おじんの放課後

仕事帰りの僕の遊び。創成川の近所をウロウロ。変わり行く故郷、札幌を懐かしみつつ。ホテルのメモは、また行くときの参考に。

街なかを離れて(5

2023年02月09日 | 道央のホテル

そして迎えた、夕食の時間。

北海道の、今時の温泉旅館で、

13000円台ってのは、

最安値だと思う。

その下に中華の

足元価格があるんですけど。

どーん。

ど、

どーん。

鍋はつくは、タチの、なんだっけ?

好物だけど名前忘れた(笑

こんなに出てくるとは、

正直、思ってませんでした。

そして、口コミに

たくさん書かれているように、

どれもこれも、美味しい。

おなかいっぱいだ(笑

 

シアワセだぁ~

シアワセの連続だよお~

 


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街なかを離れて(4

2023年02月09日 | 道央のホテル

今回、利用したお宿は、

湯元 旬の御宿まつの湯

札幌市南区小金湯24番地

の、1名、スタンダードプラン。

13200円@じゃらん。

建物のサイズ的には、

民宿かな?とも思えるんですが。

中身はレッキとした旅館。

札幌の、もうどこにも残ってない、

昭和の旅館の面影を残すお部屋が、

ここに残ってました。

そして、長い時間経ったあとの、

畳の本当の匂い。ほのかな香り。

畳に布団をのべて寝るなんて、

何十年ぶりかな。

早速、布団しいたし(笑

寝る気満々。

ベッドはベッドでいいけと、

畳に布団の組み合わせも、

やっぱ、いいねぇ。

灯篭までも、用意されている。

ちゃぶ台には、盆と茶こぼし。

よくできました。

ミニマムだけども、みんなある。

前にも書いたけど、

風呂桶で部屋が狭くなるのは嫌なので、

風呂なしは、僕は歓迎。

つーか、

温泉旅館にきて、

温泉入らないとか無いわ。

温泉あるのに、

なんで部屋にも風呂があるの?

バリアフリーは別としても、さ。

水回りは、使われなくても、

維持が大変。

なんでそんな、

無駄なものを置いとくのかと、

思うんですが。定山渓温泉郷のホテルは、

部屋にも風呂桶が普通にある。

でも、ここは無い。

その分、部屋も広い。

余計なカネを払わなくて済むのも、嬉しい。

だいたい、

「あ、このホテルダメだ。」

って思わせるのは、部屋の風呂場だしな。

窓からの、せせらぎの音こそ無いけれども、

これは間違いなく、熟睡できるやつだ。


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街なかを離れて(3

2023年02月09日 | 道央のホテル

降りた。

結局は、「小金湯」駅が正解。

道を渡って数分だと、

バスの運ちゃんが教えてくれた。

ついでに、

帰りのバスの時間を見とこう。

なんか、普通だな(笑

でも確かに、

ここに温泉宿がある。

正味、1時間15分。

時間はオーバーしたが、

かえって、チェックインまで

待たなくてよくなった。

ってか、さ。

何この雪の回廊(笑

バス停からは、

シェルターつきの階段を降りて、

下の道路へ出なくちゃならない。

その下の道路が、

雪の回廊だわ。

雪まつりもいいか知らんが、

北海道へ、札幌へ来たら、

この雪を見て帰らんと、さ。

下の道路へ出て、左。その先に、

確かに「小金湯温泉(矢印)」の、

道路案内板はあったが……

不安になってきた。

とりあえず、

吹雪くのはやめてもらいたい。

今、3割ほど、

サバイバルのスイッチが入ってます。

お……

どうやら、見えてきた。

まあなんて、こぢんまりとした

温泉郷だこと。

僕の記憶のなかの定山渓温泉だな。

騒がしい連中から離れた、

定山渓温泉郷の外れ。古びた建物の、

湯治場のようなお宿だったわ。

無事、着きました。

うぅ~、寒かった……


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街なかを離れて(2

2023年02月09日 | 道央のホテル

こがねゆ……

首をかしげつつ、

語尾下がりに呟くうちに、

思い出すのは、そういえば、

そんな地名が、定山渓の手前に、

あったかもしれない。

調べてみると、

バスで50分だという。

50分。射程内だな。

もうね、疲れているんですよ。

何が面白くて、

自分で運転していかにゃならんのかと。

JRタワー地階の、

バスターミナル12番から出る、

「快速7」というバス。

しかし同じ「快速7」と言いながら、

途中までしか行かないのがあるという。

それにしても、だ。

寒っ!

