岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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「自由が丘ライブ:報告2」(柴田友理・岡崎雅弘)

2013年12月22日 23時59分59秒 | 短歌の周辺
「木霊のかくれんぼ」ライブ 於)Cahe-cach d`Art


 「木霊のかくれんぼ」は、ヴォーカル、柴田友理、ギター、岡崎雅弘のコンビだ。日吉、自由が丘周辺で音楽活動をしている。まだオリジナル曲は多くないが、聞くたびに表現力が新しい展開を遂げるので、楽しみなグループだ。

 僕自身は、聞くのが4回目。日吉で2回、自由が丘で2回。続けて聞いているので分かるのだが、目に見えて上手くなっている。

 1回目の日吉でのライブは「叫び」だった。2回目の自由が丘は「落ち着いた肉声」だった。3回目の日吉は「ギターがヴォーカルの邪魔をしない、抑揚のある板声」だった。それでも何か違和感を感じていたのだが、今回でそれは払拭された。

 違和感の原因は、ギターの音と、ヴォーカルの声が調和しないことにあった。ギターの岡崎は、ジャズが好きで、演奏にはジャズギターを使っていた。それが、ヴォーカルの柴田の声の音質と合わなかったのだ。

 ところが今回は、ギターの岡崎が、アコースティックギターを使っていた。会場が住宅街なので、ジャズギターを使わなかったそうだが、アコースティックギターの柔らかい音色と、柴田の声がジャストフィットしていた。

 聞いていて心地よい。ギターがヴォーカルを、反対にヴォーカルがギターを引きたてている。「木霊のかくれんぼ」の「音」が、独自性を持って完成に一歩近づいたようだ。

 オリジナル曲の創作、歌唱力の向上、ギターの演奏力の向上など、彼らには、課題が多いだろう。画廊のオーナーも、柴田の歌い方のアドヴァイスをしていた。

 だが彼らは、それら諸々を乗り越えて、自分たちの音楽を作って行くに違いない。

 ライブの終わったあと、開場で、「マグロパーティ」があった。伊豆青ヶ島でとれたマグロの寿司と、これまた青ヶ島の焼酎での宴。八丈島のせんべい、饅頭、サブレーなどもあった。そこでの音楽談義、は尽きることがなかった。僕が帰宅したのは、午前一時を回っていた。若者のエネルギーは、僕のエネルギーともなる。

 「木霊のかくれんぼ」の音楽仲間の若者たちも駆けつけていた。今後も彼らの、音楽に注目したいと思う。







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