ウルトラ警備隊にセブンがいて、ナイトレーダーにはダークザギがいる

　ウルトラマンネクサスが他のウルトラシリーズと決定的に違うのは防衛チームの
隊員に敵のボスキャラがいたという事だろう。

　歴代のウルトラでは防衛チームにウルトラマンに変身する隊員がいて初代
ウルトラマン以外は最終EPで正体がばれるという展開が王道パターンで、どういう
ふうにばれるのかというのも歴代最終回の見どころでもあった。

　ちなみに地球人としての戸籍が存在しないのはセブンのモロボシ・ダンとレオの
おおとりゲンの2人ぐらいで、基本的に隊員に憑依して日常を過ごすタイプが
多かった。

　ネクサスの場合は最終EPで西条凪副隊長と孤門の2人がウルトラマンに変身
するのだが、それ以外では防衛チームにウルトラマンに変身する隊員は不在で
悪のウルトラマンに変身する隊員がいたという通常のウルトラとは真逆の設定
だったわけである。
　
　ウルトラマンメビウスではCREW GUYSの食堂で働いている美保純演じる
日の出サユリが交通事故から子供を助けようとして死んだものの、サユリに侵略
宇宙人が憑依して復活させ基地内で暗躍するというEPがあったが これは帰って
きたウルトラマンで子供を守って死んだ郷秀樹にウルトラマンが憑依するシーンの
逆バージョンといわれた。

　それを考えると石堀がナイトレーダーの隊員として暗躍していたのはセブンの
逆バージョンで、最終回に自らの正体を表すというウルトラの伝統を守ったわけで
ある。