‘日本人だからダメ’は禁句になるだろう  


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-200302F598

 日本時間の3月2日にノルウェーのハーマルで行われていたスピード
スケートの世界選手権で、日本の一戸誠太郎が総合3位に入る健闘を
見せた。

 この大会は500&1000のスプリント部門で男子は新浜達也、女子は
高木美帆が男女アベック優勝しているのだが、オールラウンダーとし
ての実力が問われる総合部門での男子の表彰台は97年に白幡圭史が2
位に入って以来の快挙だ。

 ちなみに一戸は500と5000を滑る前半を500で1位になるなど総合
3位で折り返すと、2日目も1500で3位に入ると最終10000でも2位に
入り総合3位を守ったのだった。

 スピードスケートの本場オランダなどでは短距離よりも長距離の
人気が高く、体格に劣る日本人選手は中長距離は不利だというのが
これまでの定説だった。

 実際1000mは500mのスピードを維持できるタイプから1500でス
プリントがある選手が主流になるなど中距離の強化が必須になって
いたにも拘わらず、特に男子は500のみに特化した選手ばかりを輩
出していたので1000から上は世界との距離は開くばかり。

 ところがそういった定説に風穴を開けたのが15年シーズンからナ
ショナルチームのHCに就任したヨハン・デ・ヴィットで高木美帆を
世界オールラウンドスピードスケート選手権で総合優勝させるなど、
日本人だから勝てないという定説が覆されたのが男子にも波及して
きた感が強い。

 思えばボクシングでも20世紀までは‘パンチ力やフィジカルで劣る
日本人が勝つには動き回ってヒット&ラン戦法で、ポイントをピック
アップするしかない’的な理論が横行していたのだが、最近は井上尚弥
だけでなく村田諒太や引退した三浦隆司らパンチ力でねじ伏せるスタ
イルを誇る選手が出てきている。

 また大谷翔平のようなMLBのロングヒッターとも遜色のないパワー
を持った選手も出てきているし、外国人が代表に慣れるラグビーで
も最もフィジカルが強くないといけないNo8に日本人の姫野和樹が
入るなどトレーニングの方法次第で十分世界と互角に戦える時代に
なっている。

 それを考えると‘日本人と外国人は体の作りが違う’というロジッ
クは最早言い訳に過ぎないと思うし選手の進化を阻むものとして
禁句にするべきで、コーチ陣のやる気のなさを表すコメントにな
るのではないだろうか。

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