インパクトが強過ぎるキカイダー・ゴールドウルフ編

 今から50年前の昨日72年9月23日にOAされた人造人間キカイダー
11話のゴールドウルフ編は、当時子供心にも唖然とするような内容
だった。

 もともと東映作品というのは仮面の忍者・赤影をはじめツッコミ
どころ満点なのは最早お家芸とも言えるわけだが、ゴールドウルフ
編は開き直って拍車がかかっているという感じだ。

 このEPがOAされたのは秋分の日だからか月の光を浴びて人間体
からダーク破壊部隊になってしまうゴールドウルフだが、本来は
光明寺博士が造っていたため人間の心を持っている一方でジロー
以上に良心回路が不完全で満月の光を浴びると
月光電池が作動し
ゴールドウルフ化するという設定。

 ゴールドウルフ人間体を演じるのは何と赤影を演じていた坂口
徹郎というだけで豪華版だが、最初の対戦で優勢に戦いを進める
キカイダーに対し事情を知っているミツ子が‘待って’と言ったば
かりにウルフバズーカを受けてしまう。

 博士の助手としてミツ子はジローのメンテナンスはできるもの
の、ウルフバズーカを受けた部分の修理は無理という事から罪の
意識に苛まれる中で周りの説得で30分ほど部屋を空ける。

 ところがその間に記憶喪失の光明寺博士が迷い込んで来て‘以前
このようなものを見た事がある’と呟きながら‘不思議だ私の手が
勝手に動く、何でこんな難しいものを治せるんだ’と本能でジロー
を治してしまうのだから凄い。

 ミツ子達が戻って来ると既にジローは治っているので‘こんな事
ができるのはお父様しかいないわ’とミツ子は言い、ジローも事情
を知ってゴールドウルフを説得しようとするが月光を受けて凶悪
化しているため攻撃を辞めないため止む無くデンジ・エンドで倒
してしまう。

 ゴールドウルフの残骸を見下ろしながら、キカイダーは目から
オイルの涙を流すというシーンで物語は終わる。

 このEP最大のツッコミどころは記憶喪失になって放浪している
光明寺博士が、本能でジローを治してしまう部分であり脚本を見
ると快傑ズバットのメインライターで唐突感を売りにしている長
坂秀佳だったので妙に納得してしまった。

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