村田諒太よ、お疲れさまでした


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bt-tp0-230222-202302220000535

 昨日行われた2022年ボクシング年間優秀選手表彰式でロンドン
五輪ミドル級金メダリストで元WBAミドル級王者の村田諒太が、
年間最高試合で選出されたインタビューで‘あの試合は僕の中では
最後の試合だと思っている’とコメントし引退を示唆した。

 37歳という年齢でプロ入りした時からの最大のモチベーション
だったゲンナジー・ゴロフキンとの対戦を終え、こなせる試合も
限られている事を考えると余計な一戦を行ったためダメージを被
る事なく引退というのが現実的な選択だとは思う。

 ただ11世界選手権で銀メダルから12ロンドン五輪の金メダル、
プロ入りしてからもアッサン・エンダムやロブ・ブラントにリベ
ンジするなど学習能力の高さを見せていただけにゴロフキン戦の
敗戦を糧にどこまで進化できるのかも見てみたかった気はするが
贅沢というものか。

 五輪で世界の強豪が集うミドル級での金メダルを獲得できたの
は軽いパンチでポイントをピックアップして勝つスタイルが主流
の時代に、敢えてボディを中心に強打を打ち込むスタイルという
セオリーの逆を行く戦い方を習得したから。

 とはいえ年齢的にプロ入りしてもと当時記していたのだが最強
王者ゴロフキンとの対戦を大きなモチベーションとしていたのは
明白で、そこに辿り着く手段として13年のプロデビューから17年
10月に世界タイトルを取るまで4年かけていたわけだ。

 ただ村田の戦い方はダメージを被りやすく年齢的にダメージを
抜くのに時間がかかるため、試合感覚を開けて戦う必要があって
世界の強豪選手並みの試合数はこなせなかったからゴロフキン戦
まで最短キャリアで辿り着く必要があったため‘強い相手と戦わな
い’的な声も上がった。

 しかもエンダムやブラントというビッグネームと言えない相手
に敗れて躓くも、いずれもKO勝ちしてリベンジし学習能力の高さ
を示していた。

 それがコロナ禍という予期せぬ状況で一時は対戦も流れかけた
のだが、しっかりゴロフキンと戦えたのは良かったと思う。

 64東京五輪の金メダリスト桜井孝雄がプロで世界を取れなかっ
たように金メダリストでも世界王者になれないケースは枚挙にい
とまがない一方、世間的に金メダリストが世界王者になれないと
‘何のためにプロ入りしたのか’と風当たりが強いのを考えるとゴ
ロフキンに勝てなかったものの好勝負を演じ他の日本選手では勝
つのが難しいエンダムやブラントを倒しているのを考えるとプロ
転向は成功だったと思うしお疲れさまという言葉しか浮かばない。

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