。

捕鯨に関する対立構造は科学的論拠よりも政治的・思想的な背景もあって複雑怪奇。単純に感情論に乗ってしまっては反捕鯨国の思うツボ。ここは科学的・論理的に事を進めないとあかん。

今回の総会では、沿岸捕鯨実施反対の一方で1982年の商業捕鯨一時禁止決定に批判的な内容の宣言を33対32の1票差で可決したらしい。捕鯨支持派がIWCの主要議題で過半数を獲得したのは禁止決定以来初めてとのこと。宣言そのものに拘束力はないけどIWCの意思を示すものとなることから弾みを期待したいね。

そういや、IWCに関して農林水産省の交渉担当官僚(審議官クラス?)で英米の圧力に屈しないなかなか骨太の非公務員がおったように記憶してる。こんな国の役人が日本にまだおったんやと感嘆したように覚えてる。
まさに日本は強硬姿勢を貫いてほしい。ここでは意地と意地のぶつかり合い。サッカーW杯に通じるね。がんばれ日本。冷えた生ビールで鯨ステーキを安価かつ安定的に食わしてくれ。

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天罰下る

2006-06-06 07:56:17 | 国際・政治・社会・経済

村上世彰、証券取引法違反容疑で逮捕。しかし、あの会見はナニ?
検察との取引の一環なんやろけど、村上ファンドそのものの存続を賭けたパフォーマンスやね。一見潔く容疑を認めたかと思えるけど、言葉の端々に言い訳(それもオレは賢いんやみたいな)が出まくってる。もう少しかっこええこと言うんかと期待してんけど…。

「プロ中のプロが犯してしまった」はぁ?法律を熟知しての違法確信犯を本当の投機のプロとは言わんやろ。「嫌われているのはめちゃくちゃ儲けたから」って、オマエら悔しかったらここまで儲けてみぃってニュアンスが滲んでるやん。「法の範囲内なら儲けてなにが悪い」とも開き直ってたな。結局本音が出てるやん。でも法を逸脱してたわけや。

「ものを言う株主」とかそれらしいこと言うてたけど、標的にされる企業側にも隙があるとはいえ結局は経営参加なんて考えてないし、株の売り抜けと場合によったら資産や事業を切り売りしてでも投下した資金を高利潤で回収することが目的であることが改めて露呈したわけや。

かつての官僚仲間や現役議員を結集し「村上新党」を結成して永田町に殴りこむという計画もあったらしい。世直し?自分で拝金主義を膨張させといて世直しはないやろ。今回の摘発は守旧既得権者に潰された側面もあるやろけど。

阪神・星野SDにも噛み付いてたな。「天罰が下るなんてことは子どもに影響のある(プロ野球の)立場の人が言ってはいけない。自分の子どもにも影響があった」うーん、子どもに影響を与えてるのは誰?子どもまでが株式教室に通う昨今のプチ・バブル状態を作り出したのは誰が影響してるの?自分の子どもに影響を与えたのは自分の違法行為やろ。

容疑を認めたのは潔いか知らんけど(計算してのことやん)、自分の上司が会見であんなこと言ったら興ざめやね。ライブドアとの関係もマヌケなこと言うてたけど、ワルでもワルなりの信念があるやろ。投資家を引退するとか、どこまでほんまかわからんけど、結局信念もなく、言い訳や愚痴、パフォーマンスに終始してたら値打ち下がるわ。頭はいいけど教養がないってことか。

「自分が悪い。すべては自分が指示したこと。証取法違反であることは自覚していた。あらゆる批判は甘んじて受ける。しかし当ファンドの投機スタイルは違法ではないし、これからも法を遵守して継続していきたい」くらいは言えよな。

もう少し骨があるんかと思ってたけど、小さかったな。

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