相変わらずの、

吹きっさらしだな(笑

やっと来た。

バスの看板を見上げる。

よし。

「定山渓温泉」の名前があればいい。

行く先のバス停は、

「小金湯温泉」という名前だそうな。

手前に八剣山(はっけんざん)とかいう、

割れ目噴火の名残りなんだか、

氷河のイタズラなんだか知らんが、

一目瞭然な山があるそうな。

その「登山口入口」が聞こえたら、

「小金湯温泉」バス停はすぐだ。

ここは北海道。そして、

今は冬。

 

あ、行きすぎちゃった(テヘ

ひと駅くらい歩いてもどるか。

 

なんて、死亡フラグです。

北海道の郊外のバス停1駅は、

本州勢の3~4駅分の距離だとか。

しかも冬は、ヤッケに音が吸われる。

ただでさえ聞きにくいのに!

初見殺しもいいところなのが、

北海道のデフォ。

そして今回も。

 

バス「次は、小金湯。小金湯。」

 

え?

こがねゆ、は、

こがねゆおんせん、なの?

それとも、

こがねゆ、の次に、

こがねゆおんせん、があるの?

 

北海道アルアルだ。

正式名じゃなく、

地域の通り名を教えてくれるやつだ。


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街なかを離れて(1

2023年02月09日 | 道央のホテル

今日もまた、

「ひので」から始まるわけだが。

昨日は、悲しいことがあったので。

その街なかを離れたくて。

仕事のスケジュールと、

時間の制約とから、

選択肢は、

定山渓方面に、限られるわけだが。

にしても……

定山渓温泉郷の、無惨さよ。

 

ここ数年で、

定山渓温泉郷は、滅んだ。

 

きっかけは、

数件の旅館の、改装だった。

どの旅館も、

改築、改装の時期を迎えていた。

改装を終えた旅館から、

宿代を、高価格帯へと移行した。

それを見て、我も我もと、

既存の旅館もまた、

こぞって高価格帯へと移行した。

移行に耐えないと思われた老舗は、

次々と、経営を放棄せられた。

なかには、経営者が逃げたあとも、

客に申しわけないと、

従業員が、場合によっては無給で、

予約を全うした老舗もあったという。

結果、足元の価格帯はガラ空きとなり、

わずかな富裕層を、

十数件のラグジュアリー旅館で、

奪い合う形となった。

しかし、

この不況のさなか、

富裕層は、どのくらいいるのだろう。

そのうちのどれだけが、

定山渓などへ来るのだろう。

バスから眺める、

現在の定山渓温泉郷の景色を見て、

客は困惑するだろう。

きらびやかで壮大な、

新装の建物の脇からは、

今や廃墟と化した老舗旅館の影が、

そこここに望まれる。

道路は掘れ、道草は荒れ、

道端には、撤去途中の瓦礫。

そのなかから、壊れた土管が、

虚しく天に伸びる。

 

デストピアとは、このことか。

 

そして、開け放たれた、

足元の価格帯へは、

今、中華企業が、手堅く、

実に手堅く、進出をキメている。

終わった。

定山渓温泉郷は、間もなく、

ティンシャンケ温泉区とでも、

呼ばれることになるだろうな。

五年前なら、それでも、

インバウンドでザクザク、

稼げただろう。

残念ながら、

中華のこれまでの

悪いイメージのために、

今はまだ、

そうした足元の価格帯の宿は、

ニッポン人からは、

敬遠されているが。

物はいいので、

世代がかわれば、間違いなく、

再発見されるだろう。

何の考えもなく追随して、

もろともに滅び去った、

ラグジュアリー旅館の

廃墟のなかで。

 

もうね、

そんな未来しか見えない

現在の定山渓温泉郷と、

昨日の悲しいこととから、

同じ臭いがするような気がして。

じゃらんの検索結果を、

閉じようとしたわけだが。

探していたのは、

記憶のなかの定山渓温泉。

市民フレンドリー

(定山渓は札幌市南区の一部)な、

ちんまりとした価格帯と、

似合いの風呂と、

畳間の布団。

窓辺のスペース(名前忘れた)。

部屋食がデフォで、

家の食卓よりもちょっと贅沢。

ちょっと皿の数が多いみたいな。

もうね、

今時、定山渓のどこを探しても、

そういう宿はないわ。

騒々しい、背伸びしたまんまの、

大都会を離れて、

等身大の自分に帰る場所は。

悲しく思って、

じゃらんの検索を、

やめようと思ったんです。

そしたら、

書いてありました。

「小金湯温泉」

と。


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