岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

第1歌集~第4歌集の歌集の自己評価

2022年10月22日 22時14分52秒 | 作歌日誌
第1歌集「夜の林檎」
 胃ガンを告知されたその夜に刊行を決意。だが「前書き」「後書き」にガンのことは一言も書かなかった。ガン告知を前面に出せばもっと注目されただろう。しかし病気を売りにしたくなかった。これが僕の矜持。

第2歌集「オリオンの剣」
 体調最低の時に刊行した歌集。横浜歌人会の受賞候補作になったが、選考委員に献本する残部がなく、候補になっただけ。短歌新聞社文庫として刊行されるはずが、版元が倒産。結局日の目を見なかった。僕自身は入院。悲運の重なった歌集だった。

第3歌集「剣の滴」
 前歌集「オリオンの剣」に収録しなかった拾遺。歌集を出していなかった若い歌人を「星座の会」に勧誘しようと無名の歌人に贈呈した。横浜歌人会の表彰の候補作となったが選考委員に贈呈する残部がなく、候補作で終わった。完成度は高い。今回「モノクロの真実として22世紀アートから新刊として電子書籍で刊行。

第4歌集「聲の力」
 
 物語詩の実験作を巻頭に。しかし実験作は歌集ですべきでなかった。出版社が写真を撮りに来ると言ったのにスマホの写真で済ませた。紙質も良くなかった。収録作品数を削っても紙質はよくするべきだった。内容は良いのに安っぽくなった原因。

 さて第5歌集が出せるか。思案のしどころだ。




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