姫矢編になく憐編で実現したもの

 ウルトラマンネクサスの千樹憐編の終盤ではデュナミストの千樹
憐は歴戦のダメージと、自らを形成する細胞のアポトーシスが近づ
いている事から極端な衰弱状態に陥る。

 もともと憐は自らの最期が近いという事を察知して生まれ育った
アカデミーを抜け出して日本に来たわけで死に場所を探すかのよう
に行動していたのだが、ウルトラマンの光を得た事でその傾向に拍
車がかかっていた。

 面白いのが前デュナミストの姫矢准はナイトレーダーのバックに
ある防衛組織・TLTを信用してなかったので和倉隊長の協力要請
を断っていたのだが、憐の場合は最初から孤門と共に戦う形だっ
たので姫矢編よりも協力関係にあった。

 ナイトレーダーのバックにあるTLTの存在は自らを監視する
MPの野々宮瑞生を通して薄々気付いていたのだろうが、姫矢と
違って自らの命が短い事を察知していたため気にしてなかったよ
うだ。

 一方ナイトレーダーのメンバーも姫矢編に比べるとウルトラマン
が仲間だというのは認識していたし、特に最後までウルトラマンを
人間型ビーストと思い込んでいた凪が仲間と認めたからこそTLT
の憐に対するビースト振動波照射実験を阻止したのだろう。

 これが姫矢編だったらナイトレーダーのメンバーは姫矢がビース
ト振動波照射実験を受けている事すら知らずじまいだったろうし、
この時点での隊長の立場や凪の思い込みでは姫矢を救出する事など
なかったのではないか。

 だからこそEP35のラストでメガフラシ&ガルベロスのタッグに
対し、ウルトラマンとナイトレーダーが見事な連携プレーで両ビー
ストを倒せたのだった。

 こうして見ているとウルトラだけでなく円谷ヒーローは、防衛チ
ームと協力して強大な敵に立ち向かうというのが王道だと実感する
のだった。

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