人間の体内での戦いのダリ―編

 BSプレミアムで10月24日にOAされた4K版ウルトラセブン31話
・悪魔の住む花は宇宙細菌ダリーが登場し、松坂慶子演じる少女
・カオリの体内に寄生して血を吸うだけでなくカオリ自身も吸血
鬼状態にしてしまうという内容。

 ダリ―は外部から倒せないためセブンはミクロ化してカオリの
体内に侵入して戦うわけだが人間の体内は未知の宇宙空間と同じ
だから、ダリ―のいる箇所に辿り着くだけでも白血球の襲撃など
大変な思いをするし当然ながら体内を傷つけられないためアイス
ラッカーがワイドショットといった武器は使えずエメリウム光線
も最低限の出力での使用に限られるため大苦戦する事になる。

 今回の作品は前年公公開されたハリウッド映画のミクロの決死
圏からヒントを得た作品で、人間の体内描写が一つの見どころに
なっている。

 見ていると体内のセットとしてレースやネットに風船やスモー
クなどが総動員されて表しているわけで、スタッフの工夫具合が
見て取れる。

 ちなみに白血球もシャボン玉で描写されているわけで一旦引き
上げさせた後、最後に手から出す泡でダリ―を溶解して倒すのだ
が実はウルトラバブルという技で白血球を出したわけではなかっ
たらしい。

 そういえばセブンではイカルス星人編でも四次元空間を黄色い
風船を散りばめさせ、画面をゆがめる事で異空間というイメージ
を演出していたが共に特撮監督はさすが的場徹。

 四次元空間は後にウルトラマンAでヤプールのいる空間を空間
をゆがめる事によって表現していたのだが、体内描写の演出はC
Gが使える現在でどのような映像になるのか大いに興味がある。

 ミクロの決死圏から21年後に同じプロットの作品・インナース
ペースで新たな体内描写が描かれているので、円谷作品でもウル
トラマンネクサスのメタフィールドなど異空間の映像を作ってい
るのだから新たな映像を期待したい。

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