私は体を動かして運動するのが大好きである。
人間は動物であり太古の昔は海に生息していた。そういう訳か知らないが、水の中に居るとホッとして癒された気がする。水中の静寂も、水しぶきも、水音も、全身を包まれる感覚も、体を動かしたときの纏わりつくような水圧も、水中を眺める景色も、水中から外をのぞく景色もすべて好きである。ゆっくりとプールで1時間泳ぐと約1kmになる。体に無理な負担がかからないし、後日多少の筋肉痛はあっても打撲や骨折や関節炎になることもない。
ジョギングも大好きである。
年齢からするとウォーキングくらいが適当なのだろうが、短時間で効果を上げるにはジョギングが都合がいい。1時間ゆっくり走ると10kmくらい走れる。太古の昔海から陸に上がってきて山野を駆け回っていた頃の感覚が呼び起こされて、これまた爽快な気分になる。全身を上下に揺する運動と、両脚をバネのように動かす運動はリズム感ある呼吸とあいまって体中を活性化してくれる。時間が経つにつれて程好いストレスが刺激になってランナーズハイの状態になり頭脳もリフレッシュしてくれる。思い悩んでいたことも一旦はどこかに消えてしまい、新たな気持ちで思考を再開でき、無駄なものがそぎ落とされて見えなかったものが見えてくる。
1時間の移動距離は水泳で1km、ジョギングで10kmである。
水中にいるより陸上にいたほうが10倍の行動力を発揮することができる。人類の祖先が海から陸へ上がってきたのはこんなところに理由があったのかもしれない。人類は太古の昔から自由に行動できる場を探し続けていたのだろう。その結果として海から陸へ進出してきたのだと思う。次は空中を目指すことになるが、どういうわけか人類は空は断念したようである。中には空を目指したのもいただろうが、たぶん失敗したのであろう。結果として人類は空を飛んでいない。なぜだろう。それは不確実で頼りない空よりも確実で安心な陸を選んだのだと思う(勝手な思い込み)。
空を飛ぶには体重を軽くしなければならない。
頭でっかちの人間は空を飛ぶのが得意ではなかった。かと言って頭脳の容量を減らしてまで空を飛ぼうとはしなかった。これは正解かもしれない。おかげで人間は「考える葦」となり、これだけの文明を築き上げ、人間天下を創り上げている。しかし、人間が自由に行動できる空間を求める気質は今も昔も変わらない。そして、人間は飛行機という別の方法で空を飛ぶことを可能にし、次に目指すのは「宇宙」である。宇宙に羽ばたくのは人間として当然の夢であり、いずれは宇宙に飛び出してゆくのであろう。どこまでも夢を広げ自由を求めてきたのが人間なのだから・・・。
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